諸 第29話「火山の主」
俺達は穴に下についてすぐにある横穴に入り、ボスがいる火山の最奥に向かっている。
火山の中は意外にもそこまで暑くはない。
転生してから暑さとかを感じるようになったが、そこまで暑いくはないとはいえどここは火山、想像よりは涼しいというだけで、普通に暑い。
という事で、俺は同じく暑がっているシュカと夢とは儚い幻想であり、メッセージであるマップで買っておいた脳の形のアイスを食べている。
ボレは「オレ機械(笑)、機械だから暑さ(笑)、感じない(笑)。」と謎に片言で言っていた。
そうこうしていると、穴の先に大きな空洞とその中央で寝ているのは角が生えていてマグマを吹き出している大きいミミズ、ボルケーノルンブリチーナ(レベル300)が見えた。
ボルケーノルンブリチーナは名前のイメージ的に分かるが水属性に弱い、俺のパーティは水属性を使えるやつは居なかったはずだ。シュカの辰星 は熱湯を纏うが、熱湯では水属性にはならないため、意味はない。
前に攻略したときは『水魔法』使ったものだが、今はそんなものはない。
取り敢えず、一旦俺の『砲撃錬金』を試すか。
「シュカ、ボレは今は手を出さないでくれ。」
「分かった。」
「了解(笑)。」
そう確認したのち俺は『砲撃錬金』をボルケーノルンブリチーナに放った。
その砲弾は見事に当たり、そこそこのダメージを与えることに成功すると、ボルケーノルンブリチーナは目を覚ます。
また、空洞の壁が絵に書いたかのような火山の形に変化し、煙を放出し始めた。
「シュカ、ボレは自分の攻撃が通用するか確かめながら、ボルケーノルンブリチーナのヘイトを集めてくれ、俺は『砲撃錬金』でダメージを与える。」
俺がそう言うと、二人はそれに頷き、ボルケーノルンブリチーナの居る空洞に入っていった。
よし、次の『砲撃錬金』の準備をするぞ。
俺は何かあったときの為にためておいた土を大量に出して、魔法陣に規定の量を投入する。
しかし、今回は何故か足を滑らして、規定の何倍もの土を投入してしまった。
そうすると、魔法陣が【賢者の石】を作ったときと同じように膨れ上がったが、暫くするともとに戻り、砲撃を放つ魔法陣が現れた。
だが、その魔法陣はいつもよりも大きく、そして、中に書いている模様が細かった。
そこから放たれる砲撃はいつもの中世ヨーロッパの大砲ではなく、戦車などに搭載されているものだった。
そして、砲台がボルケーノルンブリチーナに向けて砲撃をした。
その放たれた玉は見事にボルケーノルンブリチーナに命中し、爆発を起こして10分の1程のダメージを与える。
『砲撃錬金』の後に、シュカが『激零』を放ち、その攻撃はボルケーノルンブリチーナに命中。
体を真っ二つにすることと、10分の2のダメージを与えることに成功した。
だが、ボルケーノルンブリチーナもやられっぱなしなわけではなく、『ボルケーノブレイク』を使って噴火のような速さで空洞の床にクレーターを作りながら攻撃する。
しかし、いくら早いとはいえど単純なので、シュカとボレは楽々と避けた。それが終わると、ボルケーノルンブリチーナはどこか分からない発声器官で雄叫びを上げる。
そうすると、空洞にマグマが流れ込んできた。
「二人共、避難してくれ!」
焦った俺の指示を聞いたシュカ、ボレは俺のいる所まで急いで戻った。
不味いな、マグマが来たらボルケーノルンブリチーナの体力が回復してしまう。
『防御錬金』でせき止められるかやってみるか?『防御錬金』はその状況に応じて防御できるものを錬金できると書いてあったからいけるか?
今はそれしか手がないから、やってみるか。
俺は『防御錬金』を使用し、出てきた魔法陣に適当なものを入れる。
そうすると、別の魔法陣から、デカい鉄の障壁のようなものは出てきて、最初の数十秒間はせき止めることが出来たが、数十秒から後はマグマに呑み込まれて溶けてしまった。
くっ、止められると言ってもこれじゃ、焼け石に水だな。
しばらくすると、ボルケーノルンブリチーナの体力は全回復して切り離された胴体ももとに戻ってしまった。
それと同時に足場となる岩が出てきた。
正規の倒し方はこの足場を使って、ボルケーノルンブリチーナのいる空洞に戻り、マグマを氷魔法で等を使って固めるが、氷を出すスキルなんて今はない。
今の状況だともうどうしようともない、諦めて撤退するしか、……あ、『物資錬金』で出来るんじゃないか?
俺は氷魔法を禁止する縛りをしていたプレイヤーがやっていた攻略法を思い出して、それを実行するためにシュカとボレに攻撃に行かないでほしいと言い、錬金メニューを開いた。
水に関するもの……水に関するもの……、!、あった。
水 必要素材(どんなものでもよい×10)
水入り瓶 必要素材 (【水】【瓶】)
食塩水 必要素材(【食塩】【水】)
汚水 必要素材(どんなものでもよい×5)
検索機能を駆使して探すと俺が思っていた以上にあった。
この場合の【水】というのは都内の一つの賃貸の部屋位の量となる、効率的に【汚水】のほうは建築システムで使うものだが、俺はあまり建築をしていなかったのでどんなものかは分からない、もし引火するものがあった場合は大変になるから、【水】が安定の選択だな。
そう思考が終わり、この方法はとても危険なため、シュカとボレを空洞の外に出させてから、大量の【水】を錬金するために素材ポーチから比較的にいらないものを取り出し、どんどん魔法陣に入れていく。
それと同時にもう一つの魔法陣が空洞の天井にポツンと、一つ現れて、そこから錬金された水に出てきてマグマに降り注ぐ。
念のため、『防御錬金』で防御を固めてっと。
大量に降り注いだ水はマグマに衝突してとてつもないエネルギーを生み、一瞬空洞一体がまるで真っ暗な部屋の照明のスイッチを押した後と同じようにパァーと明るくなり。
弾ける。
ドゴォォォオォン!!!
とんでもない、威力。
としか言いようのない爆発が起こった。
その影響により、一分間の間火山の一部がえぐれているという現象を確認できたが、一分経つと地形再構築システムにより直された。
そう、これが、縛りプレイヤーが発掘したインディの裏技、大量の水を大量のマグマ等の高温の物に一気に落とすと、とてつもないエネルギーを生んで爆発する、水蒸気爆発システム。
最初聞いたときは、まさか、あるはずがない、そんなのいつものネット民が流しているガセ情報だろう、と思っていたが。それを実行していた配信を見て本当だったと確信したものだ。
しかもこの威力、かなり離れて『防御錬金』も使っていた俺の体力が最大値から10分の1になっている。これはボルケーノルンブリチーナも木っ端微塵になっているか。
〈ボルケーノルンブリチーナを倒しました。レベルが上がりました。280→290。これにより『錬金術7』から『錬金術8』又、ボルケーノルンブリチーナを倒したことにより、スキル『炎千徒』を入手しました。〉
よし、ボルケーノルンブリチーナを倒したときに入手出来るスキルも手に入ったし、確実に倒せたな。
無事、ボルケーノルンブリチーナを倒せたことだし、【火山風鋼】を取りに行くか。
俺はボルケーノルンブリチーナが居た空洞に戻り、素材がないかと探していると、マグマスライム(レベル1)が大量に出てきた。
レベル1……、ここまでレベルが低いとなにか仕掛けがありそうだな。脳筋思考ではあるが、なにかしてくる前に倒してしまうか。
俺は『透槍極永』で素早くマグマスライムを処理する。
そうすると、俺の予想は外れてしまったのか、何事もなく終わった。
普通に倒せたな、本当になにもないのか?いや、これまでの経験から本当に何もなかったことなて無かった。一応、ドロップした【マグマスライムの一部】を破壊しておくか。
俺は『砲撃錬金』で【マグマスライムの一部】を木っ端微塵に粉砕した。
「おっ、モルゴウル発見!」
その声の方をとっさに向くと、コードネームイタが他の仲間を引き連れていた。
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種族:モルゴウル
レベル:290
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:570
攻撃力:450+200
知力:1080
魔力総量:3160
防御力:380+115
速度:660+100
スキル
『突進・発』『海』『嵐』『錬金術8』『透撃』『屈折』『伸縮』『神の叡智』『炎千徒』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』『報いの槍』『影葬葬』『透槍極永』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『鑑定』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:290
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:1020+最大体力の10%
攻撃力:1160+380
知力:1160+380
魔力総量:2240+最大魔力の10%
防御力:720+5
速度:624+100
[専]精霊力:1280
[専]精霊力総量:2360
スキル
『可能性』『菓子魔法12』『星魔法12』『テイム』『星剣使い11』『ロードモード』『精霊流』『海魔法3』『炎千徒』
種族:ロボットクラン
レベル:290
プレイヤーネーム:ボレ
ジョブ:道化師
体力:777+50
攻撃力:240+50
知力:240+50
魔力総量:480+50
防御力:240+50
速度:240+50
スキル
『存在の代償』『モードチェンジ3』『玉投げ』『獣召喚』『玉召喚』『炎千徒』
GW中にもう一話くらい投稿します。




