諸 第19話「とんでもない奴」
「シュカ、どうする?」
「相手のステータスもわからないし、逃げたほうがいいよ。」
「そうだよな、それなら、俺がおぶって行くから捕まれ!」
そう、俺がシュカに背を向けるとシュカが恥ずかしがった顔をして言う。
「いやっ、僕は、一人で走れるからいいよ。」
「そうか、ステータス的にも装備的にも俺がおぶっていった方が速いが、シュカの意見も尊重しないとな、それじゃ、行くぞ!」
やはり、以前のシュカより距離感を感じるな、俺が人型のモルタナになって、イル・グラッチモルヒューの時とギャップを感じているからか?
そう考えながらレストランの裏口に向かって走りだすと、扉を激しく叩いていた張本人が現れた。
その張本人はナイではなく、いや、確実にナイなのだが、ナイとは格が違っているような異彩なオーラを放ち、レストランの入口付近で突っ立っていた。
「シュカ!逃げるぞ!」
「うん!」
俺とシュカはレストランの裏口に向けて駆け出した。
俺がほんの一瞬後ろを向いた時、ノロノロとしているが、確実に近づいてくる別格のナイを見た。
俺達はレストランを出たあと、観覧車に乗り込んだ。
「ふぅー、逃げ切れたね。」
「まぁ、少し見てみたが、カタツムリのような速さで追ってきていたから、早々追いつかれ無さそうだったけどな。」
「そうだったの!?」
そうやって話していると、視界が突然、暗くなり見えなくなった。
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「いやー、キモキモリス改めて、全裸野郎は中々に愉快なことになっているね!」
「また、貴方が勝手に実装したんですか?」
「いや、違うよwww、テコ入れをする為の仲間が到着できないくらい、変なことに僕が巻き込むなんで不合理な事をする訳ある?」
「貴方だったら楽しそうとか言って、余裕でやりそうですが。」
「どうやら僕の信頼の二文字は永遠の0とかしたようだねwww。」
「最初から貴方にそんなものは無いでしょう?」
「何を言っている!僕は………、いや、もういい加減に僕の信頼の話は置いておいて、あの謎マップ、アミューズメントパーク・ナイトについて話そうか。」
「急に真面目ですね、アミューズメントパーク・ナイトについては、今わかっていることは、鑑定不可能なNPCだかモンスターだかわからない、謎の生命体、ナイが大量に生息しています。」
「そうだね、ナイの情報を解析したけど、「フッ、フッ、フフフ、ココカラサキハヨメナイヨ」と、読みにくい説明文が出てくるだけだったよ。」
「貴方並みに意味不明ですね。」
「こら、清点、今は真面目な話をしているんだぞ、僕だって真面目に話そうとしているんだから、合わせてくれないと集中が溶けるだろ。」
「すいません、いつもの癖でついやってしまいました。」
「もういい、ここからはいつもの調子で行こうかwww、まず、さっき全裸野郎達を一旦別空間に理不尽に飛ばしておいたけどwww、飛ばしているうちに、アミューズメントパーク・ナイトの全てのNPC、オブジェクトをハックしようかwww。」
「まぁ、『infinitepossibilities』の制作者である貴方なら余裕でしょうね。」
「嬉しいこと言ってくれるね〜www。」
そう言い、インディの制作者はディスプレイに向かってキーボードを叩き始めた。
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何も見えない、ここはどこなんだ?
そう考えている俺に答えるように辺りに明かりがついた。
「レディースアンドジェントルメン!今宵行われるのは、半モンスター二人による、化け物退治だ!」
うん?半モンスター二人?辺にシュカはいないが、って!シュカとまたはぐれてしまった!
俺が焦っていると、入場席から一部機械のピエロみたいな格好をした奴が入場してきた。
「うぃーす!そこの兄ちゃん、これは貰っていくぜ!」
そう言うと、一部機械のピエロみたいな奴はなにをしたのかは分からないが、トラスボルロ《愉快犯の遊び道具》を俺のアイテムポーチから盗んでいた。
「さて、ショーの始まりです。」
そう言うと、上からDXミノタウロス(レベル180)が降ってきた。
「行くぜよ!」
その言葉に反応したのかは分からないが、トラスボルロ《愉快犯の遊び道具》が光りだした。
「スキル!『モードチェンジ』!」
一部機械のピエロみたいな奴が叫んだ後、光りだしていたトラスボルロ《愉快犯の遊び道具》が一部機械のピエロみたいな奴を取り込んだ。
そして、トラスボルロ《愉快犯の遊び道具》が出していた光が収まると、中からスフィンクスのようなもになって出てきた。
「モードチェンジ完了!『スフィンクス』!」
スフィンクスのようなものになった、一部機械のピエロみたいな奴は、DXミノタウロスに向かって口を開いた。
「問題、朝は0足、昼は0足、夜は0足の生き物を答えよ。」
うん?最初はスフィンクスみたいな問題かと思ったら、似ているようで別の問題が来たよ、なにこれ。
[魚!]
えっ!モンスターが問題に答えてるんだが、まじで何が起こっている………?
「ぶっぶー!正解は野菜でした!罰としてダメージをプレゼントだ!」
DXミノタウロスに割合ダメージが入ったエフェクトが表示される。
うん、多分これは疲れているな、問題を出題してそれにカオスにもモンスターが回答して正解しなかったらダメージって、嫌な夢だな。
その後、理不尽な問題ばかりを出し、割合ダメージでDXミノタウロスを倒した。
〈レベルが上がりました、170→180、ジョブスキル『錬金術1』が『錬金術2』になりました。〉
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「はっ!……知らない床だ、さっきのは、夢か?」
俺はどこかの床の上で、夢(仮)でレベルが上がっていたことを思い出し、確認の為にステータスウィンドウを呼び出した。
種族:モルタナ
レベル:180
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:170
攻撃力:170+200
知力:320
魔力総量:540
防御力:120+ 115
速度:220+100
スキル
『突進』『錬金術2』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
これは、あれは夢じゃ無かったぽいな、取り敢えず、『錬金術』がレベル上がっているし、新しく開放された能力を見るか。
『魔力錬金』
『質物錬金』を使う時に魔力を消費するが、必要素材が減るようになる。
おっ、これはなかなか使えるじゃないか、後で色々なものを錬金しておかないとな。
そう言えば、ここは何処なんだ?
そう思い、俺は周りを見渡す。
周りはまるで廃墟のような室内になっていたが、最低限のものはあった。
そして、俺は宿屋の中にしかないマークを見つけた。
どうやら、ここはどこかの宿屋らしい。
よしっ、折角だから、ここで我流スキルの開発でもしておくか。
一時間後。
「やっと形になったな、完全オリジナルの我流スキル、『報いの槍』。」
『報いの槍』とは、『質物錬金』で簡単に作れる、使い切りだが、かなりの火力を持つ、投擲専用槍を回転させて相手に放つ我流スキルだ。
さて、強化も終わったし、そろそろここから出るか。
俺は部屋の扉を開ける。
その先に待っていたのは、点滅しているナイの姿だった。
うん?なんかあのナイ変だぞ?一応距離は取っておいたほうが良さそうだな。
そう思い、俺はナイから距離を取ると急にナイが襲ってきた。
俺は、気を引くために、『報いの槍』を使った。
予想外にも『報いの槍』はナイに当たり、ダメージ表記が出た。
なに、こいついいままでのナイとは違うな。
俺は確認のためにナイを再びレベルを見てみた。
種族名:ナイ
レベル:200
レベルが見える、これは今まで逃げるだけだったナイを倒せる!
俺はナイに向かって、『天翔蒼天』を使った。
ナイは『天翔蒼天』を使いながら近づいてくるこちらを見て、「フッ、フッ、ボクタチニアラガオウトイウノカイ?」と言い、着ていたズボンから短剣を取りだした。
そして、ナイは地面に短剣を突き刺して『夜完全展開』を使った。
地面からは『夜完全展開』の影響で暗闇が立ち込めてくる。
そして、目の前は何も見えなくなった。
その影響で、一瞬ナイを見失い、その間に避けられて俺の『天翔蒼天』は外れた。
真っ暗だな、と言っても、ナイの気配は手に取るように分かるが。
俺はとどめを刺そうと、全力の『武刃乱舞』をナイの気配の元に使った。
そうすると、ナイが倒れたのか『夜完全展開』で引き起こされた暗闇が晴れた。
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種族:モルタナ
レベル:180
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:170
攻撃力:170+200
知力:320
魔力総量:540
防御力:120+ 115
速度:220+100
スキル
『突進』『錬金術2』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』『報いの槍』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『鑑定』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:150
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:473+最大体力の10%
攻撃力:520+100
知力:520+100
魔力総量:860+最大魔力の10%
防御力:289+5
速度:289
スキル
『可能性』『菓子魔法8』『星魔法9』『テイム』『星剣使い8』『ロードモード』『海魔法1』
年末もう何話か投稿します。




