表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前田利長に転生したので織田・豊臣の世で無事生き残れるように尽力します!  作者: Nagamasa N
第三章 孫四郎危機編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/199

35 皆の年末

昨日はどうもありがとうございました。

皆様のご協力のおかげで日刊歴史ランキング2位を取らせて頂くことができました。

さて今日からしばらくは一日一本投稿となります。ここまで来たお礼と言っては何ですが来年の受験シーズンが近づくまでは絶対に毎日投稿を続けます。

どうか本作が最終回を迎えるまで皆様には見届けて頂けると幸いです。

それでは本編どうぞ。

岐阜城 孫四郎の部屋

もう年末だ。今日はゆっくり暖を取りながら久太郎さんと将棋を打っている。お、また来た。

「王手です。」

「また負けたよ。これで何敗目?」

「今日は八勝二敗ですね。…久しぶりの将棋楽しいです。」

それは良かったね、みたいな顔で見てこないでよ。本当にそう思ってるんだもん。…話を変えておくか。

「この間の戦で浅井・朝倉・延暦寺が講和してくれたのは帝と義昭殿のおかげですよね。」

「それとあそこで義景が飲んでくれたおかげでもあるよね。」

確かに。義景が阿呆だったから助かった。長政殿だけだったらまだ戦が続いていたかもしれない。あの場で和睦をしなかったら五分は確実で下手したら大敗していたかもしれなかった。

「三好三人衆も義継殿と和睦できたそうでよかったね。」

「これで三好が攻めてくることが暫くはなさそうです。とすると次の相手は長島一向一揆軍かな。」

「今年の初めには戦の事なんてあまり話さなかったのにこの1年でだいぶ話すことが変わったね。」

「信長様に早く天下を取ってもらうためにはどうすればいいかな?って考えてるだけですよ。」

「何か軍師みたいだね。」

誰が?あ、僕がか。…え?

「軍師は十兵衛様でしょ。私は鉄砲隊隊長兼信長様の小姓ですから。」

適当に言ったけど信長様の軍師って本当に光秀だったっけ?違う違う。まず光秀はまだ義昭の家臣だ。そして軍師は一回だけ見たことがある沢彦宗恩様だ。でも信長様は滅多にその方に会わない。諸葛亮孔明やわが師である半兵衛先生とは違うタイプの軍師なのかな。

「ねえ、もう一戦やらない?」

久太郎さんがお願いしてきた。珍しい。

「いいですよ。…いや、今度は射的がいいかな。もっと腕を上げるために。」

一揆の人たちは何も言うことを聞かないと信長様は言っていた。だから長島は根潰しで行うと心しておけと言っていた。僕はあの日に決めたんだ。信長様の天下取りに貢献すると。

「夜遅くだけど…まあいいか。」

翌日、信長様に『近所迷惑だ!』と怒られるとはこの時は夢にも思わなかった。


~長政視点~

いい風が吹いているな。…昔は義兄上や家康殿とこの小谷の夜景をバックに宴をしたこともあったっけ。

「父上、そんなところにいては風邪をひきますよ。」

息子の万福丸が話しかけてきた。

「大丈夫だ。それより茶々たちは元気か?」

「はい。…戦はいつ終わるのでしょうか。」

とても子供がするとは思えない質問だ。周りに誰もいないことを確認してから話を続けた。

「少なくとも数十年はかかるだろう。信長殿やその家臣たちによって成し遂げていくはずさ。」

「叔父上が。」

「そうだ。俺よりもあのお方の方が天下を取るのにふさわしいし。」

「父上はどうなるのです?今降伏すれば命だけは―」

「そうなるわけあるまい。それが許されたら俺は早くに親父を裏切って岐阜に行ってるよ。」

「そうなのですね…。」

明らかに話してはいけない内容だったな。すまない。

「そういえば父上が姉川で見た鉄砲隊長なのですが本当に子供だったのですか?」

「ああ。声や容姿からしてあれは元服したての子供だ。でも命中率が妙に高かった。ただの子供と言う訳ではなさそうだ。」

「でも父上に当たらなかったのですよね。たまたまという可能性は―」

「ない。わざと馬に当てて俺を逃がしたのだ。義兄上には狙ったけど当たらなかったという報告をするためにな。今村も家澄も同じ場所で討たれたのだ。とてもまぐれとはいえないぞ。」

「その者の名は―」

「言わん。そいつを仇としてほしくないのでな。」

というけど俺が名前を知らないだけなんだがな。

来年はどうしようか。いっそのこと朝倉でも攻めようか。まあそんなことしたら不義理者といわれるからやらないけど。でも織田にはもう敵わない。いや、もう1度だけチャンスがあるな。確か信玄の西上作戦の時に…。早めに決めないと浅井は滅びてしまう。急いで決めよう。


「なあ市。どうすれば浅井は生き残れると思う?」

寝る前に勝手に口から出てしまった。市は多少驚いていたが少ししたら微笑んでから続けた。

「そうですね。貴方様が死ななければ浅井はずっと生き残れますよ。」

「…そうだな。俺が死んでも喜ぶものは阿閉貞征ぐらいか。」

「兄上も喜ばないと?」

「そうだ。俺が死ねば今後徳川殿や武田殿にも色々な影響が出るからな。何とは言えないがそれは義兄上が恐れていることだ。」

「兄は長政様のことを信頼していました。多分此度のことも貴方様が主犯とは思っていないはず。」

「それでも武のみで成り上がってきた織田の家臣どもは当主も討つべきと言ってくるだろう。少数は多数に勝てぬ。言動ではいつもそうだからな。」

「…あの時わた―」

「その話はするな。止められなかったら俺のせいでもあるんだから。」

金ヶ崎の件はお互いに悪いと思っているけどな。そんなことは口が裂けても言えない。…眠くなってきた。

「もう寝ようか。」

「はい。」

今、家族で過ごせるこの時間を大事にしよう。あと数年しかタイムリミットがないのだから。


2日後

~孫四郎視点~

今日は可成様に会いに行く日だ。別に会いたくて行くわけじゃないんだけど信長様から貰ったお手紙にぜひ会いたいと書いてあったからだ。待ち合わせの場所は僕のお気に入りの茶屋だ。なんでそこで会うかは知らないけど。

「待たせたな。」

「可成様!…と可成様のお子様ですか?」

言い方おかしいね。それでも可成様は気にせずに続けてくれた。

「左から次男 勝蔵長可、三男 蘭丸、四男 坊丸、五男 力丸だ。もう一人いるんだがまだ生まれたばかりでな。」

次男?長男はいないのかな?

「兄は金ヶ崎で討死しています。」

そう言ったのは長可殿だ。考えを察するなんてすごすぎない?ん?悲しいことのはずなのに無理に笑って話している。何でかな?

「今日はな。お前に仮に俺がいなくなった後の面倒をお願いしようと思ってな。」

仮に。なるほど。仮にですか。

「ええと下の三人の子はともかく、見た感じ年上である長可殿もですか?」

「お、この話に乗るのか。普段の其方なら全員断ると言うと思ったが。」

「あくまで仮の話ですからね。可成様がそんな簡単に死ぬわけありますまい。」

「そうでもない。この間の戦いでも其方が進言していなければ死んでおったかもしれぬ。その時に気づいたのだ。息子たちを預ける先を決めておかないとまずいなと。」

「私にしたのは織田家臣団の中で年が一番近いからですか?」

「そうじゃな。」

「蘭丸君たち3人は私が家さえ買えば問題ありません。ですが長可殿は絶対に無理です。逆に私がしごかれます。」

「まあそうだろうな。ではこれではどうじゃ?」

そう言って懐から出してきたのは饅頭だ。

「ええと美味しそ…って駄目です!人の命と食べ物を釣り合ってはいけません!」

一瞬うんと言いかけたよ。

「あの、父上。孫四郎殿はなぜ俺が父上と同じ武人であることを知っているのですか?」

確かに。またうっかりしてた。でも未来の知識なんて言うわけにはいかないからな~。どうしようかな。

「それは孫四郎に聞いてみろ。」

しかも僕に解答権が回ってきたし。普通の子供並みの答えを言うか。

「あ、はい。ええと、見た目で大体わかると思います。可成様譲りの体格や額の傷とかで。」

「だろうな。わかったか長可!」

「…完全に舐めていました。流石は半兵衛殿の一番弟子と言ったところでしょうか。」

舐めるなよ。普段大人しい人が怒らせると怖いこともあるんだよ。まあ僕にはそんなことができないけど。

「よくわかった。孫四郎がどんな風に人の命を考えているかをな。そしてこれで俺がいつ死んでも大体大丈夫だということもな。」

「今のでですか?」

「ああ。じゃあ帰るぞ。」

「私は何のために来たんですか!父上!」

蘭丸君が怒っている。可愛い…。

「顔合わせしとかなきゃ万が一の時に困るだろう?だからだよ。」

「そうでしたか。孫四郎様!よろしくお願いします!」

お固い言葉じゃ小さい子にはわかりづらいかな。軽めにいくか。

「こちらこそよろしくね。何か困ったことがあったら何でも言ってね。可能な限り応えるから。」

「はい!孫四郎様!」

何が何だかわからないけどとにかく気に入ってもらえてよかった。森家とは仲良くしていきたいなあ。まさか可成様の息子にあの蘭丸がいるなんて。絶対に仲良くしておいて損はないと思う。父上にも森家と仲良くするよう手紙を出しておこう。

森ファミリー集合!みたいな感じで終わりました。

次回からは1571年に入ります。次は第一次長島一揆あたりまで話を飛ばす予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ