新世界より愛を込めて

昔、この平和なこの世界に、突如として天より災いが降りぎました。

その災いの名は「天空人」
天空人による地上への侵攻。
地上にはない未知なる力と天空人によって生み出された魔物により、地上にある国はどんどんと減っていきました。

最初は抵抗していた地上の人間ですが、いつしかその圧倒的な力に圧され、ついには抵抗をあきらめかけていました。

そんな地上の人間を憐れんでくださった神は、地上に５人の天使を遣わせました。

慈愛の天使・アブリル。
力の天使・ガイナ。
深緑の天使・ディアラ。
疾風の天使・フィーナ。
そして光の天使・アイリス。

５人の天使は、それぞれの力を具現化した武器を人間たちに与え、こう言いました。

「あなたたち人間にこの力を授けましょう。決して悪用せず、善意によって使うように。」

そういって天使たちは、神のもとへと帰っていきました。

天使からいただいた武器を手に、人間たちの反撃が始まりました。

一つ、また一つと天空人の軍隊を退け、ついに天空人の主君であり、人間たちを苦しめた諸悪の根源。天空王を討つことができたのです。

そして再び、地上には平和が訪れました。

この戦争を、天地戦争と呼びます。

天地戦争が終わり、300年後の世界で、一人の青年と一人の少女が出会う。
災厄の始まりとともに。