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どうあがいても彼女はチート
さぁ、戦闘開始だ。
...あれ?敵は?
他の人も同様に、ポカーンとしている。
唯一ポカーンとしてないのは…
フォンセだった。
彼女の剣の先端が輝いている。
たぶんだけど、きっとフォンセが全滅させたのだろう。
「.........弱い。」
...そらそうだろうな。
あのステータスなら、もう魔王くらいは倒せるだろう。多分。
それなのに雑魚と戦う。そらよわいわな。
「…確か、ルートはここまでだったわよね。 戻りましょ?」
「戻るって、俺たちまだ一体も倒してないぞ?」
確かにそうだ。僕たちが手を出す前にフォンセが倒してしまったのだから。
「...あら。そうだった?別にいいじゃない。倒したのだもの。
帰り道に見つかるかもしれないし。多分この辺りのは...
倒しちゃったかもしれないのよ。」
へ?この辺りのは倒しちゃった?
僕は辺りを見渡してみた。そしたら、周囲に魔物らしきものはいなかった。
やっぱりフォンセはチートだ。