諸 第39話「人機」
「は☆は☆www ついに無リス匍匐前進野郎が試練をクリアしたよwww」
「長かったですね。それでこちらに来るのはいつ頃になるんですか?」
「知らんwww」
「相変わらず貴方はいつも適当かつ滅茶苦茶ですね。」
「試練をクリアしたと言ってもまだスキルの融合とかwww 最適な武器の取得が出来てないからそこそこ時間はかかるんじゃないかなぁ〜www」
「そこも含めて試練じゃなかったんですか?」
「いやwww ヤツ……神殺しに対抗できるくらいの強さになったらクリアにしておいたから武器とかは範疇外www」
「はぁ……、それを含まないと、ここからそこそこの時間がかかることになりますよ。」
「別に僕はそれでもかまわないけどねwww」
「それなら勝手にして下さい。」
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唐突な転移と言う名のいつものヤツ。ここまで来るとほぼ日常茶飯事だな。
俺が転移された先はファンタジックを感じる古代ローマの神殿に雷が間髪無く降いでいる場所だった。
「ヤマトー!いないのー!」
今回は珍しく全員一緒の場所に転移したか。
俺は知らないうちに喉が回復していたので口を開く。
「おーい、シュカー!いないかー?」
俺がそう言いつつ辺りを匍匐前進で探してみると、土が少しだけ動いたのを感じた。
うん?土が動いた?もしかしてモンスターでも埋まってるのか?それなら対処した方がいいが、なにせ俺は立てないし対抗できるスキルないが、神スキルが反応していないから敵対モンスターではないだろう。
というか『トリトン』の代償は結構早くに無くなったのに、『朱早王』の代償は今でも健在だからな。……スキル名が当て字かそうでないかの違いか?
しばらく待っていると突然綺麗な手が地面から突き出すように出てきた。
うっわ、ゾンビ映画かよ……。びっくりした。
全体が出てくるのをまっていると途中シュカらしき特徴を発見した為、カブを抜くように引っこ抜いた。
「っっっ、はぁぁぁ!ありがとうヤマト。」
「なんでシュカが地面に埋まっていたんだ?」
「それが僕にもあんまり分からないんだよね。魔法陣が足元に来たと思ったら、次の瞬間には全身が土の中だよ。」
「そうだったのか、今回の唐突な転移はいつもと違うな。」
そう考えているとクエストウインドウが眼の前に現れた。
「なんだこれ?なになに……強制クエスト『極属性付与玉への道』。どうやらクエストらしいが極属性付与玉?」
俺は頭を回転させ記憶を探ってみると結構簡単に思い出すことができた。
ああ、あの壮大そうな名前してるのに説明文でどちらかといえばネタに走って雰囲気壊してた玉か。
「ヤマトどうする?」
「まあ強制クエストだし、ノーのボタンはないから受けるしか無いだろ。」
そう思い俺はいつもはないクエスト開始のボタンを押した。
押した瞬間にクエストがクリアされ辺りはファンタジーな雰囲気から、サイバーパンクな雰囲気に変わった。
「一瞬だったな。」
「だね。」
〈強制クエスト『極属性付与玉への道』をクリアしたことにより、強制クエスト『人機への道』が発生しました。〉
「どうやらまたクエストが発生したらしい、しかも強制クエストだ。」
「強制クエストだからねどんな事がわからないから、危険なことにならないように動いていこうか。」
「ああ、最初からそのつもりだ。取り敢えず人機がどんな物か調べてみないとな。」
今回の強制クエストは何かが違う。もしかしたらクエスト情報にヒントがあるかもしれない。一応確認しよう。
俺はクエストウインドウを呼び出して内容を確認する。
『人機への道』
人機とは人ひいては生命の理と機械の理を融合させた正方形の立方体。加工することによりどんな物にもなるが、加工がとても難しく何度加工しようと立ち上がった国も諦めてしまい、そのままの運用をされた。それでも十分に強力な兵器であった為、戦後スクラップ海イジルコドの深い深い地下一帯の奥底にある遺跡に封印されている。
……!?書いてある……だと?怪しい。怪しすぎる。まさかこのクエスト情報のヒント通りに地下に行ったらモンスターが関係ないダメージ罠にかかって死ぬ、とかあり得るぞ。これは慎重に考えないと。
俺の神スキル(笑)は自動発動専門でモンスターがいないと発動しないから、モンスターに関係ないダメージ罠とかにかかった日にはバクレベルゴミステータスより永遠に出られないどころか死ぬのだ。
という事で俺一人なら駄目でもシュカと一緒に文字通りおんぶに抱っこプレイで行けば大丈夫なのかといえば全然違う。
その場合戦力はシュカ一人どころか俺を背負っている為それ以下だ。
こういった状況が起こった場合どうにかする方法は俺が攻撃できる乗り物を操縦し、シュカと一緒にどうにかするしかない……か?まぁこれは俺の憶測だし、いつもと違う状況だからありえるというだけで必ず起こるというわけでもないし、それにこだわり過ぎるのは良くないな。
その後、俺はそこら辺で買ったほぼアーマースーツのような人型ロボットに搭乗しシュカと共に地下に向かった。
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現在俺とシュカはスクラップ海イジルコドに到着した為、シュカの攻撃力を活かし深い深い地下まで巨大スコップで掘り、俺はロボットに搭乗することにより攻撃力がごみになったのでシュカの採掘を眺めている。
海は掘れないって?大丈夫、海は海でもゴミの海だから。
「それにしても、ものすごい匂いだな。」
イジルコドの大半は生ゴミ、残りは不燃ごみなのでとんでもなく臭い。その為、大量に蠅が湧いている。
「ヤマト、本当にこの下に人機が封印されている場所があるの?」
「すまん、クエスト情報にここにあると書いてあっただけだから、本当かどうかは俺も保証できない。」
「そうなんだ……まあ、こんな所にはあまり長くないから頑張って掘るよ。」
そう言ってシュカは今までとは比べ物にならない速さで掘り出した。
掘っては捨て、掘っては捨てそのゴミの大移動が原因で辺りには最初来た時とは比べ物にならない程臭くなった。
なにこれ凄い悪臭、鼻ひん曲がりそう。
俺が鼻をつまみシュカの採掘で堀だしたゴミを捨てているのを眺めているとガギィィィインという結構硬そうなものにあった様な音がした。
おっ?もしかして掘り当てたか?
そう思い俺は掘ってできた穴の底を覗くとこちらに手を振っているシュカの姿が見えた。
[ヤマト、なんか入口ぽいのが見つかったよ。]
ほぼ使っていなかった『テイム』の遠隔通信を使った声を聞き、落下ダメージを極力受けないよう俺はシュカのいる所まで降りて底にあった入口から中に入っていった。
中は全体的にメタリックな雰囲気を醸し出しており何故か寒気を感じる。そして、入り組んでいると思っていた俺の予想を裏切るように一本道になっていて、その先には人機と思われる物体が浮いていた。
「シュカ……行くぞ。」
「了解。」
俺とシュカは人機に向かって走る。
着いたと同時に人機は起動して俺に向かって砲撃する。
俺はなれないロボットに搭乗しているせいで、あまり思い通りに動かせず直撃して大破させてしまった。
くっ、このロボット耐久力低すぎだろ。
次の砲撃を避ける為、匍匐前進で部屋の隅っこに移動する。
シュカは新しく得たらしいスキル『箆紅煉澂』と『雄吏雄』を使って王星の剣の効果を最大限高めて形を変えた。それと『鎮星』、『辰星 』、『螢惑』、『歳星』、『双瞿貮』、『棟御羅澄』、『基壇様一』、『尾飛河一雄』のほぼ今までのスキルを総動員させた。
シュカのできる限りを尽くした渾身の一振りを人機に振るう。
その攻撃が当たったと同時に防衛の為か人機の形が熊の形に変わる。
それと同時に頭の中にアナウンスが流れた。
〈敵対NPCを感知しました、自動で『朱早王』を使用します。〉
次の瞬間、俺の体は光出してスサノウそっくりになる。
『朱早王』の効果により草薙の剣に変わった武旗槍を持って人機に突っ込む。
人機は俺に向かって集中砲火してくるが『朱早王』によりダメージは貰わない。
お返しに草薙の剣を振るう。
草薙の剣はとても綺麗な軌道を描きながら人機を真っ二つにした。
〈戦闘が終了いたしましたので『朱早王』を解除します。〉
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種族:神依り人
レベル:???
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:
称号:
体力:1
攻撃力:0+350
知力:0
魔力総量:0
防御力:0+115
速度:0+100
スキル
『朱早王』『オケアノス』『トリトン』
我流スキル
『水無月』『陸月』『武刃乱舞』『影葬葬』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『鑑定』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:390
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:1260+最大体力の10%
攻撃力:1620+450
知力:1620+450
魔力総量:3250+最大魔力の10%
防御力:840+5
速度:744+100
[専]精霊力:1680
[専]精霊力総量:3160
スキル
『可能性』『菓子魔法12』『星魔法12』『テイム』『星剣使い15』『ロードモード』『精霊流』『海魔法5』『炎千徒』
ギリギリ書けたので投稿します。




