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第19話 レベリング回①

 現在時刻午前4時。

 場所タタトス渓谷。

 まもなくレベリングを開始。


 夢があまりにもリアルすぎたため、デジャヴ感甚だしい。

 フィールドボスモンスターが湧いたとしても他のプレイヤーはいない。

 邪魔されなければ俺とあくみんの戦力ならば対処に問題はない。

 昨日クエストで揃えた装備を着ておこう。



 [戦闘装備:両手剣] バスターツーハンドソード 制限レベル:15 レア度:☆☆

  装備効果:攻撃力+77



 [戦闘装備:イヤリング] ライトイヤリング 制限レベル:5 レア度:☆

  装備効果:敏捷値+20



 [戦闘装備:ネックレス] ライトペンダント 制限レベル:5 レア度:☆

  装備効果:敏捷値+15



 バスターツーハンドソードは制限レベル15なので装備できないのだが、今装備しているイルダブルソードは強化しても強くならないため手に入れておいた。

 そして、いつでも自分で強化できるようにこのようなものも手に入れた。



 [戦闘装備:特殊] 銅色ハンマー 制限レベル:1 レア度:☆☆☆☆☆

  装備効果:生産系スキル使用可能



 携帯して生産などのスキルを使えるためレア度は高め。

 生産をするならば必須のアイテムである。

 必ずと言っていいほどこのアイテムは価値が高騰するだろう。

 モンスターを倒さずにお金を稼ぐのならば物を売るしかないからだ。



 魔法都市イグニスまでの道のりはタタトス渓谷、ネネ花畑という2つのモンスターがポップするマップを越えれば見えてくる。適性レベルは30といったところだろう。


 

 モンスターを発見。

 


 【Normal Monster】ウルフ Lv.5 アクティブ 

 


 【Normal Monster】ウルフ Lv.4 アクティブ


 

 犬系モンスターは種類が多いためもう見飽きている。


 

 【Lv.6に到達しました。おめでとうございます! HP+3 MP+3 筋力値+3 敏捷値+2 幸運値+1 魔力値+1 】

 【両手剣専用スキル スラッシュLv.2のスキルレベルがLv.3に上昇しました!】


 3分ほどで倒したが、時間がかかりすぎている。

 慣れない両手剣のせいだ。

 はやく転職して、腕が衰えないうちに武器を替えたい。



 【Lv.7に到達しました。おめでとうございます! HP+4 MP+3 筋力値+3 敏捷値+2 幸運値+2 魔力値+0 】

 【両手剣専用スキル スラッシュLv.3のスキルレベルがLv.4に上昇しました!】


 

 両手剣というのは威力は高いのだが、どうしてもパリィに繋げるには適していない。

 軽い片手剣が欲しいところだが、それでは新たなスキルを習得してしまうことになるので両手剣スキルが上昇しにくくなってしまう。さらに、生産系スキルを取ってしまったのでこれ以上はどう考えても不利になってしまう。最初に片手剣を選択すべきだったが、両手剣の方がレベルを上げやすいと言われているのでそちらを選択してしまった。まさか痛覚があるなど思いもしなかったからだ。



 【Lv.8に到達しました。おめでとうございます! HP+3 MP+3 筋力値+4 敏捷値+1 幸運値+2 魔力値+0 】

 【両手剣専用スキル バーティカルLv.1を習得しました!】 

 【両手剣専用スキル スラッシュLv.3のスキルレベルがLv.4に上昇しました!】



 新しいスキルを習得したようだな。

 スキルはレベルが上がったときに唐突に習得したことを示すログが流れるため、見逃すとプレイヤーウィンドウからスキル一覧を確認するまで気づかないことがある。

 いつ習得するのかはランダムであるためそのことも拍車をかけている。

 とはいえ、これは初期職業だけの話。

 上級職はレベルアップ時にスキルポイントを得られ、スキルツリーにポイントを振り分けていくことになっている。一度振り分けると絶対に戻すことができないため選択は慎重に、だ。

 

 スキルツリーというのは、まさしく樹形図であり、複雑で多岐にわたる。

 例で言うとトーナメント表であろうか。

 トーナメント表は勝者が上に登って、最終的に優勝者が決まるわけだが、スキルツリーはその逆。

 最初の選択は少ないが、最終的には数えられぬほどの選択肢になっているというわけだ。


 選択肢が多くなっていき、どのようなスキルを取ろうかと、秤にかけることや、使い物にならないスキルを取ってしまって一喜一憂することもVRMMORPGでの一つの楽しみ方かもしれない。

 だが、今はそのような流暢な考えをしてはならない。自分の命がかかっているからだ。


 当然ながら全てのスキルを得ることは不可能であるため、ここで重んじるのは先にどのような立ち回りになるかを決めておくことだろう。


 例えば、ソードマン系統の職業であるならば、耐久力は皆無だけど火力は超特化か、耐久力火力ともにそこそこという2つの分類がある。ここで、前者をA、後者をBとしよう。


 Aになりたいのであれば全力で火力重視のスキルを取っていけばいいのだが、Bになりたいのならば火力重視のスキルを取りつつ、防御系スキルを取らなければならない。


 Bになるときに注意すべきなのは、取りたいスキルが枝分かれしているという事だ。

 Aは単純明快で、ほぼ一本の枝を辿っていけばいいが、Bは複雑である。

 Bは枝分かれした部分をよく考え、いらないスキルを取ることも念頭に置き、残スキルポイントから逆算しなければならないという頭の神経がショートするほどの計算をしなければならない。それを加速させているのが最上級スキルの存在だ。


 ツリーの奥底に眠るスキルであり、そこまで達するには相当なスキルポイントが必要だ。これは攻撃範囲内にいる雑魚モンスター300匹程度ならば一瞬で消し飛ばすほどに強力なため、絶対に取るべきスキルである。それに、これはスキルレベル1での話である。もし、上限まで上げられれば世界が吹っ飛ぶとも揶揄されていた。


 俺は最上級スキルのレベルを上げてはいたのだが、クールタイムが異常なほど長かったため、1か月にやっと1上がる程度であった。


 この最上級スキルのため、Aになる方が楽だが、防御力が紙装甲すぎる。

 雑魚モンスターの攻撃ですら、一撃で死ねるほどである。

 そのようなわけで、複雑であろうともバランス型のスキルを選択していくBが主流であった。


 今は防御力など意味を為さなくなったはずなので、火力重視になっていくかもしれないが、何か引っかかる。これはおとぎに出会ったらわかることだ。


 このAとBであるが、俺はマイナーなAであった。

 火力重視のスキルを選択していったのは、俺にとって〈Fantasy Tale〉は初めてのVRMMORPGであったので、メインキャラを作成する前の膳立てのつもりだったのだが、ある日ギルドメンバーの一人と出会って仲良くなり、そこから他のギルドメンバーとも出会っていった。

 新たにキャラクターを作ればよかったのだが、アバターの容姿は自分に似ているものの、二度と同じ容姿のアバターを得ることができない。

 気づけば作成して1か月が経過しており、違う容姿になるのは違和感を持たせるのではないかと思い、レベルも上がっていたために、今のアバターのままにしていた。


 今はプレイヤーデータがリセットとされたため、AではなくBに変えられるが、そのつもりは殊更ない。

 火力至上主義である俺の性分に合っていることもあるが、いつの日かラスボスをギルドメンバーと一緒に倒すことを待ち望んでのことだ。


 「果てなき幻影」が最強ギルドであり、俺が最強のプレイヤーであったと以前に述べたが、俺にとってそれは正しいことではない。

 

 「果てなき幻影」が最強ギルドと呼ばれていたのは、数々の高難易度ダンジョンを踏破していったからであるのは間違いないが、俺が最強プレイヤーと呼ばれていたのは、レベルランキングと決闘ランキングで1位であり、最強ギルドのギルドマスターであり、最強のダメージディーラーであると言われていたからであった。


 何が正しくないのかと言うと俺は最強のプレイヤーではないということだ、

 確かに俺はレベルランキングと決闘ランキングで1位ではあったが、時間をかけさえすれば誰でも1位になることができるし、火力職であることも相まって1位であっただけだ。


 ダメージディーラ―というのは、パーティーでモンスターと戦う時、主にダメージを与えることが役割のこと。最強のダメージディーラであるというのは、ただ単に火力という面を見れば最強かもしれないが、パーティーで俺よりもうまく立ち回る優秀なダメージディーラーはたくさんいるだろう。


 それなのに最強と呼ばれていたのは、ギルドメンバー達のおかげである。

 パーティーで大事なのは仲間との連携であり、バフなどの支援である。


 俺はダメージディーラとしてはおそらく最悪なプレイヤーであろう。ひたすら敵のターゲットを取り続け、壁役タンクの存在も無視して、ひたすら攻撃を与え続けるのだ。このようなプレイヤーは嫌われるもので、VRMMOではなくただのMMOで過去に俺はそんな自分を晒してしまい、全ての人から嫌われた。しかし、このような俺をギルドメンバー達は受け入れてくれて、俺が気持ちよく戦えるようにバフなどの支援に徹し、火力型のスキルを取っていたので最強に見えていただけだ。


 サッカーやバスケなどのチームプレイをするスポーツ的に言うと、俺はボールを持ち続けてゴールを狙うセルフィッシュなプレイヤーで、ギルドメンバーはディフェンスやパスをするアンセルフィッシュなプレイヤーであろう。


 セルフィッシュなプレイヤーは仲間内で軋轢を生むし、輪や空気を悪くしてしまうし、ギルドメンバー達もボールを持ちたいのに我慢をして、for the partyのマインドで動いてくれていたのだ。


 俺はそんなギルドメンバー達を見捨てることはできない。

 だから、俺はBではなくAになるつもりだし、いつ日のか皆でラスボスを倒して現実に戻るためAであり続けるのだ。


 





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レイヤ 職業ソードマン Lv.8

【HP】55/55(+20)

【MP】40/40(+10)


【筋力値】29(+5)

【敏捷値】58(+40)

【幸運値】14(+0)

【魔力値】6(+0)


【攻撃力】23

【防御力】43

【回避率】0

【命中率】7


【装備追加効果】無し

【装備追加セット効果】無し

【装備追加スキル】無し


【称号】無し


【装備武器】イルダブルソード

【装備防具】初心者のシャツ 初心者のズボン メタルガントレット メタルブーツ 獣のリング ライトイヤリング ライトペンダント 

【装備ペット】無し


【習得スキル】スラッシュLv.4 バーティカルLv.1 鍛冶Lv.1 錬金術Lv.1 細工術Lv.1 エンチャントLv.1 研磨Lv.1 料理Lv.1 


【所持アイテム】青色の小さなポーション×9 バタークッキー×3 薄い布の寝袋 バスターツーハンドソード 銅色ハンマー ウルフの牙×8 回帰の結晶 


【所持金】5504MIL



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