フォンセとの共同攻略
ダンジョン攻略をした翌日の、ルミナスさん、僕、フォンセでの食事の際。
「ねぇ、シャイニ。」
「ん?どうしたの?フォンセ。」
「私とシャイニ、一緒に行動しない?」
「え?」
いま彼女は何と言った?一緒に行動する?
まぁ、チート騎士がいて困ることはないんだけど...
一つ、聞きたいことがある。
「どうして、そんな唐突に?」
「...上級や極級ダンジョンの攻略が全部終わったのよ。
でも、あまり討伐をしていなかったら...
体がなまっていざというときに動けないもの。」
「あぁ。そうなんだ...」
まぁ、フォンセの事だから当然のことかもしれないが。
でも、フォンセがいればダンジョンの攻略がすぐに終わるかもしれない。
そうすれば、もしも前のダンジョンの時のように上級や極級の魔物が出ても、
安心だと思う。というより安心しかない。
「確かに、フォンセさんのステータスは私より上ですし...
どんな魔物が出ても、貴方がいれば安心ですね!
それに私は魔物討伐の招集があるので...
シャイニ、一緒に行動してもらってはいかがですか?」
「そうですね。じゃあ、フォンセ。お願いしてもいい?」
「えぇ、分かったわ。」
こうして、思わぬ時に僕はフォンセと行動することになった。
ーーーー次の日ーーーー
今日も中級ダンジョンの攻略の日。
ただ違うのは、メンバーが僕とフォンセの二人だけ。
ルナさんもヴァンさんもディアさん遠方の魔物退治に行ってしまったし、
何よりフォンセとなら大丈夫な気がしたからだ。
ダンジョンに入り、広間で武器を装備する。
進んでいって四角い穴をくぐると、魔物が徘徊していた。
僕は槍を構えた...が。
魔物はもう倒れていた。フォンセのほうを見ると、
彼女の剣や顔にも体にも、返り血がついていた。
なのに、彼女は妖しい笑みを浮かべていたのだ。
僕はその笑みにぞっとしてしまった。
そのくらいに、恐ろしい笑みだった。
「もう死んでしまったのね。...さぁ、次の層に行きましょう?シャイニ。」
「う...うん。」
気が付くと彼女はいつものフォンセに戻っていた。
きっと...今の笑みは気のせいだったんだ。
にしても...やっぱりフォンセはチートだな。
ルナさん達でも何分かの時間がかかったような敵を一瞬で倒した。
もう聖騎士のトップクラスの実力な気がする。
そんなことを考えていた間に彼女は下に行っていた。
でも、僕が下に行った時には魔物が見当たらなかった。
「あら、シャイニ。もう...ここも終わってしまったわよ?」
...もう終わっていたみたいだ。もう、彼女一人で最強魔物でも倒せると思う。
気が付くと彼女はいつの間にか下の階への階段へ向かっていた。
僕も走ってフォンセについていく。下へ下っていくと、広間の奥に扉がある。
間違いない、ここがボスのいる層だ。
フォンセは何も言わずに進み、扉を開く。僕も追いかけて行ったが、
そこには大きな鎌を持ったフードを被った骸骨が浮いていた。
骸骨は何も言わずに鎌を構える。
「...死神、デスペイヤね。私には少し物足りないけど...。
...スキル、武器制作...発動。」
そう言ったあと、フォンセの手に剣が現れる。
「さぁ...私を愉しませてね?」
そう呟き、彼女は目にもとまらぬ速さ骸骨へと向かっていく。
彼女が剣を振り下ろす。が、骸骨は鎌で受け止める。
それも束の間、気付いたころには骸骨が...塵と化していた。
「まだ足りないけれど...塵になったわね。帰りましょうか。シャイニ。」
ある意味チートの域を超える彼女に対して...
恐ろしい、その言葉しか浮かばなかった。




