+友達+
何年たってるんだっけ(笑
◆◇◇Step by 17◇◇◆
———そう。起こるはずのないことが起ころうとしている。
(いや———、起こそうとしていく)
彼と彼女は言った隕石の衝突は、世界を変える可能性を秘めていた。
(――そう。僕も、彼といると違う自分に――)
(いや――、彼になれる気がした。)
子供に歴史や、化学なんて分からない。でも、彼や彼女が言うようにそうなると信じて生きていくことなら僕だって出来る。
「さぁ。そろそろ帰るか」
彼が声を掛ける。
(そうだ、帰ろう。)
◆◇◇Step by 18◇◇◆
「ねぇ。どうして君はマリオンなの」
帰りの道は、急に友達のような気持ちになっている。何かを一緒に乗り越えた。そんな事実だけが胸に残っていた。
「あなたより強いからよ」
そういうと、彼女は照れ臭そうにそっぽを向いている。なにがなんだか分からないと慌てていると、彼が僕にだけ聞こえるようにささやく。
(真理とライオンを掛けているんだよ)
「ぁーね」
「何よ?」
彼女が僕の声を聴くと、少し怒ったように振り向く。彼が笑うので、つられて僕も笑った。
コンスタントって言葉の意味を考えよう・・




