22 賦秀さんの結婚式
幕間的な話ですね。前半は3人組の日常、後半が賦秀の結婚式についてです。
出てきて6話目で結婚させるとは私も思いませんでした。でも史実(いつも史実を言い訳にしてる)ではこの時期なんですよ。でも今回で他者主役回はしばらく封印できますので今回だけは辛抱してください。
今日はたくさん投稿します。
この作品をランキング上位に表示させたいです!そのためには皆様のご協力が必要です。
頑張って投稿しますので評価・ブックマークをお願いします。
今日、ランキング上位に載ることができたら明日以降も毎日投稿を続けます。
約束します。どうか、どうかたくさんのポイントをこの作品に下さい。
そうじゃないと今日で投稿が終わってしまうかもしれません…(メンタル崩壊寸前)
久しぶりに皆が帰ってきた。皆さん結構疲れてますね。でも賦秀さんだけは何か喜びに満ち溢れているような表情をしている。絶対に戦で活躍したね。久しぶりに3人そろったし回り将棋で遊ぼうかな。
「―それでさ。雨の中戦場を駆け巡っていたらたまたま敵の強そうな武将を見つけて討ち取ったんだ。」
「えっ!3つも首取ったの?」
まあ久太郎さんからしたら異常者だよね。久太郎さんは戦よりも内政の方が上手いし。
「そうそう。北畠の人は案外気が緩んでてね。申し訳なさはあったけどこれも乱世だからしょうがないと思って。」
いやいやいや。絶対思ってないでしょ。顔が『俺やったったぜ!』みたいな顔してるし。
「それと冬姫様との結婚おめでとう。」
「姫様も喜んでましたよ。『勇ましい方の嫁にいけるなんて』と。」
「本当に今でも信じられないよ。あの方は優しくて思いやりがあって…その、全てが可愛いのだ…。」
わかるよ。本当に文句なしに可愛いから。
「あっ。僕、もう飛車まで来ましたよ。」
「早っ!何でそんなに早いの?」
「3階級上昇と2階級上昇が2回続けて出たのが理由かな。」
僕はこのゲームにおいて運が強い。昔から将棋は好きだったけど前世の友達は皆ルールがわからなかったから回り将棋とかはさみ将棋とかで遊んでいた。その時からいつも1番最初に終わるのは僕だった。
「あれ?俺も2階級上がったぞ。」
賦秀さんも普通に強い。それを聞いた久太郎さんは少ししょぼんとしている。
「久太郎さんは多分運が悪いだけですね。このままだと賦秀さんと私のどちらかが勝ちそうです。」
「いい数出ないかな。…これは何だ?」
「60ですね。…って60⁉」
20が3つで60。滅多に見ることができない状態だ。
「堀様結構強いんじゃ…。」
「た、たまたまだよ。たまたま。」
たまたまなの?半分運ゲーだけど多少技術がないとそもそも20を1つ出すのさえ難しいんだよ。僕は次に何が出るかな。
「あっ。5だけ…。」
「5もきっと強いんだろうけど60を見たらそんなにすごくないように感じるね。」
悔しい。この遊びを教えた時は2人ともマイナスばかり出していたのに今は僕と同じぐらい強くなってきてる。この2人には負けたくない。…あれ?童心に戻ってます?
「お、竜馬だ。これで孫四郎の階級まであと一歩だね。」
「12。少しずつだけど運が良くなっている気がする。」
「おーい。孫四郎の順番だよ。」
え、もう僕か。早いですね。
「あっ、はい。…来た。」
「うっ。これは…。」
「流石に卑怯だよ。まあ運だけど。」
出たのは3ランクアップ。この世界では3段階上昇と呼ばれている。でも正直残念だ。今だったら2ランクの方が無駄がなくていいからだ。ここから最初に自分が駒を置いた場所まで行けたら俺の勝ちなんだけど…。
2人は12マス、21マスと結構すごい数を出してきた。僕は後18マスでゴールできる。さて何が出るのやら。
20。
「…やった。やった!」
「…20マス。それも5が4つでね。」
「負けた。これからは五の名手と呼ばせてもらおう。」
5の名手か。別に悪い名ではないけど…。まあいいか。
「お褒めに頂き光栄でございます。」
「ハハハ、なんだそれ。」
「孫四郎さんって意外に面白い一面もあるんだね。」
そ、そう?ドラマで聞いたセリフを言っただけなんだけど?
その後も崩し将棋やはさみ将棋をやったらそれぞれの特徴が改めてわかった。久太郎さんは崩し将棋が得意という面から慎重に物事を行う人だということ。賦秀さんははさみ将棋の戦術から兵法もよくできる文武両道の武将だということに。俺も2人のような人になりたい。憧れの先輩だ。
後日
いよいよ今日は賦秀さんの結婚式だ。僕も多少お召をしておいた。流石にいつもの木綿着物じゃ失礼だもんね。でも…暑い。久太郎さんはずっと着物だったから慣れているけど僕は前田家にいたころからあまりこんな服着ないんだよ。なんて嫌そうな顔してたら久太郎さんに、
「でも元服の時もこの服着るでしょ?」
と聞かれた。
「木綿じゃ駄目です?」
「駄目でしょ。でも緑の着物似合ってるからいいんじゃない?」
「そ、そうですか?」
自信がないよ。そういえばこの後に元服が控えているんだった。烏帽子親は父上かな。それとも信長様かな。知らない人じゃなければ誰でもいいや。
「そろそろ入ろうか。」
「ですね。」
最初の方の儀式らしいのは興味がなかったので真面目に聞くふりをしつつ全然関係ないこの後の歴史的な出来事について考えていた。…結婚と言えば久太郎さんはいつするんだろう。堀家は秀政と直政しか頭のデータにはないから妻とかはよくわからない。僕の結婚より前にやってくれないと困っちゃうな。上司より先に結婚は前世でもこの時代でもあまりよくないからね。
「では宴に入ろうぞ!」
いつの間にか儀式は終わっていた。信長様がそう言うと準備がいよいよ始まる。ようやくお楽しみの時間だ。美味しい物をたくさん食べられるぞ!と思ったけどそんな図々しいことを口にしてはいけないのでそれが第一目的ではないと自分によく言い聞かせた。
やがて食事会が始まると前の方では色々な方が賦秀さんに酒を入れていく。可哀想に。この年齢で酒を大量に飲ませたら死に至るかもしれないのに。
やがて賦秀さんが皆の所に挨拶回りに動き始めた。僕らの下へやってきたのは大体真ん中ぐらいだった。
「あ、2人はここにいたのか。本当なら酒を入れてあげたいけど…。」
「飲みません!この年齢で飲んだら体を壊します!」
「孫四郎さんに同感。明の書物に書いてあったんだからしょうがないよ。」
久太郎さん、今あなたが持っているのは明の書物じゃなくて僕が作った自作の書ですよ。まあばれないように加工してあるから大丈夫だと思うけど。
「賦秀さんも本当は飲んじゃいけないんだからあまり飲みすぎちゃだめですよ。」
「といってももう手遅れなんだよな…。ヒック。」
あらら。随分顔が赤いこと。
「賦秀様、お水でございます。」
ここで妻となった冬姫様もやってきた。多分水を飲んで落ち着けってことだよね。
「冬姫様…!ありがとうございます。」
「様はいりませぬ。我らは夫婦なのですから。」
「そ、そうですか?では明日からそう呼ばせて頂きまする!」
この状態の賦秀さんは記憶が長持ちしないよ。
「姫様、賦秀さんは今記憶がもうろうとしているので明日には忘れますよ。」
「そ、そんなわけない。そんなわけないです。」
「旦那様、しっかりしてください。孫四郎殿を困らせないであげてくださいね。」
クスクス。妻にいろいろ言われてあたふたしている賦秀さん面白い。
「賦秀!こっちにも酒をもってこい!」
「は、はい!ただいま!」
大丈夫かな?明日差し入れにお饅頭あげるか。そういえば来月の元服の時にお酒を出さないように信長様にお願いしたんだけど信長様が主催するためかお酒を出さざるを得なかったらしい。嫌だな。今は笑っていられるけど来月は僕の番かもしれない。前世では下戸だったけどこの体は大丈夫かな。そんなことを賦秀さんを見ながら思った。
「誰か助けて…。ヒクッ。」
見てみると柴田様のあたりで今にも気を失いそうな賦秀さんがいた。助けてあげたいけど助けてあげられないや…。あの状況じゃ近づいただけで関係ない人まで飲まされそうだ。来月は要注意だね。うん。
回り将棋は各地でルールが違うのでもしかしたら私の元出身県がばれてしまうかもしれないですね。(別にいいですけど)
次はいよいよ孫四郎元服!かと思いきや1個前田家で大事な出来事がありますのでその出来事のお話を間に入れます。孫四郎視点がメインですが出来事的には利家の方が主役かもしれないですね。
今日はどんどん更新していきますよ~。評価・ブックマーク・いいねをお願いします!




