番外編『✙漆黒の堕天二刀流黒騎士✙』の今
真っ暗ななんちゃって日本マップにある洞窟の中に蝋燭の一筋火の明かりがギルド『✙漆黒の堕天二刀流黒騎士✙』の面々を照らしていた。
「最近、異常な全モンスターのレベル上昇が収まったな。」
「ああ、そうだなまぁ多分だがモルゴウルが関与しているんだろうな。」
「まぁ、本人から聞いた話と今のインディの状況も合わせてそう考えるのが妥当だな。」
「ところで、だ。あのモルゴウルはまだこのゲームの中にいると思うか?」
「正体が師匠だから何らかの方法でインディに留まっていると思う。」
「いや、きっと運営の謀略に巻き込まれ、大いなる存在と戦わされて死んだのでは?」
そうコードネームイヤが言うと、コードネームイタが考えもしなかった顔で聞いて反論を切り出す。
「だが、お前も師匠の強さを実感しただろ?コードネームイヤ。」
「たしかにそうだが、大いなる存在だからもしかしたら……の話だ。」
「まぁ、それも一理あると言えるな。」
「そういえばだが、この前新マップが実装されたが行ってみたか?」
「ああ、冒険は未知と予定外の連続だよねマップのことか、あそこは我々にとって必須スキル『道同雷同』等の様々なスキルが取得できるが、如何せん厄介なマップだからな。」
「そうだな。あそこは常時次何が来るのか標識が知らせてくれるが、十分の一くらいの確率で全く違うのが出るし、新しいボスだったりのモンスターは行動がこれまでのモンスターと一致しているところがない。」
今までのボスモンスターは結構理不尽なスキルを使う代わりに他のモンスターと同じ様な行動パターンだったのでなんとか出来ていた。
因みに標識で教えてはくれるが、避けたあと避けたところで次の標識が飛んできて体当りしてくるという意味不明な仕様もある。
その言葉を聞き終えたコードネームツラは己が手に入れた情報を話そうと口を開く。
「それにしてもだが、お前等は新マップの他に裏マップの存在についても知っていたよな?」
「ああ…………前に行った夜中の遊園地のマップ、あれはかなり良いものだった。」
「そんなお前達にも俺にも朗報だ。新しい裏マップが発見された。」
「マジか!」
「ああ大マジだ。発見者は現在ユーザーランキング上位の宅ノ助。所在地はポーションガブガブマップだ。」
「あそこか………あそこは長居すべき場所ではなかったから今見つかったのも納得だな。で、どんな裏マップなんだ?」
「龍竜が集い争いを続ける裏マップだ。」
「インディの運営にしては没個性だな…………もしかして何か隠していないか?」
「流石はコードネームイタだ。そうだ。あの運営がまともなデザインのマップを作る訳がないからな。内情は食べ物の形だったり性質を持っている謎ドラゴン達だ。その中でもストレミングドラゴンというのをギルド全隊でテイムしたいと思う。異議はあるか?」
「「「異議なし。」」」
「よし、行くぞ。」
そうして彼ら『✙漆黒の堕天二刀流黒騎士✙』達もインディで生きる。
かなり久しぶりに久しぶりになりましたが、また会いましたね。新作『王暴の魂塊譚』を投稿致しました。よろしければ読んでみてください。




