諸 第23話「意外な正体」
よし、マモデルを倒すことができたな。
俺はマモデルを倒したことをウィンドウを見ることにより、確認した。
それにしても、今俺の手にあるこの禍々しい仮面は何だ?
俺は、ウィンドウに悪夢の仮面が書かれた仮面の詳細を見た。
悪夢の仮面
レア度:オメガ 攻撃力+375 防御力+647
悪夢の様な仮面。使用者に莫大な利益と呪いを与える。
地雷臭がえげつないなこれ。レア度:オメガではあるが、正直な所、これの出番は無さそうだな。
そう思いながら、俺は悪夢の仮面をまじまじと見てみる。
それにしても、この仮面、禍々しくてキモいな。
俺は、無自覚のうちに装備ウィンドウを開き、悪夢の仮面を装備してしまった。
やってしまった!
そう思った次の瞬間、俺は悪魔ダンジョンから強制的に出された。
「はっ!」
俺は自分の顔を急いで確認し、ついでに装備ウィンドウでも見てみた。すると、やはりというべきか、悪魔の仮面をつけていた。
急いで外そうとしたが、『この装備は外せません。』というウィンドウが、山のように出てきて視界を埋め尽くすだけだった。
その事実に、肩を落とし、一旦落ち着こうと、カフェイン(コーヒー)を淹れて飲む。
その時だった。
『聞こえているか。』
声は上の方からした。
「なんだ、さっさと姿を表せ!表さないなら帰れ!」
『そう邪険に扱うなよ。』
なんだコイツ、次のセリフで、俺はお前だ、とか言ってきそうなタイプだな。
取り敢えず、このノリに付き合っておこうか。
「どこに居る!」
『上を見ろ。』
俺は謎の声の指示通りに上を向くと、忍者みたいに天井に張り付いた、若干『ロードモード』を使ったシュカに似ているやつが居た。
始めてだよ、悪魔(または死神)ムーブしているのに忍者みたいに天井に張り付いているやつ。
『我はアダイブ・ガルズ、お前と契約しに地獄の底から来た。』
と言っても、悪魔の仮面の効果が出ているかもしれないから、契約とかは、普通にあり得ないな。
「そうですか、それでは、地獄の底に帰ってください。」
そう言って、俺は、『透槍極永』を放ち、ガルズを捉え、床に落とし。
『天翔蒼天』で床にに食い込ませ貫通させる。
それと同時に床が抜け、下に落ちた。
「えっ!なんで、ヤマトが!?」
俺の下の部屋に泊まっていたシュカは、俺が天井に来たことに驚いていると、ガルズを見て、更に驚いた。
「おっ、お父さん?」
シュカのその声にガルズが反応して口を開く。
「まさかお前、ラゴクなのか?」
ええええええ!まさかの親子!確かに似ていると思った…が、他人の空似かと思っていたのに。
「もう、ラゴク、心配していたんだからな!というか、どうしてそんな格好をしているんだ?」
「その話は後にしてくれないかな?」
「あ…ああ、分かった。」
「一旦落ち着こうよ。」
そうシュカが言うと、床に這いつくばっていたガルズは立ち上がり、椅子に座った。
そして、シュカはガルズにこれまでの経緯を話した。
「ヤマト、先ずは、ラゴクを助けてくれてありがとう。」
「いや、別に御礼を言われることでもありませんから。」
「お父さん、今はシュカって呼んでってさっきも言ったよね!」
俺がつけた名前をそこまで気にいってくれていたのか、嬉しいな。
「分かった、シュカ。それでヤマト、その仮面はどこで手に入れた?」
「とあるモンスターの討伐報酬で無理やり受け取らされました。」
「我が、アダイブ家に伝わる、三大禁器のうちの一つ、悪魔の仮面がつい最近無くなったかと思えば、まさか人の手に渡っていたとは。」
いや、正確には人の手には渡って無いんだが、説明が面倒だから、省くか。
そういえば、三大禁器って、他にはどんなものがあるんだ?悪夢ダンジョンの報酬で手に入るんだから、今後また出る可能性は充分すぎるほどあるし、聞いておきたいが… と言っても、ここで聞くのは野暮かなー。
「ガルズさんは、これからどうするんですか?」
「シュカも見つかったことだし、後はシュカの母親のカサシュを探そうと思っている。」
「契約の話は?」
「ああ、その件は、その悪魔の仮面を譲ってもらう代わりに、俺から強力な武器等に交換しようという契約だ。」
「出来ることなら、そうしたいんですが……。」
俺は、ガルズの前で、再び、顔に手を伸ばして、悪魔の仮面を取ろうとしたが、大量の『この装備は外せません』のウィンドウが出ただけだった。
「外せないのか、仕方がない、一旦、悪魔の仮面に取り憑いている呪いを解くか。」
そう言って、ガルズは俺の顔に手をかざして、なにか詠唱しだした。
「観自在菩薩、行深般若波羅蜜多時、照見五蘊、皆空、度一切苦厄、舎利子、是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減、是故空中、無色無受想行識、無眼耳鼻舌身意、無色声香味触法、無眼界、乃至無意識界、無無明、亦無無明尽、乃至無老死、亦無老死尽、無苦集滅道、無智亦無得以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罜礙、無罜礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃、三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提〜〜。」
急にお経唱え始めたよ!?なに、仏の教えでどう呪いを祓うんだよ!
まぁ、結局のところ呪文だし、こういうのは言葉とかはどうでもいいものなのか?
ガルズがお経の詠唱を終えると、悪魔の仮面が纏っているオーラの勢いが少し削がれた。
「うむ、これは今のオレには無理だな。」
「"今"のオレには無理っていうことは、昔ならできたんですか?」
「そうだ、シュカがオレの前からいなくなった事とも大いに関係しているのだが、今話すと長くなり過ぎるから、やめておく。」
「それでは、この悪魔の仮面を外すにはどうしたらいいんですか?」
「それは、オレの力を具現化した剣、獄剣を取り戻さないといけないんだ。その場所が、この奇妙な場所の近くだとは分かったんだが、その獄剣がなかなかに面倒なことになっていてな。」
「面倒なこととは?」
「簡単に言うと、封印されている。」
「何処にですか?」
「この奇妙な場所の中でも取り分け奇妙な場所に封印されているらしい。」
「具体的には分かっているんですか?」
「ああ、具体的に言うと、空港サバイ世紀末ダンジョンという珍妙な場所にあるらしい。」
空港サバイ世紀末ダンジョンか、攻略したことはあるから場所は分かるが、例によって、何かが変わっていることは確かだが、それに対抗するために色々な事をしてきたから大丈夫だろう。
「なになに(笑)?オレも仲間だから協力するよ(笑)。」
「すまない、頼む。ボレ。」
「別に(笑)、いいよ(笑)。」
俺は、ボレに今までの経緯を話した。
「それじゃ、シュカもついてきてくれるか?」
「うん!」
「それじゃ、行くぞ!」
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空港サバイ世紀末ダンジョンは普通のダンジョンとは一味違う、通常のダンジョンであれば、閉塞的な物が多いが、このダンジョンは荒廃して、砂等が舞いつつも、植物などが生い茂る、世紀末の空港。
と、言葉にしてみると、かなり意味が分からなくなっているが、実際そう言うしかないほどのものなのである。
因みに、インディ内の風の噂では、夢とは儚い幻想でありメッセージであるマップのダンジョン全てが制作者が見た夢を参考にしているらしい。
しかもこのダンジョン、空港だけでは完結せず、モンスターを倒しながら、謎解きをして、飛行機に乗り、次のマップへと進まなければ、ボスには会えない仕様になっている。
と言っても、俺は、一回攻略した事がある為、答えを丸暗記しているので、モンスターを倒すだけサクサク進んでいる。
「ヤマト、来るよ。」
そう考えていると、黒のスーツに身を包んだ拳銃のモンスター、弾丸丸(レベル270)が現れた。
現れた途端、弾丸丸は俺の『透槍極永』に貫かれ、経験値になった。
弾丸丸の奥に、最後の謎解きを見た。
そこにはモニターとキーボードがあり、そこに謎解きの答えの『E2JLY4』を入れると、飛行機に乗り込む扉が開いた。
「乗り込むぞ。」
そう俺が言って俺達は、機内に乗車していった。
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種族:モルタナ
レベル:250
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:310
攻撃力:340+575
知力:600
魔力総量:1100
防御力:190+ 765
速度:360+100
スキル
『突進・発』『海』『嵐』『錬金術4』『透撃』『屈折』『伸縮』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』『報いの槍』『影葬葬』『透槍極永』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『鑑定』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:250
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:813+最大体力の10%
攻撃力:920+180
知力:920+180
魔力総量:1660+最大魔力の10%
防御力:489+5
速度:489+100
スキル
『可能性』『菓子魔法12』『星魔法11』『テイム』『星剣使い11』『ロードモード』『兆し』『海魔法1』
種族:ロボットクラン
レベル:250
プレイヤーネーム:ボレ
ジョブ:道化師
体力:777+50
攻撃力:200+50
知力:200+50
魔力総量:400+50
防御力:200+50
速度:200+50
スキル
『存在の代償』『モードチェンジ3』『玉投げ』『獣召喚』『玉召喚』




