諸 第18話「夜中の遊園地は怖い」
出口を探している途中に『公式攻略サイトリンク』を使って今まで手に入らなかったであろう情報を探すために、公式攻略サイトの掲示板を覗いていたが、俺の所属していた『インフィ団』の俺を含む全員が、半年以上前に消息不明になっているらしい。
『インフィ団』の皆、元気にしているかなぁ、俺と同じだと考えると、何処かに転生してそうだが。
因みに、俺がヤマトだと名乗ってみたが、「ID違うし嘘松確定w」、「もっとマシな冗談言えよw」と言う返信が返ってきた。
後、グラッチモルヒューだった時のことを都市伝説風に書いてあったサイトを見てみたが、やれグラッチモルヒューは後の新イベントの告知を間違って出してしまっただとか、運営初のバグ発生!?やれなどといったすごく間違えたことが書いてあった。
にしてもだが、イル・グラッチモルヒューの時はあまり感じていなかったが、服を着ていないと、違和感が凄いな。
そう考えつつ、なにか着れるものは無いかと部屋を探索していると、隠し扉を見つけた。
恐る恐るそこを開けてみると、目の前にシュカがいた。
「あっ!ヤマト!無事で良かった!って、なんで……人型になって全裸になっているの……?」
言っている途中でシュカは俺の体を見て、条件反射で顔を覆った。
「これには色々、事情が有るんだが、取り合えずなにか着れる服は無いか?」
シュカは恥じらいつつ、喋る。
「喋れるようになったんだね………、着れるものだったら、前売店で売っていたTシャツとズボンがあるよ…。」
そう言い、恥じらいで顔を覆つつ、俺にをTシャツとズボンを差し出す。
「僕は、後ろを向いているから、はっ、早く着替えて……。」
そう言い、シュカはちょっと俺から遠ざかってから、後ろを向いた。
俺は熟練の速さでTシャツとズボンを装備して、シュカに声をかける。
「シュカ、もう着替え終わったから大丈夫だぞ。」
その言葉を聞いてシュカはこちら側に向いた。
「うん、それじゃ、地上に出ようか。」
「ああ、そうしよう。」
そう言い、俺が足を動かすと、何かのスイッチを押したらしく、シュカと一緒に転移した。
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出た先は、真っ暗で何も見えない空間だった。
「ヤマトー、いるー?」
そう、俺の後ろの方から、シュカの声が聞こえた。
「大丈夫だ、俺はここにいる!」
俺が確実にシュカに聞こえるように、叫ぶと、一つのライトが光る。
その光を皮切りに多くのライトが光、辺りを照らしだす。
そして、俺の目の前に看板が現れた、そこには『アミューズメントパーク・ナイト』と書かれていた。
さらに、その看板の横から何処ともなく、見た目は子供が見たら喜びそうなポップなデザインなのに、何故か目元だけが影で見えないマスコットが現れた。
「コッ、コッ、コンニチハ!ボッ、ボクノナマエハ、ナイ、コノ、ユウエンチ、ニハ、ハイラナイホウガ、イイ、フフフ!」
そう、ナイが言うと、奥からもう一人ナイと同じデザインのマスコットが出てきた。
「キッ、キッ、キミハ、キンキニ、フレタ、フフフ!」
そう言いつつ、あとから現れた、ナイは先に来たナイを掴んだ。
そして、先に来たナイは「イッ、イッ、イヤダ!イヤダ!イヤダ!アソコダケハ!アソコダケハ!」と叫び、あとから現れたナイに遊園地の中に連れて行かれた。
なんだ、これ。
俺が目の前で起きた出来事に困惑しつつ、シュカの方を向いてみると、体を縮こませ、恐怖しいる顔でこちらを見つめて、口を開く。
「うぅ、なんだかこの遊園地、凄い不気味なんだけど。」
「ああ、そうだな。」
「ヤマトはなんで、なんでそんなに平然なの?僕は寒気で凍えそうなんだけど………、うぅ…。」
「こういうのは慣れているからな。」
VRホラゲーは死ぬほどやっていた時期があったからな、あれ程度では正直言って、ベタ過ぎて何も感じない、と言うか、なるほど、シュカはホラー系が苦手なのか、これなら目隠しでもさせておいた方がいいか?
因みに、プレイヤー専用スキル『転移』で脱出できないか試してみたが、案の定だめだったし、進むしかないが。
「取り敢えず、シュカはどうしたい?」
「僕としては一刻も早くここから出たいけど、さっきみたいのが起こるのも嫌だ…、でも今は進まないといけないときだから、遊園地の中へ行くよ。」
「まぁ、ここから出るための道が遊園地……アミューズメントパーク・ナイトの中にあるとは限らないからな、まずはこの周辺を探そう。」
「うん!」
数十分後。
「何も見つからなかったね。」
「それじゃ、アミューズメントパーク・ナイトの中にはいるか。」
そう言い、俺達は暗闇の中に潜っていった。
そこには想像していた、ものと違い、普通の遊園地の夜といった雰囲気だった。
「見た感じは、普通の遊園地だな。」
「うん……、普通のジェットコースターとか、メリーゴーランドとかが置いてあるね。」
そうやって散策していると、ナイが無いはずの暗闇からこちらを見てきた。
「フッ、フッ、フフフ、キミタチハ、ナンデ、ハイレナイハズノ、コノ、ユウエンチニハイッテイルノ?」
そう言い、ナイが、襲ってきた。
俺とシュカはバックステップで避ける
こいつ!モンスターじゃない、だが、敵対NPCって言うわけでも無さそうだ。
俺は試しに、ナイに『天翔蒼天』を使ってみたが、当たり判定は無かった。
くっ、ここは逃げるしかないか。
「シュカ!ここは俺の方が早いから俺がおぶって、逃げるぞ!」
「うん!わかった!」
俺はそう言い、ボックファディウス・アキレスで上がった逃げ足で、シュカを抱えてナイを撒き、アミューズメントパーク・ナイトの奥の方の誰もいないレストランに隠れた。
「ここなら、しばらくは安全だろう、取り敢えず、今の状況を確認しよう。」
「わかった、僕の方は、ここに来るまではヤマトを宝箱のメリーゴーランドの周辺で探していたら急にさっきの通路に繋がる道を見つけて、そこに入って、ヤマトと合流した感じだね。」
「俺は、俺とシュカが再開したところに飛ばされて、デビルボックスと言う敵と戦って、見事無事に勝つことができたが、その時に手に入れてしまった称号【欲深き者】で、今のこの姿になり、ステータスが大変なことになって、服を探していたら、シュカと出会った感じだな。」
「ステータスが大変なことって…、どうなったの?」
「説明するより、見てもらった方がいいから、今のステータスを見せる。」
俺は、素早くステータスウィンドウを呼び出した。
種族:モルタナ
レベル:170
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:150
攻撃力:150+200
知力:300
魔力総量:500
防御力:100+ 115
速度:200+100
スキル
『突進』『錬金術1』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
「確かに、レベルが20も上がっているのに、ステータスはほぼ僕と同等だね、と言うか、錬金術師ってどんなことができるの?」
「回復アイテム等の生成…、要するに、鍛冶師とかが合体した生産職だ。」
「そうなんだね、僕の『ロードモード』も使えなくなっているし、全体的な弱体化しているね。」
「一応、モルタナに進化した利点はある、まず、一部を除いたプレイヤー専用スキルが使えるようになったこと、『天翔蒼天』等の運営によると、我流スキルって言うらしいが、その我流スキルの威力がアップするスキルを強化できるようになったことと、人型になったことにより、俺の槍の扱いが向上するという所だ。」
「それは良かったけど、それで『呪術』『魔術』と同等くらいになるの?」
「それは、攻撃力は減少したが、ヘルプで見た我流スキルの仕様上、速度が需要らしいからなんとも言えないな。」
「そうなんだね、まあ、それなら!錬金術師のスキルで回復ポーションを作ってよ!」
「わかった、少し待ってくれ。」
俺は、アイテムポーチから薬草を大量に取り出して、スキルを使って回復ポーションを30個程選択して、錬金開始ボタンを押した。
ボタンを押した瞬間、大量の薬草が突如現れた魔法陣に吸い込まれ、30個の回復ポーションが出てきた。
「凄いね、これがあれば、アイテムショップに行かなくても済むね!それにしても、なんで、わざわざアイテムポーチから薬草を取り出して錬金しているの?」
「そっちのほうが、まとめて錬金するときに素材が少なくなるからだな。」
「ふーん、そうなんだ。」
シュカがそう言って、レストランのテーブルで頬ず手をつくと、俺達の居るレストランの扉を激しく叩く音が鳴り響いた。
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種族:モルタナ
レベル:170
プレイヤーネーム:ヤマト
ジョブ:錬金術師
称号:【欲深き者】
体力:150
攻撃力:150+200
知力:300
魔力総量:500
防御力:100+ 115
速度:200+100
スキル
『突進』『錬金術1』
我流スキル
『水無月』『陸月』『天翔蒼天』『武刃乱舞』
プレイヤースキル
『サーチドマップナビゲート』『団結』『我流スキル強化』『ダンジョン内足跡表示』『料理補助』『公式攻略サイトリンク』『転移』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:150
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:473+最大体力の10%
攻撃力:520+100
知力:520+100
魔力総量:860+最大魔力の10%
防御力:289+5
速度:289
スキル
『可能性』『菓子魔法8』『星魔法9』『テイム』『星剣使い8』『ロードモード』『海魔法1』




