諸 第33話「ポーションガブガブマップ」
「はぁぁぁぁー、疲れた。いや一度でも死んだ終わりなのに残り体力一割のときはいつも思うが、俺みたいなゲーム廃人以外は無理ゲーだろ。」
俺の本音はが疲れすぎて声に出してしまった。
「さて、シュカ!ボレ!大丈夫だよな。」
そう言いつつ、シュカの鼻ををつついた。
「ん。……っ、大丈夫だよ。」
シュカが俺が鼻をつついたに反応したのか足が痺れてとても辛いときのような表情をうかべながら、こちらに生きていることを伝えた。
「シュカは立てそうか?」
「ごめん、今は動けそうにない。」
「右に同じく(笑)」
「それじゃあ、俺こそ地震を倒したし、両方ともおぶって次のマップに行くことになるけどいいか?」
「異論はないよ。」
「右に同じく(笑)」
「じゃ、おぶるぞ。」
俺はレベルが上がった事により上がった攻撃力を遺憾なく発揮して、らくらくとシュカとボレを持ち上げた。
そして、そのまま今いる大きな割れ目から出るために全速力で走る。
それからしばらく走って次のマップの入口まで来ると、シュカが俺に尋ねてきた。
「ヤマト、次のマップって、どんなマップなの?」
「マップの名前はポーションガブガブマップと言って、実態はマップ全域がおかしなことになっていて、モンスターもNPCも全員が水を飲むようにポーションをガブガブ飲んでいていたる所にポーション、薬、クスリ、毒薬などが置いてあるマップだ。」
「くすりって2回言わなかった?それはなんの意味があるの?」
「シュカの様な元気ハツラツでフレッシュな子には絶対に関係ないものです。だから説明は必要ではありません。」
そんなことを話しながら全速力で走っていると遂についた。
そこは空を見れば虹色に光っており、横にグニャグニャに曲がっていて、地面を見れば何故か血が滴ってときどき目みたいなものがありこちらを見つめている。
そして、ポーション等のくすりが散乱。
うん、絶対に戻りたくないと思っていたんだが、戻ってきてしまった。
「なんだか、このマップに入ってから、休みなく『ピンポーン』っていう音響いていてうるさいんだけど……。」
「気のせいだ、気のせいじゃないが気にするな。」
気のせいなのである、このマップに入るとこの様な幻聴に襲われることになる。掲示版でも『インディの運営が変なマップを好むのは知っていたがここまでとは(失笑)。』『これは運営やっているだろ。』揶揄される程気味が悪いマップなのだ。
もはや、ただのホラーマップとかしている。
出てくるモンスターは全部幻覚でその幻覚がくすりを飲んでさらなる幻覚を発生させて攻撃をしてくる意味不明さが売りだ。
「ヤマト、取り敢えず宿屋に泊まらない?」
「止めたほうがいい、このマップの宿屋は変な臭いが充満していて、目がチカチカするからこのマップでは宿屋に泊まらない。」
「じゃあ、どうするの?」
「このマップでは色々な良いポーションが手に入るが、俺の『錬金術』で作れるからこのマップですることはないから、マップボスを倒してとっとと抜ける。」
俺がそう言うと、今までスリープモードになっていたボレが起きた。
「かなり急ぎになってしまうね(笑)、それにしてもこのマップにいるとオレは気分が良くなっている気がするから(笑)、そこそこ居たい気もするけど(笑)。」
もしかして、ボレはやっているのか?確かに常時妙にハイテンションだし、それっぽい気もするが。
久しぶりにくだらないことを考えていると、NPCが絡んできた。
「よぉー、お前も楽しく息してっか?いやー、最近効果のすごいくすり拾ってから毎日がグニャグニャだぜー!良かったらいるか!?」
「いりません、話さないでくださいません?」
「……っち、たくっ、人がいい思いさせようとしているのによぉー。」
俺の辛辣目に放った言葉によってか、気まぐれかはさだかではないが、NPCはどこかに行った。
ここのNPC酔った中年より面倒くさいんだよな。
「本当にここって大丈夫な所なの?」
「アウトかアウトじゃないかと問われたら、最強武器で最弱モンスターを倒すくらい余裕さでアウトだな。さっきのを見たらわかると思うが、大丈夫じゃないから早く出ようとしているんだ。」
「それもそうだね。行こうか。」
俺達は他のマップよりも絶対に多い町等をうざ絡みはガン無視をきめこむことにより回避してマップボレのいるダンジョンについた。
「そう言えば、ダンジョンに入るのは久しぶりだな。久しぶりのダンジョンがここなのは悲しいが。」
『ウェイーやってる?ダンジョン』とは、大量の幻覚が襲ってくるヤバイダンジョン。。
ダンジョンは簡単な迷路だが、目を開けていると幻覚が見えてまともに前に進めないという初見だった場合は地道なマッピングと幻覚解除ポーションをガブ飲みしてトッパするのがセオリーなのだが。ショップでアイテムを買わない縛りをしているプレイヤーによって目を閉じていれば幻覚に惑わされる事はない。
後は頭に入れた地図を頼りにひたすらに歩く。
そしてしばらく歩いて、今。俺達はボスの部屋の前にいる。
「それじゃ、開けるぞ。」
俺はボス部屋の扉に手をかけて中から出てくる光を浴びる。
中を見てみると、インフィ団のメンバーである刀使いのパーティリーダー、弓使い、双鎌使いの3人に真似たような幻影がこちらを見つめていた。
「予想はしていたんだが、実際に目の当たりにするとかなりきついな。」
ボスモンスターである幻影の王エイゲンはオリジナルスキルである『過去偽装』で過去に戦ったモンスター等が襲ってくる仕様だが、インフィ団のメンバーとなると不味い。
通常では一度戦ったボスモンスターが出てくるが、所詮はレベルも同じかつ攻撃パターンすら同じというコピペ性能のモンスターだ普通に倒せる、が。これはプレイヤーの幻影。俺が覚えてインフィ団のレベルは320だが、ステータスの伸びが俺達モンスターより高いから同等くらいだ。
俺は早めに対処したほうがいいと考えて、シュカに『精霊流』のスキルである『離琵』を使ってもらって倒すしかないと判断し指示をとばした。
「シュカ、『離琵』を使ってあの幻影を処理してくれ!」
『離琵』を使い、弓使いを先に倒そうとしたがプレイスキルで躱されてしまった。
躱されてた後に弓使いはシュカに向かってジョブスキルの『アローレイン《矢の雨》』を放ち、シュカに確かなダメージ与える。
これはいけないと思い、『透槍極永』を使って弓使いを足止めしてシュカに退却してもらう事にした。
「シュカ、下がっていてくれ!」
俺の声を聞いたシュカが部屋の扉のもとに戻る。
そうすると、ボレが『モードチェンジ』のレベルが上がった事により、新しく追加された形態である『無職職歴なし天涯孤独』を発動して地味に太った感じの人になった。
「『マンハッタン』を使うよ(笑)。ポーションを使う準備をしておいてね(笑)。」
ボレはそう言い放った後、のしのしと重い体を動かして刀使い、双鎌使い、弓使いのいる場所に向かう。
その間に刀使い、双鎌使い、弓使いはボレに総攻撃を仕掛けるが、全くもって効いていない。
「なんか気分がノッてきたから君たちには分からないと思うけど(笑)、なるはやで教えてあげるよ(笑)。『無職職歴なし天涯孤独』は攻撃力、知力がゼロにななって十分間他の形態に『モードチェンジ』出来ないし(笑)、十分経っても『モードチェンジ』以外のスキルは使えないよ(笑)。代わりに敵の攻撃をすべて受け易くるようになって(笑)、相手の攻撃でダメージを受けない文字通りの無敵の人になるスキルなんだよね(笑)!」
ボレが強い能力を持っているけど、最終的には負ける敵キャラみたいなこと言ってるな。
だが、これで勝利の算段はついたな。
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種族:モルゴウル
レベル:370
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:730
攻撃力:610+350
知力:1400
魔力総量:3800
防御力:460+115
速度:820+100
スキル
『突進・爆』『海』『嵐』『錬金術10 』『透撃』『屈折』『伸縮』『神の叡智』『炎千徒』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』『報いの槍』『影葬葬』『透槍極永』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『鑑定』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:370
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:1180+最大体力の10%
攻撃力:1480+380
知力:1480+380
魔力総量:2880+最大魔力の10%
防御力:800+5
速度:704+100
[専]精霊力:1600
[専]精霊力総量:3000
スキル
『可能性』『菓子魔法12』『星魔法12』『テイム』『星剣使い13』『ロードモード』『精霊流』『海魔法4』『炎千徒』
種族:ロボットクラン
レベル:370
プレイヤーネーム:ボレ
ジョブ:道化師
体力:777+50
攻撃力:280+50
知力:280+50
魔力総量:700+50
防御力:280+50
速度:280+50
スキル
『存在の代償』『モードチェンジ5』『玉投げ』『獣召喚』『玉召喚』『炎千徒』
来週も日曜に投稿したいと思います。




