21 大河内
賦秀の初陣です。
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織田軍は8月20日に美濃を出立した。総勢7万人で向かっていることを知った北畠具教は包囲をやめ大河内城に撤退した。信長は23日に木造城に到着し木造具政や滝川一益たちから戦況を聞いた。一益たちの話からして具教の兵糧はあまり多くはないらしいとのことだった。その話を聞いた後の軍議から今回の話は始まる。
~信長視点~
さっき一益たちから聞いた話を全部皆に話した。
「―ということだ。さて何か意見がある者はいるか?」
「はい。」
「秀吉か。言ってみよ。」
「某が率いる別動隊でまずは阿坂城を落とすべきかと。」
「阿坂城?なぜだ?」
五郎左が秀吉に聞く。俺も五郎左に同感だ。
「この城の伝説を皆様はご存じないでしょうか?」
「まさか、白米城伝説のことですか?」
最近家臣になった蒲生賢秀がそう言った。
「はい。昔からあの城には水が豊富にあると言われておりまして―」
俺は長ったらしい話は嫌いだ。話を聞いている時間が無駄だし佐久間みたいなやつだとどうでもいい話をずっと喋るかもしれないからだ。だからすぐに話の内容を理解して判断をする。
「わかった。つまり水の補給路を止めてしまおうと考えているんだな?」
「あ、はい。そうです。」
「では秀吉に全て任せる。」
「…!ハハッ!お任せあれ!」
秀吉に任せておけば上手くいくだろう。頑張れよ、秀吉。
~秀吉視点~
驚いた。最近の信長様はおいらのことを信頼しすぎじゃないのか?ここで俺が裏切ったら…ってそんなこと考えてはいけない。信長様こそがきっと天下を取るのにふさわしいお方だ。さてどうやって攻めるか皆で相談して決めよう。
「さて、あの城を守るのは大宮なんちゃらという奴らしいんだがそいつの弓術が半端ないらしい。」
「じゃあどうやって攻めればいいんだ?遠距離でも近距離でも襲われることに変わりはないだろう?」
甘いな、小六殿。って思ってたら半兵衛殿が口を開いた。
「小六殿。城を落とす方法は武だけではないですよ。」
「半兵衛。それはどういうことだ?」
「話し合いだよ。な、半兵衛殿。」
半兵衛殿は頷いた。が、なぜか神妙な顔をしている。
「はい。問題は誰がそれをやるかですが。」
「俺がやるしかないだろう。一応逃げ足は速いし。」
「兄上。もしその大宮という者に弓で射抜かれて殺されてしまっては話にもなりませんよ。」
小一郎…。誰が俺1人で行くと言った?やるとは言ったが1人でとは言ってないぞ。
「小六殿と一緒に行けばいいだろ?小六殿の体型見たら相手驚くぞ。それだけで多分無暗に殺したりはしないだろう。」
「お、おう。何かよくわからんが任せとけ。」
「大丈夫ですかね?兄上と半兵衛殿の世界と私と小六殿の世界はいつも違いますから。」
「大丈夫、大丈夫。小六殿にはおいらを守ってもらうだけでいいんだから。」
心配するなよ小一郎。俺、絶対に生きて帰ってくるから。
阿坂城
「なあ、藤吉郎。本当にこの城に水があるのか?」
「見た感じ無さそうだな。やっぱりただの伝説か?」
2人で話しながら歩いていたら無警戒のまま城門の手前まで来てしまった。ずっと話しながら向かっていたから自分がどこに向かっているかわからなかった。
「何者だ!」
しまった。城門の前に中々な巨漢がいる。あ、こいつ常人だと持っていない模様の付いた弓を持っている。まさか…。
「大宮か?俺は織田家家臣の木下秀吉って言うんだ。で、こっちは―」
ヒュン!
ん?…まずい。
「藤吉!大丈夫か?」
「痛い!痛い!痛い!痛い!いきなり何するんだ!」
左肘に弓が刺さっている。血が出てきた…。一発でこれか。もし首に刺さってたら死んでいたと考えると恐ろしい。
「木下秀吉。何をしに来たかは知らんがここに来たからには死にに来たと思え!」
やばい奴だ。全く話を聞いてくれない。でも何とかして話を聞いてもらわないと。
「待った!おいらは戦おうとしに来たわけじゃない!話し合いをしに来ただけだ!」
「話し合い?織田が俺に何の用だ?」
前言撤回。多分相手はおいらたちが攻めてくると勘違いして話を聞かなかったんだな。話を始めようか。
「今回の目的は北畠を滅亡させることじゃない!北畠を味方にさせようとしているだけなんだ!別においらはお前と戦いに来たわけじゃないし具教とも戦いに来たわけじゃない!具教を織田家臣に加える。その前にお前が守っている城を開城させようとしてきただけなんだ!」
「何だそれ。北畠が織田に降る?そんなのあり得るわけないだろ。」
「いいや、絶対にそうなる。信長様は日ノ本を変えようとしているお方だ。抵抗する勢力には容赦しないけど一度降った人には相当なやらかしがない限り重用するし最低限の生活はできるように考えてくれている。絶対に信長様は天下を統一する!」
何を言おうとしているんだ、おいらは。天下なんて今の話に関係ないだろ。左腕を射抜かれた影響か頭の中が混乱している。
「…。天下か。…先ほどのご無礼お許しいただきたい。阿坂城は貴殿らにお任せしよう。」
ん?どうした、急に。
「い、いきなりどうしたんだ?」
「今の殿様には天下など考える力はない。きっと民のことも考えていないだろうし自分のことを第一に考えている。だけど君らには何かこの辺りの民を任せられるような気がしてな。」
こいつ、本当はいい奴じゃないか。
「ありがとう。何かよくわからないけどそう言ってもらえて嬉しいよ。」
「但し城を任せるだけだぞ。俺は大河内に行く。あの殿様のおかげで今の俺は生活できているんだ。せめてあの方の恩義には報わねばならん。」
この人にもきっと家族がいるんだろう。おいらだって今、生活できているのは信長様のおかげなんだ。なんとなくわかる気がする。
「…別にいいぞ。俺は開城しかお願いしていないからな。」
そう言った瞬間大宮はどこかへ消えていった。忍びか?多分違うけど。って痛い、痛い!まだ止血してないの忘れてた…。急いで手当をしないと。
~信長視点~
「そうか。秀吉はまた話し合いで落としたか。」
「はい。ですが肘を弓で打たれたようで。」
五郎左が俺に報告してくれた。ん?打たれた。大丈夫なのか?
「血は止まっているのか?」
「半兵衛が何とか止めたと聞いております。」
「そうか。半兵衛を秀吉の与力に回したんだったな。」
半兵衛を秀吉に任せて正解だったな。というか半兵衛に秀吉を任せているのか?どっちでもいいか。
…あの2人だったら俺を超えることもたやすいだろうな。
「さてもう一度皆を集めてくれ、五郎左。」
「承知しました。」
皆集まったな。さて話し合いを始めるか。
「秀吉、阿坂城をよく落としてくれた。だが怪我はて大丈夫か?」
「大丈夫でございます。万が一が来たらその時は遺言を伝えますので。」
何を言っているんだ秀吉。いつもとは全然様子が違う。
「…やはり心配だ。この戦中のみ次の軍議からは秀長にこれから出てもらう。」
「いえ!絶対に大丈夫でございます。」
「これは命令だ。」
「藤吉郎。お前のおかげで大河内城へ一歩近づいたのだ。この怪我のせいで褒美を減らすとかは絶対にしないから殿の申されたとおりにせよ。」
五郎左の言うとおりだ。俺も頷くと秀吉は諦めたのか、
「わかりました。では次からは秀長を出します。」
と言って陣へ帰っていった。やれやれ、人1人扱うのも苦労する。
秀吉がいなくなって秀長が来たのを確認して軍議を再開する。
「でだ。これが大河内城の地図なのだがどうやって攻めるべきだと思う?」
「某ならば鹿垣で囲みます。」
五郎左が言うと恒興が、
「丹羽様、稲葉山城の時とは違って北畠の士気はまあまあ高いです。恐らく簡単に壊されてしまいますよ。」
と反対した。
「恒興。これを何重にも作ったらどうなると思う?」
「あっ。」
恒興も気づいたか。五郎左は敵に簡単に壊されるような策はしない。
「決まりだな。五郎左、一益。明後日までに作れるか?」
「簡単でございます。2日間お待ちくださいませ。」
「え、あ、じゃあ某も。」
一益、油断してたな?俺はお前も憎まれない程度に扱き使うからな。
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28日に包囲は完了した。一益が建てた鹿垣は簡単には壊せない立派なものであった。しかし北畠軍の士気は下がらなかった。9月8日には長秀、恒興、稲葉の3人が夜襲を命じられるが急な雨で鉄砲が使えなくなってしまったので失敗に終わった。しかしこの時、賦秀は敵将の首を3つ討ち取ってきたため信長にお褒めの言葉を頂いた。翌9日には一益が多芸城を焼き落とした。段々と孤立を深めていく大河内城だったがその後1か月は特に大きな進捗はなかった。
10月3日、北畠具教は信長に投降した。この時の条件として
・信長の次男の茶瓶丸を具教の養子としたうえで大河内城主に任ずる。
・具教は三瀬館へ、具房は坂内城に移封すること。
が和睦の条件として決められた。こうして織田家は南伊勢を統一した。
今日はまだまだ更新しますよ。
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