30 姉川への道のり
最初は半兵衛視点から始まります。
もちろん孫四郎も出しますし浅井家のあの方も出てきますよ。
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~半兵衛視点~
「ではここに署名をお願いします。」
私の目の前にいるのは浅井家臣だった堀秀村と樋口直房だ。今やっているのは敵将の調略だ。本当は信長様が秀吉殿に調略するように命じたんだけど秀吉殿は軍を整えるのに忙しそうだったから私が代わりに担当した。秀村君はだいぶ成長したね。将来が楽しみだ。それに比べて樋口殿は…役に立たなそうだな。
「半兵衛殿、他にも寝返りそうな方はこれだけおりまする。」
秀村君は寝返りそうな浅井家臣を表にまとめてくれていた。
「流石は秀村君。これからが楽しみだね。」
「あ、あの秀村様。そんなことを簡単に伝えるなど―」
次の瞬間樋口殿は口から血を流して倒れた。事前に秀村君には書状で伝えてあるからそこまで驚いていなかった。孫四郎、これが私のやり方だよ。
1週間前
その日、たまたま孫四郎と会えた僕はたまたま話をする機会を得ることができた。
「え、先生が調略をするんですか?」
「そうしないと秀吉殿が倒れてしまいそうでしたから。」
「…。」
「どうかしましたか?」
孫四郎は悩んでから話し始めた。
「樋口直房は長政殿を恨んでいる一方信長様のことも嫌っているとの情報があります。そんな人が信用できるとは思えません。」
「確かに樋口殿はどこの家にも付きたくない。独立独歩を伺っている様子でしたからね。」
ん?そういえば何で恨んでいることを知っているんだ?
「今、私が指導している鉄砲隊の隊員の人から聞いたんですよ。」
「まだ何も言ってないんだけどな…。…殺しちゃう?」
「先生が暗殺をするなんて考えたことがありませんでしたが…。ところでどうやって殺すのですか?」
孫四郎はおそるおそる聞いてきた。
「秀村君に事前に根回しするのです。調略開始すると同時にばれないように短刀で背中を刺します。やがて四半刻ぐらいすれば殺せるような刺し方でね。」
「痛いってバレません?」
「ばれない刺し方があるんですよ。」
一応私も力がない代わりに楽に人を殺せる方法を学んでいる。それを使えばきっと大丈夫なはず。
「人を殺したくないと言っていた先生からは考えられない言葉でしたよ。」
「笑って暮らせる世を作ろうとしない人はいらないですからね。信長様にも許可を取らないとできないですけど。」
孫四郎に結構深刻な目で見られている。人間見た目と性格が一致していないことが多いよ。気を付けた方がいいよ。
そして今、目の前で殺した。孫四郎がこの場にいなくてよかった。金ヶ崎で人を討った時は全く信長様の声が聞こえていなかったらしいし。
「秀村君はこれから木下秀吉殿に仕えてもらいます。信長様よりもこの乱世を一生懸命変えようとしているいい人ですよ。」
「はい。…直房はどうしますか?」
「火葬しましょう。故人に呪われないためにもね。」
さて孫四郎は順調にやれているかな?
~孫四郎視点~
「君が孫四郎かな?某、佐々内蔵助成政と申す。」
「父上からどのような方かは聞いております。ささ、どうぞ広場へ皆様をお連れ下さい。」
今日は佐々成政様と合同軍事演習だ。あの後信長様にお願いして鉄砲を追加で注文してもらい前田と佐々合わせて500丁用意した。その後うちの隊の皆に鉄砲の改造を手伝ってもらい500丁全て最新型の銃に変えた。
「これが連射式か。今までわが隊で使っていたのよりも軽いな。」
「余分な部分を削り取ったり部品を抜いたりしましたから。」
「犬とは大違いだ。孫四郎、うちに婿入りしないか?」
え?僕が佐々家に入るの?
「冗談だ。で、どうやって使うんだ?」
本当に冗談だったのか?嘘にしか聞こえない。…切り替えよう。
「弾を少し多めに入れて頂ければ後はいつも通り使っていただけます。」
「どれどれ。」
「ちょ、ちょっとお待ちください!練習場はあっちです!」
なんて人だ。休み場に向かって撃とうとするなんて。
「冗談よ。ふっふっふ。これで腕を上げれば犬や秀吉に差を…。」
ブツブツ何を言っているのやら。それと佐々隊の皆をほっといちゃ駄目でしょ。
「佐々隊の皆さんもどうぞお使いください。練習場は10か所ございますので。」
「何ともかたじけない。では遠慮なく使わせていただきます。」
よかった。この時のために練習場を拡張しておいて。秀吉様の家臣である蜂須賀小六殿と協力して作ったんだ。どうやら建築のプロらしかったので一緒に作ってほしいですと言ったら快く引き受けてくれた。
「孫四郎様、今度の戦の鉄砲隊の指揮を執る方はあの方ですか?」
松右衛門さんに聞かれた。
「そうです。私はまだ幼いという理由で駄目だそうです。まあやりたくないから良かったんですけど。」
本音である。指揮官のせいで皆死んだとか文句を言われる目には遭いたくない。
「さらにあなたの実力を知らない佐々隊の皆さんにも言うことを聞いてもらえるかわかりませんしね。」
「孫四郎!全部当たったぞ!本当にお前が考えたのか?」
「私だけが作ったわけではありません。ここにいる皆で作った鉄砲です。」
そう言った瞬間、聞いてた僕が率いる予定の鉄砲隊の皆が涙をポロポロ流していた。そんなに悪いこと言ったかな?ごめんなさい。
「そ、そうか。ちなみにこれは―」
「あくまで貸出です。今回の戦では無料で貸しますがこの戦が終わったら返却していただきます。」
「そこまできちんとしていると本当に9つか疑いたくなるぞ。」
「本当ですよ。銭関係は父上にきちんと管理するようにと言われておりますので。」
「犬はケチだからな。じゃあもうちょっと練習したら我らは帰らせていただく。」
え?早くない?まあいいか。佐々隊の練習がこれで十分ならね。
ようやく帰っていったね。ようやく僕らの練習が始まるよ。
「さて我らもやりますか。」
「孫四郎様も今日は休まれては?」
え?
「今日が戦の前の最後の練習であることは知っています。ですが明日以降いろいろと戦の準備があるでしょう。そうなると孫四郎様が休まれる時間が無くなってしまいますので…。」
いいのかな。でも皆に任せて何か事故があっても嫌だしな。
「俺の出番だな。」
この声は…。
「賦秀さん!この間六角と戦ってきたばかりなのにいいんですか?」
「森様に言われたんだ。鉄砲も案外お前に向いているかもなって。」
森様というのは森可成のことだ。森様は槍も得意だし鉄砲も上手い二刀流の人だ。
「俺はもう戦に出る準備が済んでいる。後は腕を上げるぐらいしか出来ないからな。」
「撃ち方わかります?」
「わからない―」
「孫四郎様!ここは我らにお任せあれ。ささっ、蒲生様。こちらへ。」
皆が率先して僕を休ませようとしてくれる。じゃあお言葉に甘えて今日は準備しようかな。
翌日
「お呼びでございますか。信長様。」
僕は朝から信長様に呼び出された。多分悪い話ではないと思う。
「此度の戦、成政と共に行けと前に言ったな?」
「はい。佐々様は真面目なお方で信用が出来ます。」
「そうか。…俺は今頃何をしているんだろうな。」
え?
「弟に裏切られたらまた義弟に裏切られる。長政は真面目な奴だ。あいつはそう考えが変わらないと思っていた。だが俺の考えは甘かった。その父の久政を忘れるようではな。」
「…。」何も言えない。
「今、俺は義弟に構っている場合じゃないのにこんなところで裏切られたらあいつを倒すほかあるまい。市には申し訳ないがな。」
可哀想だ。この戦は誰も得をしない。それを信長様は感じているんだ。
「秀吉様に聞いた話によると金ヶ崎でたまたま見えた長政様は本気で戦おうとしていなかったそうです。顔も浮かないような感じだったそうで―」
「あいつのことだからな。義理を忘れられないんだろう。」
あれ、泣いてます?あの信長様が…。
「必ず勝つぞ。二度とこんな思いは御免だ。」
「はい。必ず勝ちましょう。」
悲劇の連鎖は早めに断ち切らないとね。
~長政視点~
「長政よ。二度と信長を逃がすようなことは許さんぞ。それとこの戦で信長の首を取れたら市の首がどうなるか、わかって居ろうな。」
「父上、市は此度の戦に関係ありません!」
「ならばなぜ小豆を渡すのを黙認した?わしはすぐには内容を理解できんかったがお前はすぐにわかったんだろう?」
うるさいなあ。あれは俺も油断していただけなんだ。とっとと出てけよ。この時勢読めずが!
「とにかく次の戦で必ず信長の首を取るのだ。いいな?」
頷くだけにしておこう。ウザイ。消えろ。阿呆め。義兄上の首を取る?無理に決まってるでしょ。俺らができることは精々織田勢を撤退させることぐらいしかできないからな。
夜
「市、約束を守れなくてごめんな。でも俺はこれだけは絶対に約束する。仮に義兄上に勝てそうだとしても捕らえるだけで殺したりはしないとな。」
「長政様は随分兄を買っているのですね。」
「あの方こそが天下を取るにふさわしいからな。それに比べて俺は…。」
「もう何も言わなくてもわかります。早く寝てまた明日以降の準備に取り組んでくださいな。」
市…。幸せは一瞬で崩れる。でも今の俺はもう後戻りできない。義兄上、姉川で待ってます。
次はいよいよ姉川の戦いです。
鉄砲を使うと言うことは多少史実と変わりそうですね。
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