諸 第16話「遊園地の食事は高くつく」
「うーん、美味しい!」
シュカが俺にもよくわからない、キャラクターのグミがのったソフトクリームを買って食べていた。
[シュカ、そのソフトクリームって、いくらくらいしたんだ?]
「そうだね〜、多分、千ピラくらいだね!」
一ピラはディズエスジェーパーク専用の通貨だ。
日本円にすると一円くらいのわかりやすい仕様となっている。
にしても、よく遊園地の高いデザートとかって食べたくなるよな、俺にはわからない感覚だ。
「美味しかった!」
そう言い、シュカはハイテクなゴミ箱にソフトクリームで出た、ゴミを捨てた。
「ヤマト、次はあのジェットコースター、ヘル時々ヘブンに乗ろうよ!」
何だその物騒な名前のジェットコースターは、新しく実装されたぽいが、なにかありそうだな。
[待ち時間はいくら位だ?]
「九十分だよ。」
でた、インディの妙な現実志向、このマップ、ジェットスターに乗ると風や臨場感など様々な感覚を味わえるようになるんだが、待ち時間が現実のテーマパーク並みになるようにNPCで待機列をかさ増ししてるんだよな。
と言ってもゲームだからこそ出来る高さのジェットスターとかもあるわけで、案外人気は高い。
[シュカはこのジェットスターに乗りたいか?]
「乗りたい!」
そう、シュカが言ったので、俺達はジェットスターの待機列に並ぶことにした。
「ヤマト、暇じゃない?」
[ああ、暇だがなにかするのか?]
「ジャンケンしようよ!」
[しようか。]
[「最初はグー、ジャンケン、ぽん!」]
出された手は、俺がグーでシュカがチョキだった。
「僕の負けか〜、もう一回しようよ!」
[良いぞ。]
[「最初はグー、ジャンケン、ぽん!」]
出された手は、同じチョキだった。
[「あいこで、しょ!」]
そして、出された手は最初と同じ手で、シュカが負けた。
「うぅ〜負けた、もう一回!」
[なんで、同じ手で負けるんだ?]
この一連の流れの中に俺の[なんで、同じ手で負けるんだ?]と言う言葉を挟みながら、ジェットスターに乗る前まで続けた。
遂に、ジェットスターに乗るときが来た。
俺達が乗せたジェットスターの席はアナウンスと共に発進した。
まず、俺達を待っていたのは頂上に到達するまでに時間がかかる最初の登り部分だった。
そこを余裕で突破した先は真逆と螺旋の落下だ。
《きゃあああ!》と叫ぶ中でシュカだけは「しゅがぁぁぁぁあ!」と独特な叫び声を上げて落ちていった。
落下していった先は、丸の魔法陣を展開している輪っかがあり、そこに落ちた。
その先には、天国の景色が広がっており、シュカが「すっごく!幻想的だね!」と感嘆を上げていた。
そして、その天国の景色をフルスピードで進んで行き、ジェットスターの一周は終わった。
「楽しかったね!次はメリーゴーランドに行こうよ。」
俺達はこんな風にディズエスジェーパークを満喫した。
「ヤマト、最後にあの建物に入ろうよ!」
シュカが指差した場所は、巨大な宝箱といった見た目していた。
[行こうか。]
俺達は建物に入っていった。
行こうかbotになっていた俺は気づかなかった、その建物からとてつもない負のオーラを感じていたことを。
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[あたり全体の粧飾が宝箱で構成されているな。]
「そうだね!とってもワクワクする!」
そういえば、シュカにはギャンブル依存症のけがあるから、ランダム要素のある宝箱とかには反応するんだった。
[そこら辺の宝箱クジとか、絶対に買うなよ?絶対だからな?]
「分かったよ!」
これは本当に分かっているのか?
俺達はこの建物のメインである宝箱のメリーゴーランドに乗ることにした。
最初は通常通り宝箱がモデルの動物達が普通のメリーゴーランド如く、上下に移動しながら回転していたが。
十周あたりの回数、宝箱のメリーゴーランドが回り続けた後、急にメリーゴーランドが加速し始める。
俺は隣で宝箱モデルの馬に乗っていたシュカに話しかけた。
[シュカ、確認のために聞いておきたいんだが、さっきより明らかにこの宝箱のメリーゴーランドの速度が上がっているよな?]
「うん!そうだね!でも楽しいからいいんじゃないかな!」
駄目だディズエスジェーパークマップの影響がもろに出ている、これでは話にならない。
考えると、どんどん宝箱のメリーゴーランドは加速していき、遂にはあまりの速さに動物を掴んでいられなくなり、場外に吹き飛ぼされた。
場外を飛んでいる瞬間、俺はワープホールのような物に吸い込まれ、そこからの記憶が途切れた。
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うん?ここはどこだ?ああ、そうか、意識がなくなる数秒見えたワープホールに吸い込まれたんだ。
そう考えつつ、俺は一つのポツンと佇んでいる宝箱を見つけた。
すごく怪しい宝箱があるな、絶対開けたらモンスターとかが出てくるやつじゃないか、これは無視して、他の物を探そう。
他の何かを探してみたが部屋には宝箱以外は何もなかった。
これは、あの怪しさマックスの宝箱を開けるしかないのか……。
そう、見え透いた罠をわざわざ踏む拒否感に苛まれながら、『魔眼』を発動し、俺は宝箱を開けた。
案の定、宝箱からデビルボックス(レベル170)が現れた。
それと辺りに宝箱やらスイッチが出てきた。
ですよね。
まず、あいつの類似のモンスターは俺がプレーしていたときに見たことがあるが。
たが、あいつは亜種だ、元のモンスター、バットボックスとは違うだろう、取り敢えず、シュカがいないし、今は相手の攻撃の一つも知らない、一旦は、相手の行動を見計らおう。
デビルボックスが辺りの宝箱を壊し始めた。
何をしているんだ?なにかの攻撃の準備かもしれない、今は身構えておこう…。
そうしていると、地面から尖った宝箱が生えてきた。
それを軽々と避けた俺は、『天翔蒼天』を撃つ。
その一撃はデビルボックスに確実にあたったが、ダメージ表記は無く、代わりに辺りの宝箱にダメージ表記が出た。
これは、デビルボックスは辺りの宝箱を身代わりにしているのか?それなら、辺りの宝箱を破壊するまでだ。
俺は、『八岐大蛇』を使い、辺りの宝箱を全て壊した。
それでも、無造作に生えてくる宝箱をひたすら壊していたら、急にデビルボックスの動きが止まり隙きを晒した。
これは、デビルボックスはこの宝箱を一定数壊すと、チャンスタイムになるモンスターなのか?
試しに、『酒砲』をデビルボックスに撃ってみると、直撃し、クリティカル表示が出た。
インディでは珍しい、ギミック有りのモンスターか、取り敢えず、『八岐大蛇』を使って宝箱を壊して一撃を与える作戦でいこう。
作戦の通りに宝箱を壊しまくっていたら、また、デビルボックスの動きが止まった。
そこに急いで、前に買った攻撃力上昇ポーションを飲み、『麒麟槍剣』を使い、デビルボックスにかなりのダメージを負わせた。
だが、簡単にはデビルボックスはやられなかった。
スタン状態が切れた瞬間、スキル『財宝撃』を使い、一瞬で、辺に大量宝箱を出し、その宝箱の中からとんでもないの財宝がこちらを襲ってきた。
その財宝の量は到底避けることは出来ないため、俺は、『財宝撃』をまともに受けてしまった。
くっ!体力がかなり削られた、一旦は体力回復ポーションを使わないと。
俺は、ウィンドウを高速で操作して、ありったけの体力回復ポーションを出して飲んだ。
やっぱり、モンスターはインフレしているが、ポーションは俺がやってたときのままだから、回復がショボい、まあ、少し前は取り乱したが、冷静に考えよう。
まず、デビルボックスの動向は現在は不気味と言えるほどに何もしてこない、このまま攻撃していいものか、インディには少なくはあるが、カウンターと言うものも存在している、ここは賭けてみよう、『天翔蒼天』を使う!
俺が避けられない様にできる限りの速度で『天翔蒼天』をデビルボックスに叩き込んだ。
この攻撃で俺の計算ではデビルボックスは倒れるはずだったが、新手のスキルが発動したのか、体力が1で残った。
くっ、計算が狂ったか、だが、あと一発で倒せる!
そう俺が思った瞬間、デビルボックスは宝箱を出現させて、その宝箱を食べた。
そして、デビルボックスの体力が満タン表示が出た。
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種族:イル・グラッチモルヒュー
レベル:150
称号:【悪逆無道】
体力:512
攻撃力:490+100
知力:−20
魔力総量:0
防御力:153+ 15
速度:153
[専]怨力:606
[専]念力:1118
スキル
『突進』『呪術10』『風幻情』『魔術7』『魔眼』
我流スキル
『水無月』『陸月』『怒雷装』『天翔蒼天』『武刃乱舞』『雷風幻情』『麒麟槍剣』
種族:カロン・アダイブロード
レベル:150
プレイヤーネーム:シュカ
ジョブ:星剣使い
称号:【番狂わせ】
体力:473+最大体力の10%
攻撃力:520+100
知力:520+100
魔力総量:860+最大魔力の10%
防御力:289+5
速度:289
スキル
『可能性』『菓子魔法8』『星魔法9』『テイム』『星剣使い8』『ロードモード』『海魔法1』




