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1 若死と転生

初投稿です。お願いします。

※視点が変わるところは~ ~という風に書きました。最初は三人称で途中から主人公視点に変わります。


※2025/6/5追記

現在書き直しを行っています。書き直し先はこの作品の192話になります。今から本作をお読みになられる方は是非192話から読んで頂いた方が分かりやすいと思います。登場人物まとめ抜いても187話は流石に長すぎるので…

(最新話は本日20時に更新します)

ここはとある株式会社。ここで働くのは20代~30代の若者がほとんどだ。そんな会社で今日も働いている22歳の男がいた。彼の名は磯原幸英。名前の由来は幸せに生きてほしいという意味と英雄になってほしいという意味が込められているそうだ。しかし彼は毎日会社で真面目に働いていてここ数か月は一日も休んでいない。睡眠時間も3時間ぐらいしか寝れてないそうだ。ナポレオンと同じだ。だが彼は自らそうしているのだ。この会社では残業代がきちんと支払われる。しかも普通の給料よりも高く。彼はいつかお金がたまったら親に温泉旅行をプレゼントをするという目標のために働いているのだ。そんな中でのとある日だった。


「磯原さん、大変です!入口に爆弾が置かれています。」


この声は事務の女性の声だ。いきなりとんでもないことをいわれたのにも関わらず本人はまだパソコンをいじりながら答えた。


「そうなんですか。大変ですね。…ってなんだって!」


やっと気づいたか。どんだけ鈍いんだ。この人は。


「すぐに逃げましょう!まだ爆発まで15分あるそうです。」

「…。」

「磯原さん?」

「事務さん。あなたは先に逃げてください。私は荷物を整えてからいきます。」

「は、はい?15分しかないんですよ⁉」

「わかってます。だけど財布を持たずに逃げるわけには行かないでしょう?大丈夫。すぐに追いつきますから。」


嘘である。財布を取りに戻る馬鹿などこの年代にはいない。仮に戻ったら防災訓練で何を学んだんだって話になる。


「…。わかりました。絶対ですよ。」

「さあ早く!…副業開始だな。」


彼はあっという間に人格が変わった。幸英は若き日に爆弾解除のやり方を全て学んでいた。大学時代も暇さえあれば爆弾解除の依頼を受けていた。今のところ失敗したことは一度もない。だが本人は無償かつ匿名でやっているのでその天才解除師の名前を知るものはいない。



荷物をまとめて入口まで行くとその爆弾らしき物があった。一体何で急に会社に爆弾が置かれていたんだ?そんなことは犯人しかわからない。ちなみにタイマーは残り12分を示している。


(ええとこれはまずねじを緩めないといけないやつか)


彼のリュックの中から1つの道具箱を取り出した。この中にはニッパーやドライバーなど爆弾解除に必要な物がたくさん入っている。


さてねじを全て開けると中には化学式だけが書かれたガラス瓶のような入れ物つきの装置が出てきた。


(NH₃とl₂か。念のため科学実験用メガネとマスクも着けるか)


NH₃はアンモニアでl₂はよう素である。万が一混ざると三よう化窒素爆発する恐ろしいブツだ。


(塩酸があって助かった…)


アンモニアは塩酸と混ぜると中和する。但し量を間違えると酸性に変わってしまうので慎重に混ぜていく。しかし彼が常人には持っていないはずの液体や気体を持っていることに疑問を感じる。


(まずは穴をあけてっと)


彼はまるで職人技のようにあっという間にアンモニアを中和させた。


(後は配線を切るだけ)


気体の方はもう爆発しない。だがタイマーがまだ止まらないということはこの奥の配線も切らないと万が一があるということだ。


(こんな簡単な爆弾置くなよ)


赤線を一本切っただけでタイマーは止まった。と感じた次の瞬間!


ボン!


「え?」


何と幸英が解除した爆弾とは違う場所で爆発が発生した。


「磯原さんまだいたんですか⁉」

「え、あ、はい。」

「それより大変です!隣のビルにも爆弾があったらしくてすでに1番上の階の爆弾は爆発してしまいました!」

「残りの爆弾の個数は?」

「降りてきた人に聞いたところ3階に1つ、2階にも1つ、そして1階に1つだそうです。」

聞いた彼も異常だがそんな情報を知っている事務の人も異常である。

「そうですか。じゃあ私行ってきます。」

「どこにですか?」

「その爆弾の場所にですよ。警察が来るまで時間がかかるでしょ。それまでは専門の知識がある俺が行くしかないでしょ。」

「ちょ、ちょっと待ってください。あなたは一体…。」

「私の副業は爆弾解除師なんですよ。現にそこの爆弾も止まってるでしょ。」

「本当だ。っていない⁉」



彼はまず隣のビルの1階の2つを解除させることにした。さっきよりも簡単で配線をそれぞれ1本ずつ切るだけで終わった。続く2階は水素と酸素を使ったただの水発生器だったのでスルーすることにした。問題は3階である。


(これタイマーがないやつだ)


外見には一切出ていない、つまりいつ爆発するかわからないタイプのものだ。


(とりあえずねじを抜くか)


ねじを外した後、その中に入っていたものを見て彼は唖然とした。何と今まで見たことがないタイプの物だったのだ。


(なんだこれ。配線もないしねじを外す場所もないぞ。…まずい、ジリジリいってる!)


~主人公視点~

これは警察でも無理なタイプだ。どうしよう。こうなったらしょうがない。僕が最小限の被害に食い止めるしかない。まずは上の階でさっき爆発したのにもかかわらずじっとしている人たちに呼びかける。


「上の階で待っている皆さん!3階の爆弾は解除が不可能です!今のうちに下に逃げてください!」


上の階の人はキャーキャー言いながら下の階に逃げて行った。何で最初から逃げなかったんだろう。それにしてもこの爆弾でかいな。僕にできることは被害を最低限にすること。それしかできない。まずはリュックから2Lの水入りペットボトルを出して近くの掃除道具入れからもってきたバケツに移す。そして爆弾の上に被せる。さらに周りの燃え移りやすい紙や観葉植物などを下の階に向けて転がしていく。やべっ、火花が飛び散ってきた。頼む!止まってくれ!


ボン!


あっ、やばい。これ、死ぬやつだ…。



「天下布武。それは俺にしか出来ぬことよ。」

「俺の夢は亡きお館様の夢を継ぐこと。そのために今秀吉様に仕えているのさ。」

「わしは皆が笑って暮らせる世を作りたい。それだけじゃ。」

「この家康に力を貸してくれぬか。亡き太閤殿下のためにも。」

「お前は何をしたい。その夢をかなえるために何をしている?」


誰の声だ?いろんな声が聞こえる。


「助けて、くれ…。このままでは日ノ本が再び戦乱の世になってしまう…。」



「いてて…。いや、痛くない。ん?何だ、この声。」


てっきり死んだかと思ったら手足の感覚が残っていた。でも何かおかしい。声が高いし手足も小さい。服もこれ着物じゃないか?なになになに?何が起こってるの?


「あーあー。」


やはり声がおかしい。体も小さいし枕もこの時代のものじゃない。時代劇のやつ?僕は未来の子供に生まれ変わったのか?


「やっと起きたか。孫四郎。」


誰、このおじさん。僕は孫四郎じゃないよ。もしかしてこの体の持ち主が孫四郎という名前なのか?


「どうした?俺のこと忘れたか?父上だぞ。」


申し訳ないですがあなたのことは一目も見たことがありません。


「あの、私は一体…。」


「3日前、急に高熱を出しただろ?あの時から今までずっと起きてこなかったから心配したぞ。」


この体の持ち主は熱を出して倒れたことはわかった。でもここはどこ?あなたはだあれ?


「申し訳ありません。私は自分の記憶を失ってしまったようです。あなたが誰なのか、そして自分が何なのかもよくわかっていません。」


そう言うとこの父親らしきおじさんはキョトンとした。しばらく考えた後、


「お前、本当に俺のことを忘れちまったのか?」


と聞いてきた。


「申し訳ありません。」


そう言ったらじろっっと睨んできた。が、すぐにさっきの優しい顔に戻り、


「ったくそういう冗談はやめろよな。俺は前田又左衛門利家だ。そしてお前の名前は前田犬千代だ。いいか、二度と忘れるんじゃないぞ。」


流石に日本史が平均点程度しか取れなかった僕でもこの人は知っている。前田利家。織田信長や豊臣秀吉に仕えた勇敢な武将だ。確か晩年は五大老っていう役職に就いたんだけど秀吉の死後僅か一年後に死んじゃうんだよね。とするとこの体は後の利長かな?前田家で知っているのはこの2人だけだ。利長は利家の死後五大老の一員として頑張るんだけど家康に言いがかりをつけられて加賀征伐が勃発しちゃうんだよね。でもお母さんのまつさんが家康の人質になることで何とか家の滅亡を回避して関ケ原の戦いの後に加賀・能登・越中の100万石を領土にする。ぐらいしか覚えていない。


…え?僕、利家の子に転生しちゃったってこと?

私は結構面倒くさがり屋です。ですが絶対に最初の作品は完走させたい!

現在50話を書いている最中なのですが先まで行くと結構詰まるんですよね。そうなったら皆さんの意見も作品に加えていこうかなって思ってます。

誤字脱字は早めに報告お願いします。(なるべくわかりやすく書いて頂けると嬉しいです!)

ではまた次回お会いしましょう。ここまでお読みいただきありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 初っ端から意味不明な経歴で草 意味がわからなすぎて頭に入ってこない
[気になる点] 幸英は若き日に爆弾解除のやり方を全て学んでいた。 ↑ここはいいとして ↓は意味不明 大学時代も暇さえあれば爆弾解除の依頼を受けていた 専門の人たちが解除できないなら爆破処理するは…
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