諸 第24話「飛行機=墜落」
俺達は機内に乗車した。
ダンジョン内で空というのも2回目だが、何とも言えないな。
空港サバイ世紀末ダンジョンでは、この機内という場所は、モンスターもスポーンすることもなく、宝箱もない。だが偶に、AIが回復アイテムの弁当や飲み物を持ってくる回復スポットとなっている。
飛行機を操縦しているのは、「ヒャッハー!」と今にも言いそうなモヒカンではなく、ただのAIだ。
「ビーフOrフィッシュ?」
そう、AIが本場の様な、気軽ではなく、ガビガビで今にもこのAI壊れるんじゃないか?という、疑問を持たざるを得ない音声で話しかけてきた。
ビーフOrフィッシュか、前はどっちにしたか…確か、ビーフを選んで、『ビーフ?そんなのねぇーよ!』と書かれた、お子様ランチとかに刺さっている旗を刺した、ただの弁当箱に盛り付けてあるだけの砂山を持ってこられた気がしたが……。
あと、インディの判定的には弁当らしい。俺、人生で一度も機内食を食べたことはないが、これではないことだけは分かったよな。
それと、それを食べて回復したから驚いたよな。
まぁ、取り敢えず、ビーフが駄目ならフィッシュにしておこう。
「フィッシュで。」
AIはシュカ達の元へ行き、聞いてきた。シュカはビーフを選択して、ボレはフィッシュを選択し、最後にガルズがギャグのつもりなのかもしれないが、米と答えた。その答えを聞いたAIは調理部屋に戻った。
しばらくすると、AIは俺達の弁当を持ってくる。
俺は、AIが弁当を運んでいるという、もう見た展開を見て、驚いた。
何故なら、俺が前に運ばれた砂盛弁当ではなく、普通の弁当らしきものが運ばれていたからだ。
そして、俺の目の前に、砂盛弁当程は酷くないが、ご飯、味噌、何かは分からないちっちゃい魚の質素なセットが置かれた。
えぇ、普通だ。いや、質素だけど、有機物だ。断じて無機物ではない。
俺が普通の弁当(質素)に語彙力を殺されたが。ビーフを選んだシュカの方が気になり、隣りに座っているシュカの方を見てみる。
そこには、俺が前に運ばれた砂盛弁当ではなく、缶詰が並べられていた。
シュカがそれを目の前で開封する。すると、いい感じの湯気がたっていて、ホロホロにほぐされたひき肉と、ご飯とスープがあった。
ちなみに、俺がシュカの方を向いた時。シュカもこっちの弁当を見ていたが、何故か困惑していたな、何故だ?
そんなことは、さておき。保護者だからと、シュカの隣りに座ったガルズの方を見てみると。大量の米と書いてある旗が刺さっているパンがバケットに乗せて置かれている。
旗芸リターンズかよ………。
俺は自分の弁当に焦点を戻して。食べることにした。
味は普通だな、可もなく不可もなく。特にこれと言って特筆すべきものもないが。何故か喉が渇くな。
その次の瞬間、機内が突如として揺れた。
「っ!大丈夫なの!?」
「大丈夫だシュカ。これくらいは前でもあった。」
しかし、俺は飛行機墜落よりかはどうでもいいが。身近にある問題を見つけた。
そう、米の中に…と言うか、弁当全部が大量の砂だったことを。
はっ!なんでだ!さっきまでは特に問題はなかっただろ!
そして、俺が目を擦って、再度見ると。そこには砂盛弁当があった。
「シュカ、さっき俺の方を見た時に困惑していたが、もしかして……。」
シュカは俺に対して物凄く言いにくそうな顔つきで言う。
「うん………なんで砂の山がヤマトの弁当として、出されているのか分からなかったからだよ。」
そうだったのか!
俺がオーバーリアクションで驚くと。機内がそれに合わせるように、大きく揺れ。酸素マスクが上から降りてきた。
〈飛行機能が損傷しました。〉
「大丈夫なの!?」
シュカが困惑して、大声を上げた。
まぁ、この飛行機にはたしか、自動修復機能があったから大丈夫だろう。
『修復は………不可能。』
あっ、これ、墜落するやつだ。
そう思った時、飛行機はバランスを崩して、墜落した。
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あー、墜落したな。
俺はとんでもなく木が高く、なおかつジャングルという、見晴らしが最悪なところに落ちてしまい。一旦落ち着こうと、採取したものを地面に置き、地面に座っている。
「うん?ここはどこ?」
そう言って、シュカは飛行機の残骸を跳ね除けならこちら近づいてきた。
「ここは、俺にもよくは分からないが、確実に言えることは、ジャングルであることだ。」
「なんでそうわかるの?」
俺は地面に置いてある。最初の方は文字がかすれて見えないが、後半にジャングルと書かれた看板を取り出した。
「これがそこら辺に刺さっていたからだな。」
「そうなんだ。そう言えば、ボレとお父さんはどこにいるか知らない?」
「いや、分からない。飛行機が爆発したからな、どこかに飛んだのかもしれない、実際俺は飛んだからな。」
「それなら、みんなを探さないとね!」
「そうだな。」
俺は、椅子から立ち上がり、シュカを連れてジャングルの奥に行った。
捜索を初めて約一時間、俺とシュカは仲間ではなく。恐竜ぽいモンスター、ディルトロス(レベル290)を見つけた。
俺が即座に、前々から試そうと思っていた。『透槍極永』で繰り出されるとんでもない量の攻撃を『攻撃錬金』するコンボを、試そうとしたところ、後ろにいたシュカに止められた。
「ヤマト、ここは、僕に任せて。」
「シュカがそこまで言うならいいが。危なくなったら加勢するからな。」
「分かった。ありがとう!」
シュカは、『菓子魔法』がレベル12になったことにより、まともに使える戦闘用スキル『バイーンマカロン』を発動させる。
発動した瞬間、数十個のとても跳ねるマカロンがディルトロスを包囲した。
そして、シュカは『螢惑』と『歳星』を使い。跳ねるマカロンから、跳ねるマカロンへと、移動して、速度を上げる。
その間に、ディルトロスが『嵐角』を使って、シュカと俺を倒そうとしてきたが、俺は、普通に避けて。シュカはあまりの速度で、特に何もしなくても、当たらなかった。
リアル志向なので、攻撃する速度も威力に影響するインディにおいて、速度を上げるスキルは重宝されていた。
その、かなりの速度を持ち、『螢惑』と『歳星』を使った一撃は、ディルトロスをワンパンするまでに至る。
その一撃が放たれ、ディルトロスは倒れた。
〈レベルが上がりました。250→260 これにより、『錬金術4』が『錬金術5』になりました。その影響により、『攻撃錬金』が『砲撃錬金』に進化しました。〉
「シュカ、やっぱり、強くなっていたな。」
「うん、ありがとう!」
「それじゃ、進もうか。」
俺が放った問に、シュカは褒められて機嫌がいいのか、元気よく「うん!」と言って先に進んだ。
結構な量を歩くと。周囲の景色が、物凄くファンタスティックなものに変わった。
「ものすごく綺麗だね!木に色んな花が咲いているよ!」
「そんなに言うなら、採取するか?」
「えっ!いいの?」
「ああ、情報整備ついでにここいらで。モンスターもいないし、休もうかと思っていたからいいぞ。」
そう言うと、シュカがそこら辺の花を集め始めた。
さて、情報整備するか。まず、シュカとガルズに関してだが、多分血縁者だよな?全く似ていない、いや、もしかして母親似なだけかも知れないが。
まぁ、シュカが今まで俺と旅をしながら家族を探していたわけだからな。俺としては、進展があって良かった。
……と言うか、何で人から、でっかいマカロンのカロン・ロードになるんだ?
……今は置いておこうか。それより、レベルアップした影響で、『錬金術』のレベルが上がって『攻撃錬金』が『砲撃錬金』に進化したらしい。詳細は。
砲撃錬金
砲撃を適当なもので錬金できる。
消費魔力総量:110
性能に関しては良くは書いていないから、使ってみないと、よくは分からないが、強そうではあるな。
最後に、今は空港サバイ世紀末ダンジョンの中にあるであろう、ジングルに来ているといったところか。
さて、どうしたものか。一旦はボレ、ガルズと合流したいが、二人がどこにいるか皆目見当もつかない。闇雲に探しても迷子になるだけだな……。
このまま、探すか、どうするか。すれ違いという事態は防ぎたいから、なにか目印になるものでも置いていこうか。
よし、それで行こう。
俺は、るんるんと楽しそうに花を集めているシュカに話しかけた。
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種族:モルタナ
レベル:260
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:350
攻撃力:360+575
知力:640
魔力総量:1180
防御力:200+ 765
速度:380+100
スキル
『突進・発』『海』『嵐』『錬金術5』『透撃』『屈折』『伸縮』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』『報いの槍』『影葬葬』『透槍極永』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『鑑定』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:260
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:843+最大体力の10%
攻撃力:960+180
知力:960+180
魔力総量:1740+最大魔力の10%
防御力:509+5
速度:509+100
スキル
『可能性』『菓子魔法12』『星魔法12』『テイム』『星剣使い11』『ロードモード』『兆し』『海魔法1』
種族:ロボットクラン
レベル:250
プレイヤーネーム:ボレ
ジョブ:道化師
体力:777+50
攻撃力:200+50
知力:200+50
魔力総量:400+50
防御力:200+50
速度:200+50
スキル
『存在の代償』『モードチェンジ3』『玉投げ』『獣召喚』『玉召喚』




