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第40話 かけがえのない仲間

 今から3時間後にはウルド達とギルドエンブレムが手に入るダンジョンに行くためその前に色々と準備をしなければならない。

 そのダンジョンのボスは物理耐性が大きいため、俺の今の装備では頼りないからだ。

 本当はクエストをこなしてレアアイテムを手に入れたいが、時間が無い。

 レベリングで貯まったお金でショップで装備を購入しよう。



 [戦闘装備:両手剣] ドラグクレイモア 制限レベル:80 レア度:☆☆☆☆☆

  装備効果:攻撃力+580 筋力値+500



 [戦闘装備:頭] 透明な魔法のゴーグル 制限レベル:80 レア度:☆☆☆

  装備効果:防御力+300 命中率+50 

  追加スキル:識別Lv.1



 [戦闘装備:上衣]チタンプレート 制限レベル:50 レア度:☆☆

  装備効果:HP+320 MP+100 防御力+150



 [戦闘装備:下衣]チタンクリップ 制限レベル:50 レア度:☆☆

  装備効果:HP+300 MP+50 防御力+120


 

 [戦闘装備:腕] チタンガントレット 制限レベル:50 レア度:☆☆

  装備効果:防御力+120 命中率+75



 [戦闘装備:靴] チタンブーツ 制限レベル:50 レア度:☆☆

  装備効果:防御力+100 回避率+44 



 [戦闘装備:指輪] サファイアリング 制限レベル:75 レア度:☆☆☆☆

  装備効果:筋力値+50 敏捷値+50 幸運値+25 魔力値+25



 [戦闘装備:イヤリング] アダマンタイトイヤリング 制限レベル:70 レア度:☆☆☆

  装備効果:筋力値+100 敏捷値+50 命中率+25



 [戦闘装備:ネックレス] デビルペンダント 制限レベル:85 レア度:☆☆☆☆

  装備効果:筋力値+285 敏捷値+125 


 町中駆け巡ってできる限りの装備を購入できたと思う。

 だが、これではまだ足りない。

 そこでエンチャントの出番だ。

 エンチャントというのは武器に新たな能力を付け加えることができる生産系スキルだ。

 エンチャントをするためにはアイテムが必要で、鍛冶屋に依頼する場合はお金がかかる。

 俺は装備を購入したため財布は軽い。

 だから銅色ハンマーを用いて自分でエンチャントをする。

 レベリングをしたことでアイテムもたくさんドロップしたことだし。



 【生産系スキル エンチャントLv.1のスキルレベルがLv.3に上昇しました!】



 冷たい汗がだらだらと流れてしまった。

 なぜかというとエンチャントに失敗すると絶対に装備が壊れてしまうのだ。

 成功率も高くないし。

 


 [戦闘装備:両手剣] ドラグクレイモア 制限レベル:80 レア度:☆☆☆☆☆

  装備効果:攻撃力+580 筋力値+500

  追加オプション Lv.30 物理ダメージ+30% 



 追加オプションというのが俺が付与した能力値で、Lv.10というのはオプションレベルという。

 オプションレベルが高いほどエンチャント成功率が低くなるためこれ以上は怖くてできない。

 





 「レイヤ!こっちこっち!」


 石のように重い足を前に進ませているとウルドが俺を呼んだ。

 そこには5人の壁戦士―――ウルド、ミナミ、サピエンス、オーランド、クリストがいた。

 彼らの姿を少し見ると俺は目を逸らしてしまった。

 俺が彼らを死の危険に陥れてしまったのだ。

 だから、俺に向けられるであろう冷たい視線が怖かった。

 本当はここに来たくはなかった。

 しかし、俺の不安とは裏腹に、


 「やっ!また会ったね!」

 「・・・どうも」

 「ちわ~っす」

 「こんにちは」


 ウルド以外の壁戦士が明るく迎えてくれた。

 

 「・・・え?」


 まさかそんな言葉が出てくるとは微塵も考えていなかったため、俺はうろたえてしまった。

 なぜなら、罵詈雑言は飛んでこなくとも、無言の圧力で迎えられると思っていたのだ。

 それは冷ややかな視線で、「お前のせいで」と訴えるように。


 だが、彼らは俺を温かく迎え入れてくれている。

 逸らした目を前に向けると見えたニカニカと笑う顔には何もやましい気持ちが無いと俺はそう思った。

 

 「すまない。俺のせいで危険なことに付き合わせてしまうことになって・・・」


 何も裏が無いとは思ったが、それでも謝らなければならないのだ。

 俺のせいなのだから。

 

 「レイヤのせいなんかじゃないよ。だって僕たちも元々レイヤと同じことをしようと思っていたんだから」


 「・・・え?」


 ウルドの言葉で俺はまたもやうろたえてしまった。


 「実はね、僕たちもトルーアにいる人たちに経験値ポーションを配ろうと思っていたんだ。だってEWSNカンファレンスだけが得をするなんておこがましいじゃないか。困っているのは皆一緒なのに」


 ウルドらしいなと俺は思った。

 昨日出会ったばかりだが、昨日から今の言葉でウルドという一人の人間の性質を垣間見れた気がしたのだ。

 きっと他の4人の壁戦士もウルドのように良い奴なのだろう。

 だからこそ俺は次のように言った。


 「そう言ってくれると助かるよ。でも、やっぱり俺のせいなんだ。ウルド達はダンジョンに来なくていい。俺一人で行く」


 俺が一人で行けばいいのだ。

 俺のせいで誰かが危険に晒されてしまうなんて俺には耐えられない。

 これは欺瞞であるとわかっている。

 だけどそれで気分が軽くなってしまうのだからそう言う他なかった。


 「嘘なんかじゃないんだよ。本当にレイヤと同じことを考えていたんだよ」


 ウルドの優しさが心に突き刺さって痛かった。

 本当に同じことを考えていたとしても、結果的には俺が原因となってしまっているのだ。

 だから俺は彼らを危険な目に遭わせないために止める言葉を発しようとしたのだが、それよりも早く先にウルドが口を開いた。


 「レイヤ、君はエリュシオンに襲われたとき、信じてくれって言ったよね。だから僕たちを信じてほしい。だって僕たちは友達じゃないか」


 ウルドは穏やかな表情をして落ち着いて言った。

 俺は思わずまた目を逸らす。

 

 何が友達だ。

 仲間より優先度が低いと考えて線引きをしていたのに。

 何が信じろだ。

 結局は仲間を助けるためだけだったのに。

 

 なんて俺はゴミのような思考を持っているのだろうか。

 ウルド達を助けたいという気持ちはあったが、仲間を助けたいという比重の方が大きくて一瞬ウルド達などどうでもいいという気持ちに囚われてしまったのだ。

 これでは「エリュシオン」の奴らと同じ・・・いや、遥かに劣る思考の持ち主だ。


 俺はそう考えて何を言ったらいいのかわからず逡巡を飛ばす。

 そうして、いつの間にか沈黙が答えになっていた。


 「僕たちじゃダメ・・・だったかな?そうだよね。だってレイヤにはもう大切な仲間がいるんだもんね。レイヤは良い人だから――――」


 「違う!」


 俺はとんでもない過ちを犯そうとしていると気づき、遮って叫ぶ。

 それと「良い人」という部分に罪悪感をかられて。

 

 「違うんだよ・・・。俺は良い人なんかじゃない!だって俺は・・・・」


 俺はクズなんだ、と言おうとしたところ息が詰まった。

 なぜなら、優しく包み込むような温かな感触が背中を刺激したのだ。

 それはあくみんの細く白い手だった。

 あくみんは微笑んで代弁する。


 「俺は伝説のギルド果てなき幻影のレイヤ!ですもんね?」


 それを聞いた一同はポカンとした顔をした。

 だが、


 「・・・ぷっ、ははははははははははは!そうだよレイヤは伝説のギルド果てなき幻影のレイヤなんだよね」


 ウルドが吹き出した。

 それにつられて、


 「よっ!最強プレイヤーレイヤ君!」

 「・・・そう」

 「そうっすよ、自信持ってくださいよ」

 「自分を信じてください」


 壁戦士たちが俺を持ち上げる。 

 

 あくみんの発言は何の脈絡もないものだった。

 だが、不穏な空気を取り去ってしまうというには効果は絶大だった。

 俺には効果なし・・・というわけではなく、先ほどの考えが一変してしまった。

 それほど俺の鉄球のように重たくなっていた心には効果覿面だった。


 「・・・はは、わかったよ。君たちを信じる。だから力を貸してくれ」


 ウルド、ミナミ、サピエンス、オーランド、クリストは首を縦に振る。

 

 「そう言ってくれて嬉しいよ。それじゃあ行こう!」


 ウルドが腕を真上に上げる。

 

 勢いで押し切ってしまっただけで、危険に晒してしまうことにはかわりなかったが、彼らが頼もしくてそんなこともうどうでもよかった。

 

 「・・・レイヤさんは一人じゃないんです。一人で抱え込まないでくださいね」


 あくみんが小さく言った。

 その言葉で目頭が熱くなった。


 「ありがとう、これからも一緒にいてくれるか?」


 「もちろんです」


 俺は良い仲間に恵まれたと実感できた。


 「ふふふ・・・。我もマスターとは常に一緒だ」


 ずっと黙っていたおとぎがあくみんに張り合ってくる。

 ありがとな。あくみん、おとぎ。


 俺はかけがえのない仲間に深く感謝しながら歩き出した。







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レイヤ 職業ソードマン Lv.88

【HP】1174/1174(+905)

【MP】598/598(+150)


【筋力値】1443(+660)

【敏捷値】686(+235)

【幸運値】412(+35)

【魔力値】317(+35)


【攻撃力】580

【防御力】490

【回避率】44

【命中率】150


【装備追加効果】物理ダメージ+30%

【装備追加セット効果】無し

【装備追加スキル】識別Lv.1


【称号】無し


【装備武器】ドラグクレイモア

【装備防具】透明な魔法のゴーグル チタンプレート チタンクリップスズブーツ チタンガントレット チタンブーツ サファイアリング アダマンタイトイヤリング デビルペンダント シルバーウォッチ 

【装備ペット】無し


【習得スキル】スラッシュLv.43 バーティカルLv.43 スクエアLv.39 ホリゾンタルLv.36 ペネトレイトLv.35 ストライクLv.31 パワーウェーブLv.26 ダブルスラッシュLv.20 メテオスイングLv.20 スピードスターLv.17 ソードバーストLv.16 ビハインドエアLv.16 ダストストリームLv.13 シノハユLv.5 鍛冶Lv.8 錬金術Lv.5 細工術Lv.1 エンチャントLv.3 研磨Lv.2 料理Lv.3


【所持アイテム】薄い布の寝袋 銅色ハンマー ハニビー印の高級はちみつ 青色の小さなポーション×10 レッドドラゴンソード 回帰の結晶 


【所持金】10MIL



 

 

 

 



 

 



 

 




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