諸 第26話「人はかなりの確率で地獄に落ちる」
シュカは周りの人間が傷つけ合い、戦い続ける地獄、修羅地獄を歩いている。
向かう先は次の地獄。
その間に、ラゴクからもらった耳飾りをつけ、その地獄にいる者の心の声を聞いていた。
修羅地獄の心の声は、主に2つに分かれた。一つはもうこんなのは懲り懲りだと言う声と、戦いを求める声だ。
後者は正しく、争いを好む修羅地獄の住民の声だった。
シュカは心の声を聞くためにその場に止まっていたが、次の地獄へ向かう。
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「いてて、ここは何処だ?」
俺の目の前に広がるのは、暗闇。少し先も見えない場所だった。
本当にどこだ?取り敢えず、落ち着いてシュカを探そう。
だがしかし、目視で探そうにも視界が意味をなしていないからな、一旦声を上げてみるか。
「シュカー!いるなら返事をしてくれ!」
俺の叫びは遠くの方まで届いたが、返事は無かった。
どうやらシュカはここには居ないらしい、さて、どうするか。
シュカは俺の声の届く場所にはいない、この空間が音を伝えない特殊仕様だということを考慮せず考えると、シュカは居ない。
ということで、俺が取るべき行動は、辺りの探索だな。
俺はそう決断して、暗闇の中を進む。
やっぱり、何も見えないし、手探りでなにかないか探ってみても何もない。
このまましばらく歩いてみるか。
しばらく歩いていると、この空間の端となる場所を見つけた。
うーん、ここで打ち止めか、他の方向の端にも行ってみるか?
そう考えながら手探りでなにかないか探していると、スイッチを押した。
スイッチを押した、瞬間、目の前の暗闇が消え、部屋の全体像が見えてくる。
そして、部屋にあった穴から、腐った人間、地獄の住民(レベル280)が這い上がってきた。
「モンスターか、早速、『砲撃錬金』の実験台にでもなってもらおうか。」
俺は、『砲撃錬金』を使い、現れた魔法陣に土を投入すると、魔法陣から中世ヨーロッパの砲台が現れ、その砲台から、ドン!と大きな音を轟かせながら砲弾が飛ぶ。
その砲弾をまともにくらった地獄の住民はあっけなく倒れた。
よし、倒したな。それにしても呆気なかったな、……なんだか嫌な予感がする。
その予感は当たり、地獄の住民は倒れて体力がなくなっているはずであるが、体力が回復して生きている。
まぁ、このくらいで終わるわけがないか。
俺は再び『砲撃錬金』を使って地獄の住民を倒す。
倒れたゾンビは怯むことなく立ち上がってきた。
『砲撃錬金』を使って倒すが、立ち上がってくる。
とんでもない奴だな、あと何回倒せばいいんだか分からない。
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「お前……、まさか。この崖をそれで滑空するつもりなのか?」
「逆にこの状況でそれ以外を考える(笑)?」
「それもそうだな。」
『ハルピュイア』の状態で、ボレは足でガルズを掴み、自らの背中に乗せて。
崖から飛び出した。
「うおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおおぉおぉおぉおぉおぉおおぉおぉおぉおぉおぉおぉ!」
「ちゃんと掴まっててね(笑)。」
ボレはただでさえ気味が悪い『ハルピュイア』の状態で、笑うことにより、気味の悪さのレベリングをおこないながら、なにかないかと、上空から探る。
それを続けて30分。
「不気味な程なにもないね!(笑)見えるのは高い木(笑)、少し高い木(笑)、少し低い木(笑)。あの木は何?って聞かれても困るような未知の木ばっかりだ!(笑)」
「どうした、無策で崖から飛び降りたのはいいが、何もなさすぎて狂ったか?あと、不気味なのはお前だ。」
「なに(笑)?オレが気味の悪さをレベリングしてるうちに煽り力のレベリングでもしていたの(笑)?」
「全く、お前は少しは集中するということをしろ。」
「こう見えてもだけど(笑)、一応ちゃんとしてるよ〜(笑)?」
「一応ちゃんとってなんだ!」
「やっぱり(笑)、娘がいないからイライラしています(笑)?」
「その話はもう済んだだろ!?……お前おかしくなっているんじゃないか?」
ガルズがそう言うと、ボレが物凄くドヤァぁとした顔をしながら。
「元からおかしくなっていますね(笑)!」
「開きなってどうする!?」
「ありがとございましたー(笑)。」
「……それでなにか見つかったのか。」
「それについてはご心配なく(笑)。」
「何かあったのか!?」
「そうです(笑)、まぁ(笑)、そこら辺を匂えば気づくはずですよ(笑)。」
そう結構笑われながら言われたので、言う通り匂いを嗅ぐのは、少し拒否感を覚えたが、匂ってみた。
「あ……、少々臭いな。」
「ということで(笑)、降下して一旦、地面に降ります(笑)。」
ボレはガルズに出来る限り負担をかけないように、急速降下した。
「よし(笑)、着陸成功(笑)。」
「おい、何かあるぞ。」
「なに(笑)?これ(笑)。臭すぎ(笑)。」
ガルズは連なって落ちている臭い物体を見て言う。
「しかも、連なって落ちている。これはなにかの目印か?」
「もしかして(笑)、これは(笑)、ヤマトがやったのかな(笑)?そうだとしたらエキセントリックだね(笑)。」
「お前はヤマトがやったものだと思っているか。一旦、提案なんだが、これを追ってみないか?」
「良いですね(笑)、やろう(笑)。」
ボレとガルズは臭い物体を辿っていった。
そして、その先には、ヤマトとシュカが剣を抜こうとして飛ばされた場所だった。
「あれは!獄剣だ。」
「えっ(笑)!あんな人々が嘆き苦しんでいる悪趣味な刀身の剣が(笑)?」
「悪かったな、悪趣味で。」
そう言いつつも、ガルズは獄剣を引き抜こうと、両手を使って引き抜こうとすると、辺りは眩い光に包まれ、ガルズとボレは意識は無くなった。
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シュカは様々な地獄を見てきて様々なことを知った。
地獄に落ちるものにも種類がある。
自業自得で落ちる者、そこそこ理不尽な理由で落ちる者、かなり理不尽な理由で落ちる者、他人の罪を背負って落ちる者。
他にも種類はあるが、シュカはラゴクが言った、地獄巡りで見るべきは他人の罪を背負って落ちる者だ。
その者達には、確かに己の意志に従う忠誠心と不屈の精神があった。
シュカはその者達を理解し、文字通りの地獄絵図を見て、どんどん精神力を上げる。
そして、地獄巡りを終える時がやってきた。
シュカが地獄巡りを終えた場所には、ラゴクが居た。
「地獄巡りを成して、己の意志に従う忠誠心と不屈の精神は、理解できたか?」
「うん。」
「そうか、なら。我に触れよ、我は消え、残った力が手に入る。」
「ラゴクはそれでもいいの?」
「生命の恩人のために命を捧げるのであれば本望だ。」
「……分かった。」
シュカは薄くなっているラゴクに触れる。
ラゴクの薄くなっている体は、輝きになりシュカの中に入っていく。
そして、最後に「絶対にヤマト殿の事を守るように。」と、言って消えた。
〈スキル『兆し』が『精霊流』に変化しました。これにより、ステータスが向上します。又、スキル『海魔法1』→『海魔法3』になりました。〉
「その命令、しっかりと、心の中に留めておくよ。」
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種族:モルタナ
レベル:260
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:350
攻撃力:360+575
知力:640
魔力総量:1180
防御力:200+ 765
速度:380+100
スキル
『突進・発』『海』『嵐』『錬金術5』『透撃』『屈折』『伸縮』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』『報いの槍』『影葬葬』『透槍極永』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『鑑定』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:260
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:900+最大体力の10%
攻撃力:1000+380
知力:1000+380
魔力総量:2000+最大魔力の10%
防御力:600+5
速度:500+100
スキル
『可能性』『菓子魔法12』『星魔法12』『テイム』『星剣使い11』『ロードモード』『精霊流』『海魔法3』
種族:ロボットクラン
レベル:250
プレイヤーネーム:ボレ
ジョブ:道化師
体力:777+50
攻撃力:200+50
知力:200+50
魔力総量:400+50
防御力:200+50
速度:200+50
スキル
『存在の代償』『モードチェンジ3』『玉投げ』『獣召喚』『玉召喚』




