諸 第40話「精霊王女」
〈人機を倒しました。これにより、武器人機を獲得いたしました。人機を獲得により強制クエスト『人機取得の道』がクリアされます。また強制クエスト『精霊の光取得の道』が発生しました。了承します。〉
その次の瞬間、俺とシュカは光に包まれた。
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体重!
俺は『朱早王』を使った代償で更に重くなった体を頑張って動かして周りを見渡した。
周りは俺の何十倍もある木々が生い茂っておりエルフとか出そうな雰囲気を醸し出している。
そこに見慣れた顔……シュカがいた。ただし、いつもの明るいけど覚悟のきまった顔ではなく久しぶりに実家に帰ってきたかのような顔をしてる。
もしかして、大パニックだ!大変だ!マップで出会ったシュカのお父様関係のことだろうか。
「シュカ、もしかしてここってシュカのお父様関係の場所なのか?」
俺が問うとノスタルジックになっていた顔が俺に向かれ口を開く。
「そう……だね、ここは僕のお母さんの生まれ故郷なんだ。」
もしかして、シュカのお父様は結構な大物だったし、少し聞こえたクエストの内容と関係あるんじゃ?
「そのお母様って?」
「ここの精霊王女。」
「あー、それじゃ今回のクエストに関係するかもしれないな。」
「そうなんだ。それじゃ会いに行く?」
「まぁ俺みたいな完全に部外者かつ、匍匐前進している怪しい奴が入れるかどうか分からないが。」
「大丈夫!そんな事になったら僕が話をつけるから。」
「それはめちゃくちゃありがたいな。よろしく頼む。」
ということで、俺達は精霊王女ことシュカお母様の元へ向かった。
道中、案の定門番などに止められたりしたがシュカが説得してくれたお陰でなんとか入ることが出来た。
それで今はシュカお母様の目の前なのだ。
「私の娘よ、よくぞここまでこられました。それでその横に這いつくばっている方は誰ですか。」
「仲間のヤマトだよ。」
「そうですか、では改めてどんなご要件で来たのですか?」
「2つあるから1つ目から言うよ、お母さんは精霊の光って知っている?」
「はい、確かこの城の宝物庫のリストに書いてあったので、この城にあるはずです。元々大変価値のあるものですがそもそもその本領を発揮できる加工技術は失われているので、私達にとってはそこら辺の石ころですしどうしてもほしいというのなら久々にシュカに会ったので上げましょうか?」
「ありがとう。それじゃ2つ目を聞くよ、なんでここにいるのに行方不明扱いになったの?」
「それを話すと長くなりますし憶測も多くなってしまいますが、良いですか?」
「うん。」
シュカの肯定により、シュカ誕生秘話が語られだした。
話は地獄でシュカもといラゴクがたびに出るところから始まった。
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ガルズと精霊女王が結婚して精霊王女が地獄に移り住んだ為幼い頃から、地獄ばかりを見ていた。毎回見て思ったのは「なんでこんないい人そうな人も地獄に落ちているんだろ?」というものだった。
座右の銘が因果応報で理不尽が許せない性格だったラゴクは今の地獄は駄目だと思い行動を起こした。
そして今の地獄を変えるためには各閻魔を従わせるくらいの力が必要だと思った。そこで、精霊女王に頼み込んで今のシュカが使っている『精霊流』を教えてもらったらしい。
それからしばらくたった頃、ラゴクは「父上、母上。我はもっと地獄を良くするためにはさらなる力が必要と思い至りましたのでしばらく旅に出ます。捜索をするなら父上と母上は別れて探して下さい。」と書き残して旅に出た。
ラゴクはそれから様々なインディのマップを回って困っている人がいたら助けてたりしたりし、その力を増していった。
だが、ある少女と出会ってからは変わる。
その少女はダンジョン内にある何もない広場に迷い込んで大量のモンスターに囲まれて絶体絶命な状況からラゴクが救って家まで送ると、その御礼と言われ泊まるように言われた。
因みに精霊女王はその少女の写真を見たらしいが、シュカに似ていたらしい。
そして少女はラゴクについていきたいと言い、ラゴクはそれを了承した。
少女は非力であったが荷物にならないように努力は惜しまなかった。なので努力はちゃんと報い同時に才能があった為ラゴクと並べる程になる。
これでもうラゴクから離れなくていいと思っていた少女は、辛いこともありながらも無事に困難を乗り越えていった、が。
運命は少女とラゴクをあざ笑うように動いた。
とってもスナックなワールドマップにあるとある村で太るとわかっていても菓子はやめられない、だって悪魔の食い物だものダンジョンに少年が連れ去られたらしいので助けることになった。
そこでは初めの内はラゴクの『精霊流』と少女が改良した『星精霊流』で無双していたが、少年が囚われているボスモンスター部屋に入ると俺達が普段体験しているようなぶっ壊れ難易度の敵が現れた。
最初の内は善戦できていたが、二人の精霊力総量が無くなってきた途端形勢はボスモンスター側に大きく傾く。
精霊女王と閻魔大王の息子であるラゴクでも流石に体力を消耗し、隙を作ってしまう。
その隙をつこうとボスモンスターがラゴクに大きな一撃を入れようとしていたが、少女が立ち塞がり身代わりとなった。
ラゴクは瀕死になった少女を見て憤怒した。その対象はボスモンスターに勝てるくらいの力を禁術だからと使わなった自分とボスモンスターである。
速く少女に処置をしようとラゴクは禁術を使う。
「禁術、無限地獄、大焦熱、焦熱、大叫喚、叫喚、衆合、黒縄、等活……『八大地獄』!」
少し長い詠唱を終え放たれた禁術はボスモンスターを取り込み中にある灼熱の炎により瞬殺する。
そしてその後、ラゴクは少年を背負い少女を抱えて村に行って少年を母親のもとに返し、街にて処置を行ったが、その頃には少女は息絶えていた。
息絶えていた少女を見たラゴクはどん底に落とされたような感覚がしたらしい。
そのままの調子で落胆し続けていると捜索に出ていた精霊女王に見つかり、お叱りを受けた後少女をどうにかする方法があると言い出した。
その方法とは精霊女王が膨大な精霊力総量を使用し、魂を蘇らせる精霊術を使うことだった。
だが、この方法には様々な欠点がある。まず、蘇らせた魂を入れる事のできる強靭な体が必要な事と膨大な精霊力総量を使うが故に術を執行したものはしばらくの間精霊の森で睡眠をしないと命に関わるのだ。
これをラゴクは自らの身体を明け渡し精霊女王の言う通りに罰を受けることを了承して行った。
それにより、ラゴクは地獄に魂の姿で送られ、少女の魂はラゴクの抜け殻の中に入れられた。が、抜け殻の中に入った魂は暴走して抜け殻をマカロンのような形に変形させ、どこかに吹っ飛んでしまったという。
それでその後、失った精霊力総量を回復するためにここに戻ってきて寝たきりの生活をしていた為、連絡が取れなかった。
と、ここまでが精霊女王の話の全容だ。
「つまり、僕の正体はその話の中の少女で貴女の子供ではないんですね?」
「あくまで私の勝手な推測ですがね。ですが、貴女の魂の中にはラゴクがいます、現にあなたの容姿はラゴクに似ていますし、その記憶もあります。つまり、貴女はなにがなんでも私の娘です。」
その言葉を聞いてシュカは少々照れくさそうな嬉しそうな顔をした。
「ん、ありがとう。それにしても、なんでお父さんに無事の報告をしないの?探していたよ?」
「……それに関してはすれ違いが起こって面倒なことになってしまったので、時間経過で関係修復を計っています。」
「でも、お父さんは怒っているようには見えなかったよ?」
「まぁ……念のためです。それで……精霊の光でしたよね?今から宝物庫に向かいますので私についてきて下さい。」
「分かった。」
……衝撃的だった。俺としてはシュカはラゴクの別人格かなにかだと思っていたが、普通に別人だった。いや、言いようによっては別人格といえないこともないが……。
というか、この感じだとシュカの性別は女性ということでいいのか?うーん、まあ本人から言ってくれるまでこの件を確定させるのは保留にしておくか。
俺達は精霊女王の後をついていき、宝物庫に向かった。
厳重そうな宝物庫に入りしばらく奥の方に歩いていくと更に厳重そうな金庫の扉が現れた。
「さて、この扉の先には精霊の光があります。入りますよ。」
そう言って周りに巻き付いているツタを数本切ると、扉が徐々に動き出して中にある精霊の光が見えてくる。
完全に空いたと同時に「この扉は数分立つと自動で閉まって一週間くらいは開かなくなるので注意して下さい」と言い俺達を入らせた。
中でシュカが精霊の光を持つとクエストがクリアされ別の場所に飛ばされた。
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種族:神依り人
レベル:???
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:
称号:
体力:1
攻撃力:0+350
知力:0
魔力総量:0
防御力:0+115
速度:0+100
スキル
『朱早王』『オケアノス』『トリトン』
我流スキル
『水無月』『陸月』『武刃乱舞』『影葬葬』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『鑑定』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:390
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:1260+最大体力の10%
攻撃力:1620+450
知力:1620+450
魔力総量:3250+最大魔力の10%
防御力:840+5
速度:744+100
[専]精霊力:1680
[専]精霊力総量:3160
スキル
『可能性』『菓子魔法12』『星魔法12』『テイム』『星剣使い15』『ロードモード』『精霊流』『海魔法5』『炎千徒』




