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前田利長に転生したので織田・豊臣の世で無事生き残れるように尽力します!  作者: Nagamasa N
第三章 孫四郎危機編

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43 刀根坂

対朝倉戦は2話に分けて投稿します。

今回は刀根坂の戦いです。

7月28日、年号が天正に変わった。あのことが起こる年号といよいよ同じになってしまった。


8月2日には秀吉様と細川藤孝殿が三好三人衆の一人である岩成友通を淀古城で討ったそうだ。これで三人衆でまだ生きているのは三好長逸のみとなった。三好も段々終焉を迎えようとしている。


8月8日、浅井家臣である阿閉貞征が織田に寝返った。それを好機と見た信長様は総勢3万の兵で小谷城を攻撃することを決めた。驚いたのは朝倉の動きだ。何と当主の義景が自ら2万の兵を率いて近江の北の方にある余呉というところまで浅井の援軍としてやってきた。これは朝倉と浅井を同時に滅ぼせるチャンスかもしれない。でも僕以外の人はそう思えないらしい。なぜなら義景は出るだけ出てこちらが近づいた瞬間に逃げるだろうと考えていたからだ。だとするとやっぱり別々で倒すしかないか…。


織田軍議

久しぶりにほとんどの織田家臣が揃っている。俺の父親の利家も勿論いた。皆が揃うまで時間がかかりそうだったので久しぶりに2人で会話をした。

「久しぶりだな。最近の調子はどうだ?」

「まずまずです。父上はどうですか?」

「俺は最近はあまり戦に出れてなくてな。今までは槍の又左として信長様を支えてきたが前田の当主となってからは頭も使わなくちゃいけなくなってな。」

「え、いつも頭使っていると思いますよ。寝る前の家の預金の計算で。」

「それだけでいいなら俺だって困らねえよ。領地の石高の計算や家臣の俸禄の計算、さらには去年生まれた摩阿姫の育児費などなど考えなくちゃいけないことが山ほどだからな。」

え?聞いたことない名前が出てきたんですけど。

「摩阿姫って?」

「しまった。孫四郎には伝えてなかったな。去年、まつが産んでくれたんだよ。言い訳になるが去年はそれで色々忙しくてな。だから伝えることができなかったんだ。」

「おめでとうございます。私にも妹が出来たのですね。姉上も喜んでいましたよね?」

「あ、その幸もこの間、前田長種の所に嫁いでいったぞ。」

もう何が何だか分からなくなってくる。とりあえずいつも背負っている風呂敷からお手製の財布を取り出して5000文を父上の手にのせた。

「3000文は姉上のご祝儀代で2000文は出産祝いです。ですので父上だけで全部使わないでくださいね。」

ぽかんとしている。もしかしてお金をお祝いに出すのって珍しいのか?

「お前も金を溜めてるのか。」

そういうことか。

「どうやら父上の様子を毎日見ていたらうつってしまったそうです。」

いや、前世でもお金は溜めていたけどこんなに溜まっているとは思わなかった。もう5年ぐらいしたら父上の所持金を超えるんじゃないか?

「銭は溜めるが得だからな。いざという時に困らないし。」

「母上がこの様子を見たらきっともうちょっと支出しろとか言ってきそうですけどね。」

急に金の話を始めてしまった。途中から秀吉様が乱入してきてとんでもない話に発展するのはまた別の話。


20分後

お偉い様方が皆集まった。今日の僕の席は秀吉様の隣だけど一体なぜこの席になったんだ?

「此度の戦の目的は朝倉家の滅亡、そして浅井家を降伏させることだ。」

「浅井長政殿は討ち取らないということでよろしいでしょうか?」

と秀吉様が聞いた。

「長政は使える。生かせるのであればうちの家臣にしても構わぬと考えておる。」

「お市様も助かるということですよね!良かった…。」

柴田様、大事なことだけどそんな大声で言わないでくださいよ。耳が壊れます。

「さて半兵衛。どうすれば朝倉を近江で討てる?」

いきなり先生に聞くの?秀吉様は隣で泣きそうだよ。おいらを使ってくれよ~みたいな目で僕を見てくる。

「近江でですか。…私だったらまず大嶽砦を落とします。」

「どうやってだ?流石に強行突破は出来ないぞ?」

秀吉様が質問する。

「この山田山に入って砦に対して挑発を続ければ相手は出てくるかと。」

「仮に取れたとして大嶽砦を取って何かいいことはあるのか?だったら朝倉を叩いた方が…。」

佐久間様ってこんなキャラだったっけ?だんだん腹が立ってくる。

「大嶽砦は小谷城よりも高い位置にあるので浅井の動きも見やすいんですよ。」

僕がそういうと佐久間様は顔を真っ赤にして、

「わ、わかっておるわ!そんなこともわからんと思ったのか?」

とごまかした。すごい。父上に至っては白目をむいている。

「では山田山に向かうぞ。行くぞ!」

信長様が何事もなかったのかのようにそう言った。いよいよ朝倉との最終決戦が始まる…。


10日からは山田山で大嶽砦にいる朝倉軍に向かって挑発を始めた。でも、朝倉の兵たちは煽っても全然攻撃してこなかった。


突然近江一帯を暴風が襲ったのはその2日後だった。信長様は今なら朝倉兵は油断しているはずだと考え、千人ぐらいの兵で大嶽砦を攻め始めた。確かに朝倉兵は混乱していたけど一部の兵は動揺していなかった。鉄砲も普通の状態のは全然使い物にならない。だけど僕が…僕たちが作った鉄砲は雨風なんて関係ない!

ダダダダダダダダン!

「ぐわっ!何で撃てるんだ?」

「降伏する!どうか命だけは…。」

弱すぎる。僕は君たちを一人も怪我させていないよ。朝倉ってこんなに弱かったっけ?金ヶ崎の時はもっと強かったのに…。

「どうします?このまま義景の所に返せば多分退き始めると思いますが…。」

「同感だ。お前たちは義景の下へ戻ってこの砦が落ちたことを伝えよ!」

「あ、ありがたき幸せ…。」


さらにその日のうちに丁野城という城も落とすことに成功した。

「佐久間、権六、一益、秀吉、五郎左。お前たちを先手に残す。義景が引き次第、追撃せよ。」

「殿、藤吉郎と某は残って長政殿の監視を続けるのが得策だと考えます。」

丹羽様の言うことは一理ある。万が一長政殿が後ろから突いてきたら金ヶ崎の二の舞になりかねない。

「…!そうだな。あの時から何も学んでいなかったのは俺か。お前たち2人はこのまま砦に残れ。後の皆は動き次第全員俺についてこい!では解散!」


翌日には義景は撤退を開始した。それを見た信長様はすぐに追撃を開始した。

「大丈夫ですかね?佐久間様はともかく滝川様ももしかしたら見ていないかもしれませんが…。」

「一益はともかく佐久間はまた失敗したらいよいよやばいことをわかっているから大丈夫だろ。」

だといいんだけどね。なんて思いながら鉄砲を撃ち始める。

「殿!」「「孫四郎!」」

すぐに柴田様たちが合流してきた。事前に賦秀さんに根回ししておいてよかった。流石に全部隊が来ないのはまずいと思ったから賦秀さんに柴田様が動きそうになかったら言ってあげてと依頼しておいたんだ。

「権六、残りの2人はどうした?」

「それが…全然見てもいなかったので恐らくしばらくは来ないかと…。」

「全く、あいつらは…。」

「い、今は目の前の敵に集中しましょう!お叱りは本人たちが来てからの方がいいです。」

そう言って皆を目の前の敵を倒すことに集中させた。


「遅れて申し訳ありません!」

四半刻ほどたって滝川様が到着した。

「全くだ…佐久間は?」

「それが…。」

「いやあ遅くなってすみません。でもお土産があるんで許してくださいよお。」

佐久間様?酔ってるよね。まさか、2日酔い?

「あれ?怒ってます?でもわしすごいんですよ。起きたら殿がいないことに気が付いて慌てて追いかけたら間に合ったんですよ。」

当たり前だよ。朝倉の退却速度がクソ遅いんだもん。どうしてこんなに遅いんだ?いや、わかる。滅多に20000人なんか出さないから朝倉兵も慣れていないんでしょ?あ、信長様がキレそうだ。

「信長様、今は怒ってはいけません。士気に関わります。」

「わかっておる。…後で覚悟しておけ、佐久間。」

怖い怖い。佐久間様、もうやらかしちゃ駄目ですよ。次は多分本当にクビにされますよ。


その後も追撃していたら強そうな武将が僕らの前に立ちはだかった。

「そこの若武者!この山崎吉家と勝負せい!」

と声をかけてきた。え?僕にですか?…しょうがない。鉄砲を構えようとしたら、

「一騎討ちじゃよ!さあ、さあ!」

と言われた。一騎討ち⁉まさか…無理無理。僕死んじゃうよ。って思いながら腕が勝手に刀の方へ行く。え?僕、何にもしてないよ?

「我の名は前田孫四郎利長。山崎とやら勝負して見せよ。」

怖っ。勝手に口から出ているし。…死ぬのか。僕。

「面白い。行くぞ。」

「はっ。」

次の瞬間、山崎吉家と名乗った男は首が刎ねられていた。誰がやったんだろうか。あれ、刀に血が付いている。ま、まさか…僕が討ち取ってしまったの?

「孫四郎、ここで首取りの名をあげるんだよ。」

父上、こんな状況でやらなきゃいけないんですか?ええと、確かやり方は…。

「山崎吉家の首、討ち取ったり!」

「エイエイオー!」

名乗りってこんな感じだっけ?まあいいか。それより早くお祓いしてもらおう…。


刀根坂の戦いでは斎藤龍興、朝倉道景など名高い武将が次々と討たれていった。もう朝倉も終わりだ。そんなことを感じさせる一戦だった。

斎藤龍興、退場。これで斎藤本家は完全に滅びました。


本作では利家の次女を出さずに三女、摩阿姫を孫四郎と一番年が近い妹とさせていただきます。(次女に関する資料が少ないため)予めご了承ください。


孫四郎は一体どうしちゃったのでしょうか?次回以降段々わかっていく予定です。


明日は2話投稿します。12時と20時に1本ずつ投稿します。


途中でまた別の話と書いてあると思いますが下記のURLを検索してもらえればその話を見ることができます。是非見てください。

https://ncode.syosetu.com/n8598hy/

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