諸 第31 話「新しい武器」
俺達は宿に戻り、コードネームイタの話を聞いていた。
「それで、俺のクエストが現れてからなんちゃって日本マップモンスターのレベルが大幅に上がって、俺が他のマップに行くとそのマップのモンスターレベルが上がり、ダンジョンなどの内容がかなり変わったりしたのか。」
「そうです。ちなみに師匠がいなくなったのと同時にインフィ団のメンバーはログインをしていませんね。」
「マジか、インフィ団は俺含めてインディにログインしない日なんて絶対にない奴らの集団なのに、不可解だな。」
「その様子だとなぜインフィ団のメンバーが突如ログインしなくなった原因は師匠にもわからないですね。」
「そうだな、それで他の話を聞かせてくれ。」
「他にはクエストが新しく追加されたり、新情報として新しいマップの追加されたり、期間限定イベントが活発に執り行われるようになったり、ですかね。」
「バルピアは最新の街では無くなったのか、まぁ、結構時間は経っているから当然といえば当然だが。」
「それで、師匠には何だか愉快な仲間(モンスター?)がいますが、どういう成り行きで仲間になったんですか?」
「それは位置から話すと時間がかかるから、取り敢えず自己紹介だけでもするか。俺の現在の名前はモルゴウル、ジョブは錬金術士だ。」
「僕の名前はシュカ!別の名前はカロン・アダイブロードでジョブは星剣使いだよ!」
「オレの名前はボレ(笑)!今年(笑)、院和李高校に入学しない年齢不明!別名はロボットクラン(笑)、ジョブは道化師(笑)、夜(笑)、露(笑)、死(笑)、苦(笑)!」
「最後とんでもなく愉快な奴がいましたが、師匠を含めてを全員モンスターなんですね。」
「正確に言うと俺とシュカは半プレイヤーでボレは……、どっちなんだ?」
俺がしばらく記憶を漁って探してみたが、それらしき記憶はなかった。
「オレは(笑)半プレイヤーだよ(笑)一応(笑)。」
「半プレイヤーってなんですか?」
「半プレイヤーっていうのは、半分がプレイヤー判定、もう半分がモンスター判定の状態だと思う。」
「その言いぐさだとあまり分かってないんですね。」
「ああ、進化するときアナウンスで半プレイヤー化します的なことを言われただけで後は手探りで探っているからな。」
「そしたら、俺は師匠についって言ったほうが良いですか?」
「まあ、コードネームイタだったら、プレイヤーなら誰でも使えるリスポーンが使えるから作戦に幅ができるようになるが、正直なところ、これまでクエストが急に破棄できなくなったり様々な事が起こったからな、もし、コードネームイタがプレイヤーじゃなくなってログアウト出来なくなってデスゲーム状態になるかもしれない、それに巻き込む訳にはいかない。」
「そうですか、それでは俺は今回は引くことにします。ですが、ささやかな支援はさせてください。」
そう言い、コードネームイタはテーブルに両足を乗っけながら、アイテムポーチからポーショ ン類等を俺のアイテムポーチに入れた。
「それでは、俺は他のメンバーにこのことを伝えに行くので、Αντίο(さようなら)。」
「それじゃな。」
「ヤマト、さっきの人最後なんて言ってたの?」
「ギリシャ語という言語でさようならって言っていたんだ。」
「ギリシャ語(笑)、普通ならドイツ語とか英語を選ぶのにギリシャ語(笑)。そのセンスは好き(笑)。オレも今度使おう(笑)。」
「そう言えば、ヤマト。すごい爆発したし、なんだかよくわからないけど『炎千徒』っていうスキルを手に入れたんだけど、ボルケーノルンブリチーナは倒せた?」
「ああ、その爆発で跡形もなく吹き飛んだ。あっ、言うのを忘れていたが、『炎千徒』はボルケーノルンブリチーナを倒したときに手に入るスキルだ。」
「そうだったんだね。話は変わるけど、あんな爆発を起こしてまで手に入れた【火山風鋼】で何ができるの?」
「それはな、プラチナランスと一緒に錬金すると強い槍を作れるんだ。」
「それじゃ、今からする?」
「どんなものか見たいのか?別にそこまで見た目が良いものとは思わないが、シュカが見たいと言うなら今やるか。」
そう言って、俺は『錬金術』のレベルが上がったことにより新たに使えるようになった『上位錬金』を使って、プラチナランス、【火山風鋼】、その他の素材をよくわからない複雑な文字が書かれている魔方陣に入れて錬金した。
すると、とてつもない量の煙を出しながら魔方陣は膨張していき、最終的には今いる宿の部屋の半分の大きさになった。
「ヤマト、大丈夫なの?」
「分からない。何しろ『上位錬金』は初めて使ったからな、説明文には一定確率で本来出来るものよりも上位の物が錬金されることがある。と書かれていたから、多分その関係だと思うが。一応、『防御錬金』は使っておこう。」
魔方陣に素材を入れて、発動した『防御錬金』の効果により、俺達を周りを囲むように壁が出てきて密閉した。
そして、外からはまだ魔方陣が膨張しているのかすぅっ、すぅっ、と聞き慣れない音がしていてそれからしばらくすると、その音はピタリと止まり。ポン!テッテレッテテテテと何が大成功した時に流れる効果音がなって、それが終わると『防御錬金』で作った壁が何かによって抉られている音が耳が痛くなるまで響いた。
「本当に大丈夫なの?すごい音なっているけど……。」
「そうだな、もしかしたらモンスターか何かがに襲撃してきているのかもしれないから、シュカとボレは一旦、ここに残って臨戦態勢を取っておいてくれ。」
そして、何度かその音がなった後、ピタリと止んだ。
その時点で俺はシュカとボレに合図をしたに後、『防御錬金』を解くと眼の前には錬金で本来出来るはずだった火山風槍ではなく。何だか歴戦を戦い抜いてきた武器のような風格のある槍だった。
取り敢えず、詳細を見てみるか。
武旗槍
レア度:ベータ 攻撃力+250
乱れる世を統一戦と闘志を燃やし、命をかけて戦場を駆け抜けた者のシンボルとなった旗が槍になったもの。
ジョブスキルを使用した攻撃が一切出来ない代わりにモード『風』、『林』、『火』、『山』を自由に切り替えることができる。
モード風
猛き風が槍に纏わり、速度が上昇する。
モード林
静かな林の風が槍に纏わり、モンスターから感知されにくくなる。
モード火
すべてを包む火が槍に纏わり、攻撃力が上昇する。
モード山
ちょっとしたとこでは砕けない岩が槍に纏わり、防御力が上昇する。
灰汁が強い武器が来たな。
ジョブスキルを使用した攻撃が出来ない……、これって普通のプレイヤーだったらこの文言を見ただけでこの武器を装備する気が失せるだろ。
俺がプレイヤーだった頃の通常プレイヤーはジョブスキル等を使って火力を出す為、ジョブスキルを使用した攻撃が出来ないのはかなり痛い。
ジョブスキルではないスキルでも火力を出すことも可能ではあるが、やはり、ジョブスキルを使用した攻撃よりも目劣りするから、ジョブスキルを使用した攻撃が出来ない代わりに得る能力はどんなものかというと、上昇する数値が調べても分からないステータス上昇のモードチェンジか。地雷の香りが鼻をくすぐっているな。
まあ、これ以外にまともな槍は無いし攻撃力は俺が作ろうとしていたボルケーノウィンドランスよりも高いし今の所『錬金術』で武器を使用したスキルはないから損はないし、取り敢えずはこれを使うか。
俺が武旗槍の詳細を見て取り敢えず、使ってみないことには分からないが別の槍を用意したほうが良いなと思っていると、シュカが俺の様子を確認しようとしたのか、『防御錬金』で出来た壁から顔を覗かせた。
「どうだった?」
「ああ、モンスターの襲撃は無かったし、普通にこの槍、武旗槍が飛び出した勢いで暴れていただけだった。」
「そうだったんだね、ボレ!あの音の正体はヤマトの錬金した槍だから別に安全だよ!出てきていいよ!」
シュカがボレに大声で言うとボレが「やれやれ(笑)、全く持って(笑)、お騒がせな槍だね(笑)。」と言いながら出てきた。
「それじゃ、ヤマト。武器も強くなったし、次はどうする?」
「俺の当初の目的はバルピアに行くことだったんだが、今そこにはインフィ団の皆は居ないが、一応これまでその為に頑張ってきたから、引き続きバルピアを目指す。」
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種族:モルゴウル
レベル:290
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:570
攻撃力:450+350
知力:1080
魔力総量:3160
防御力:380+115
速度:660+100
スキル
『突進・発』『海』『嵐』『錬金術8 』『透撃』『屈折』『伸縮』『神の叡智』『炎千徒』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』『報いの槍』『影葬葬』『透槍極永』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『鑑定』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:290
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:1020+最大体力の10%
攻撃力:1160+380
知力:1160+380
魔力総量:2240+最大魔力の10%
防御力:720+5
速度:624+100
[専]精霊力:1280
[専]精霊力総量:2360
スキル
『可能性』『菓子魔法12』『星魔法12』『テイム』『星剣使い11』『ロードモード』『精霊流』『海魔法3』『炎千徒』
種族:ロボットクラン
レベル:290
プレイヤーネーム:ボレ
ジョブ:道化師
体力:777+50
攻撃力:240+50
知力:240+50
魔力総量:480+50
防御力:240+50
速度:240+50
スキル
『存在の代償』『モードチェンジ3』『玉投げ』『獣召喚』『玉召喚』『炎千徒』




