表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前田利長に転生したので織田・豊臣の世で無事生き残れるように尽力します!  作者: Nagamasa N
第四章 天下布武編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/199

51 高屋城を落とす

第四章に入ります。

天正三年になった。ようやく14歳。でも声変わりはまだ来ていない。そんなにすぐには来なくていいけど。


4月、信長様に高屋城を落とすから付いてこいと言われた。どうやら本願寺がまた挙兵したらしくそれに乗じて三好康長も高屋城で挙兵したらしい。今までの僕…俺だったらきっと躊躇していただろう。でももうこの体は信長様に預けたようなものだからもう逃げだすことはできない。大人しく準備をするのみだ。


6日に京を出発し翌7日には若江城に到着、さらに8日には駒ヶ谷山に布陣した。同日、敵の三好康長も我らに突撃してきた。日夜関係なく鉄砲を撃ち続けたが敵の勢いは全く変わらない。よし、焼くか。先に高屋城の周りを焼き始めよう。


「孫四郎、もう焼き始めたのか?」

信長様が珍しく驚いている。無理もないよね。いつもだったらやらない行動だもんね。

「はい。もう我らも彼らも退けないのです。だったら遠慮する必要などないかと。」

「其方も鬼になったな。余が言えることではないが。」

あの日から信長様も一人称が俺から余に変わった。もう俺らは後戻りできないところまで来ているんだ。絶対にあの日のような優しさを敵には見せんよ。

「ハハハ。…もうあんなに焼けてますね。」

「本当よ。早く康長も降伏すればいいのに。」

無理だろう。向こうにも意地があるんだから。


12日、全然戦況が変わらなかったので一旦住吉に移動した。翌13日には十兵衛様、柴田様、丹羽様、佐久間様、荒木殿、藤孝殿、長可殿たちが援軍として参戦した。

「上様。遅くなって申し訳ありません。」

「よい。十兵衛、其方は余と共に本願寺の作物を根こそぎ削るぞ。」

「はっ。」

「残った奴らは新堀城を落としに行く。」

新堀城か。確か本願寺と高屋城の中間ぐらいにある城だ。

「たまには五郎左に指揮を任せる。孫四郎も五郎左に色々学んで来い。」

ほう。信長様と俺が離れるのか。いいけど。

「承知しました。」「了解です。」


~信長視点~

孫四郎は変わってしまったな。昔はもっと敵味方関係ない考えを持っていたのに。金ヶ崎・姉川・野田・福島・志賀の陣の頃までは良かった。全ては余が行った比叡山の焼き討ちから変わってしまったのだろうな。まだあいつは子供なのに余は何をさせているんだろうな。

「どうかしましたか?信長様。」

「十兵衛。…いや、余は孫四郎に悪影響しか与えていないなと…。」

「孫四郎殿ですか。あまり関わっていないからよくわかりませんが確かに私が金ヶ崎で見た孫四郎殿とはだいぶ見ている目とかが変わったことはわかります。」

「多分あの時の考え方は残っているのだと思う。でもな。余の悪い所をあいつは受け継いでしまったんだ。だから城下を燃やしても前みたいに反対せずに『どんどん焼いてしまえ』って思ってしまっているんだ。純粋な孫四郎に早めに戻さなくてはならないと思う。」

十兵衛はぽかんとしている。確かにあの日について来れるかとは聞いた。でもまさか性格が変わるとは思いもしなかった。そうだ、信忠に預けてみるか。あいつは余とは違いまだ明るいからな。

「上様、手が止まってますよ。」

「あ、ああすまない。」

そうだ、今は野菜を奪っている最中だった。うっかりしてた。


~孫四郎視点~

「さて孫四郎。お前だったらこの城をどうやって落とす?」

まさかの俺に聞くパターンですか。…この辺りは草が多いね。たまには面白い策を提案しますか。

「この辺りの草を全て刈り取って大手門に集めます。集め終わったら火を点けましょう。そうすると門は燃え上がりやがて城兵は搦手門に集まるでしょう。そこを待ち構えれば敵を全滅させられますよ。」

「…まさか本当に上様の考えを受け継いでいるとは思わなかった。孫四郎、疲れているのか?」

丹羽様、俺はもう敵に遠慮は見せないと決めたのです。申し訳ないけどダーク孫四郎でしばらくはいかせてもらうよ。

「五郎左!どうするんだ?孫四郎の意見を採用すれば確かに余計な費用はかからなくて済むが流石に上様の名を傷つけるんじゃ―」

珍しく佐久間様がまともなことを言っている。出来れば昔にそういう考えを言ってほしかったな。

「いや、孫四郎の策を採用します。柴田隊と森隊で草刈りを担当。残りの部隊で火を点ける支度をしましょう。方々よろしいか?」

「異議なし。」

丹羽様、ごめんなさい。きっとそう言うのは辛かったよね。責任を取って俺も草刈りをやるよ。長可殿の部隊に交じって行おうかな。


16日には信長様と十兵衛様も合流し今回の作戦が伝えられた。2人も驚いていた。まさか自分が簡単に火攻めを行うなんて言うとは思わなかったのだろう。でもすぐに準備に取り掛かってくれた。何でこんなに仲が良さそうなのに謀反を起こそうとするのだろうね。


19日、いよいよ出火した。一気に燃え広がったため城兵はたちまち搦手門に逃げ出した。でもその逃げた先では藤孝殿や荒木殿が待ちわびていてたちまち火矢で攻撃されていった。170人ぐらいが戦死したところで新堀城は落城。高屋城の三好康長も降伏すると申し出てきたので信長様はこれを承認した。こうして高屋城の戦いは終息した。

次回からはいよいよ長篠の戦いに入ります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ