諸 第30話「再開」
「これは、これは、前のクエスト『怪奇!呪怨栗鼠』ではお目にかかれなかったグラッチモルヒューが進化した姿のモルゴウルになっているではありませんか。」
そう言い、コードネームイヤが2つの剣を構えてスキル『決戦前の構え』を使い、全能力を上げて突撃してきた。
俺は咄嗟に避けて、『透槍極永』をコードネームイヤに向けて放ち、命中した。
「この技、『透槍極永』ですね。あのヤマトのコピーモンスターが出るとは、運営も中々分かってますね。」
コピーモンスター?知らないワードだ。だが、あいつの独り言を聞く限り、上位プレイヤーの能力、スキル、プレイヤースキルがコピーされて出現するモンスターの事だろう。
さて、このままだとかなり不利だ。
一対四、普通に考えれば絶望的だ。『砲撃錬金』使うのに魔方陣になにか入れないといけない、そうなると自然に我流スキルを使わないといけない。
考えていると、他の仲間であるコードネームツラが双剣を構えてこちらに突撃してくる。
それを『武刃乱舞』を使い阻止する。
阻止した後にたて続けにコードネームイヤが『最高最強の武器』を放ってくる。
プラチナランスで防いだが、体力が10分の8になった。
更にコードネームツラが双剣を構え『暗黒の暗殺者』をこちらに向かって放って来たが、それが俺に届くことはなかった。
「ヤマト!大丈夫?」
それはシュカが『激零』でコードネームツラの腕を斬ったからだ。
pvpにだけ適応される特別な仕様、四肢切断。
血は出ずに腕か脚が消えるだけのシステム。尚、2分の時が経つか、回復ポーションをがぶ飲みすれば治る。
「まぁ、多分、大丈夫だ。」
「それなら良かった。」
俺とシュカの会話を聞いて、『✙漆黒の堕天二刀流黒騎士✙』の面々は少し混乱しているようだった。
「うん?モンスターがモンスターと会話しているだと……!」
「落ち着け、コードネームイヤ、焦りは負けの元だぞ。」
そう言って、コードネームツラがコードネームイヤを落ち着かせた。
「ああ、そうだな。」
「連携攻撃を仕掛けるぞ!」
「ああ。」
コードネームイヤが『一心同体・上』を使い、構え。
コードネームツラが『一心同体・下』を使い構えると、コードネームイヤとコードネームツラが合体した。
合体した姿は腕と脚が4本で、頭が2つという、完全に俺よりもモンスターしている姿になった。
元々ゴミスキルとして扱われていた『一心同体・上』と『一心同体・下』を使ってくるとは、予想外だな。
その後、そのまま4本の剣を持ち『双撃斬煌』を使った。
そのまま突進してきたが、その速度は眼を見張るものがあり、普通プレイヤーであれば避けることは出来ないだろう。
だがしかし、俺はモンスターとしてこの生を受けてしまった特別例なのでなんとかなる。
俺は当たる寸前に、避けて隙を狙い『透槍極永』を当てると、合体が解除されたが、コードネームイヤは体力がなくなりゲームオーバーになったのか、コードネームツラしか出てこなかった。
「クソッ、コードネームイヤが死んだか、これでは人数不利だ。それに俺の奥義はこの火山では使い物にならない、コードネームイタを呼ぶしかないか……。」
そう言い、コードネームツラはシステムウインドウを出して、チャットを送った。
「さて、後は時間を稼ぐだけの少し難しいかもしれないお仕事だけだ。」
そう言い、スキルの『光』を使った。
使った瞬間。目が潰れてしまいそうなほどの光が溢れ、まぶたを閉じずにはいられなかった。
まぶたを閉じて数秒経つと、「……『光の暗殺者』。」という声が聞こえてきたので、『透槍極永』を使い、防御しようとしたが、コードネームツラの狙いは俺ではなく、気配的にシュカの方だった。
「っ!」
シュカが敵の攻撃を察知したのか、少し驚いた声を出して『離琵』を使って反撃したところで、『光』の効果時間が切れて、周囲の明るさが通常のものになっていく。
「くっ……、倒しきれなかったか。」
コードネームツラが残念そうで無念そうな顔をした。
その次の瞬間、ボレが『アーテー《神の異端者》』に『モードチェンジ』した状態で空洞に「ヒャッハー(笑)!」と叫びつつ入ってきた。
「何だこいつ!」
そのコードネームツラの言葉に反応して、ボレはコードネームツラに斬りかかりながら、話しかける。
「どうも(笑)、名前はボレ(笑)、趣味(笑)、交際歴(笑)、学歴が全部無いだけのただのロボットだよ(笑)!よろしく(笑)!」
「何だこいつ!」
そう言いつつも、かなり激しめの戦いが繰り広げられており、下手に援護すれば邪魔にしかならない程のものだ。
ボレが持っている剣でコードネームツラに突撃して、それを相手は反射神経に自信がないのか回避系のスキルで避けていく。
だがしかし、そのようなスキルは大抵魔力総量を消費して効果が発動するものか魔力総量は使わないが回数制限があるものしかない。なので当然、連発していればいつか使えなくなる。俺が見たことがない新種のスキルで回数制限、魔力総量の消費0のものがあるかもしれないが、そんなもの明らかなぶっ壊れなので多分ないだろう。多分。
そんなことを考えていると、ボレの剣がやっとコードネームツラに当たりダメージを与え、勢いのままふっ飛ばした。
「『精神統一』を使いすぎたな……、集中力がどんどん無くなっていくのを感じる……。」
明らかにふらつき始めたコードネームツラを見て、即座に回避に使っていたであろうスキルの影響を疑った。
『精神統一』?聞いたことのないスキルだが、スキル名をそのまま解釈するなら、集中力を向上させるスキルだろうか、コードネームツラのあの様子を見たら、使えば使う程使用後の集中力が切れやすくなるのか。
集中力が切れたコードネームツラをボレは容赦なく切り刻む。
体力がどんどん減っていき、ついにコードネームツラの体力が無くなった。
コードネームツラの上にゲームオーバーという表示が出て、コードネームツラは消えた。
それと同時に何かが転移してくる、転移してくる時には転移してくる者のシルエットが見えるがそのシルエットはコードネームイタのものだった。
「コードネームツラに強いモンスターだから援護してくれと要請がきて、転移してきたら、その肝心のコードネームツラがいないんだが、あっ!」
コードネームイタは俺を一目見ると、少し目を輝かせて口を開いた。
「これは、これは、これはグラッチモルヒューではないか!」
俺はコードネームイタの態度から察して、話が通ずるかもしれないと思い声をかけてみた。
「よ、コードネームイタ……いや、邪王神極龍。」
「モンスターが喋ったぁぁぁ!!!!……冷静に考えてみて今その名前を知っていてその立ち姿にやりの持ち方……どう考えてもヤマト師匠ですね?」
「ああ、そうだ。それにしてもお前、右翼の羽をつけたり随分姿が変わっているが、何があったんだ?」
「あっ、それは師匠に言われたくないです。なんですか胸に石なんてはめ込んで、リスの耳と尻尾をつけて、もしかして、師匠はケモナーだったんですか?真のケモナーは自らが獣になるんですか?」
「その事については宿屋に戻って話そうか、あと俺は動物を撫でるのが好きなだけな一般人だ、断じてケモナーじゃないぞ。」
「それにしても、コードネームツラはどこに行ったんですか?」
「それは(笑)、オレが倒したよ(笑)。」
「何この草製造機。」
「オレはロボットだけど(笑)、草製造機ではないね(笑)。」
「取り敢えず、宿屋に向かうか。」
「そうですね!」
……………………………………………………………………………………
種族:モルゴウル
レベル:290
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:570
攻撃力:450+200
知力:1080
魔力総量:3160
防御力:380+115
速度:660+100
スキル
『突進・発』『海』『嵐』『錬金術8』『透撃』『屈折』『伸縮』『神の叡智』『炎千徒』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』『報いの槍』『影葬葬』『透槍極永』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『鑑定』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:290
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:1020+最大体力の10%
攻撃力:1160+380
知力:1160+380
魔力総量:2240+最大魔力の10%
防御力:720+5
速度:624+100
[専]精霊力:1280
[専]精霊力総量:2360
スキル
『可能性』『菓子魔法12』『星魔法12』『テイム』『星剣使い11』『ロードモード』『精霊流』『海魔法3』『炎千徒』
種族:ロボットクラン
レベル:290
プレイヤーネーム:ボレ
ジョブ:道化師
体力:777+50
攻撃力:240+50
知力:240+50
魔力総量:480+50
防御力:240+50
速度:240+50
スキル
『存在の代償』『モードチェンジ3』『玉投げ』『獣召喚』『玉召喚』『炎千徒』
GW中に投稿しようしていたら、とっくに終わっててヤケクソな気分になったので投稿しましした。




