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『小説の迷宮』

『小説の迷宮』



小説を読んでいれば、自ずと、現実からは隔離され、小説の世界へと没入することになる。自分が他者になる、とまではいかないかもしれないが、それに近い状態反応を、内部で起こすのが、小説の、小説足る所以であると、思うのである。



まさに、この小説没入とは、小説の迷宮の様なものであって、本来的現象としては、その小説を読み終わるまで、迷宮を彷徨い続ける、ということなのである。不可思議にも程がある、という訳であるが、この不可思議こそ、小説の迷宮の、独自性なのであろう。



小説が迷宮ならば、現実は迷宮か、という、不可思議な逆説も、存在し得よう。確かに、現実は現実で、迷宮の様な処がある。勿論、小説の様に、出口がない、ということは、現実にはない様な気がするが、例えば、安部公房の小説などを、読んでいると、現実と小説の境目が分からなくなる時もある。現実から創られた小説が迷宮なら、強ち、現実も迷宮ではない、とは言い切れまい。どうだろう。

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