平凡な生活、からの都へ
僕と姉(双子だが。)は、フェラト村の只の村人だった。
月曜日から金曜日の場合...
朝起きれば、朝ご飯を食べて畑を耕す。
昼ご飯を食べて畑を耕す。
夕刻くらいに耕し終わって夜ごはんを食べお風呂に入って寝る。
土日は都のアルジロまで行って、買い出し。
という、普通の暮らしをする普通の村人だ。
たまに姉と木の棒で剣技ごっこをしていたが…
しつこいがもう一度、僕たちは一般村人だ。
そんな日常のある日、王国の聖騎士団の人たちが村に訪問してきた。
兵役だ。
僕たちの国は、戦争こそしていないが魔物が多い。
だから、15になれば都に兵役に行かなければならない。
そういえば僕、もう15だな。
となれば...双子の姉であるフォンセも15。
ついに兵役に行く年になったんだ。
荷物の準備はしていた。
剣技や魔術とかも、聖騎士の人が教えてくれるそうだし。
国のため、頑張ろう。
因みに兵役で好成績を上げ、希望すれば聖騎士試験を受けられるのだ。
まぁ、僕には関係ないな。
だって兵役が終われば村に戻って平凡に生きると
僕もフォンセもそう決めていたから。
話がそれたが
聖騎士の人たちが来て、
僕たちはまとめた荷物を手に取って、都へと向かっていった。
だが、僕はまだ知らなかった。
フォンセが、チートスキルを連発するなんてことなど...まだ。