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EP:1

結構まったりとアップしていきますので何日も待てないというかたは是非辛抱してくださるようお願いします

 僕の名前は橋矢恭平。

 地元の公立高校に通っているどこにでもいる高校生だ。……多分ね

 

 今僕は学校へ向かう途中にある公園にいる。朝早いこともあって人は僕以外にいない。登校時間にはまだ全然間に合う時間なので僕はゆっくりと公園内を歩く。

 この公園は自然が多くあたりも比較的静かなので僕のお気に入りの場所だ。

 公園内をゆったりと歩いていると公園の中心あたりの道に大きな穴が開いていた。穴は幅は人がすっぽりとはまれそうなぐらい広く、中を覗いてみると深さもかなりあって落ちたら恐らく出られないだろう。

「誰だよこんなところに穴を掘った奴は……」

僕はなんとなくつぶやいただけだったのだが、なんと返事が返ってきた。

「私が掘ってきたんだよ。ほんとに大変だったんだから、2日間も掘りっぱなしでいつ倒れるかわかんない状態だったし」

声の聞こえてきた方向を向いてみれば一人の少女。結構幼い感じの顔つきだがとても活発的な感じで、僕は結構かわいいなぁ……とか思ったんだけど明らかにおかしい部分があった。彼女の身体は半分以上土の中に入っていたのだ。

恥かしそうにひょこひょこと穴から顔を出したり引っ込めたりする少女。それを見ていると僕の中である感情が沸きあがってきた…… うわ、叩きてぇ。

僕はとりあえず出てきた瞬間をねらって僕は手に持っていたカバンで軽く頭を叩いてみる。

「うぎゃっ」

少女は小さく悲鳴を上げてそれから動かなくなった。

「もしもーし。 生きてますかー?」

返事がないただのしかばねのようだ……

「あぁ僕は若くして殺人の罪を負うことになってしまったのか…… 彼女は確か土葬を望んでいたな、うん。 よし丁度いい穴もあるしここに落とせばばれないだろう」

そう思って穴に落とそうとした瞬間、

「こらー! 人を勝手に殺すな! あといきなりかばんで叩くな!」

何事も無かったかのように起き上がる少女。なんだよびっくりさせやがって。

「なんだ、生きてたんだ」

「なんだじゃないわよ。 いきなり頭叩いてきて謝罪の言葉もないの?」

「あー……すまん。じゃ、先急ぐんで俺は行くぞ。」

 てきとうに頭を下げてさっさと行こうとする。変なところで時間をくってしまったせいで遅刻の可能性が出てきてしまった。比較的優等生の僕からしたら遅刻は結構痛い。

「ちょっと待ちなさいよ。 ここであったのも何かの縁なんだから少しお話しない?」

 だが少女は俺が学校へ行くことを許さないようだ。なんかうらまれるようなことでもしたかな?

「貴方は私の頭をいきなり叩いた。それだけで十分よ。」

 それを言われるとなにも言い返せなくなってしまうな。

「ってことで落ち着いて話の出来る場所に案内して頂戴。 私ここのこと何もしらないし」

 初対面のはずなのにかなり親しげに話しかけてくる少女。もう今の時間からでは走っても絶対に間に合わないし、遅刻してまで学校に行くのはめんどくさかったから僕は彼女と雑談して時間を潰そうと考え、自分の中で落ち着いて話せるランキング堂々1位に輝いている自分の家に案内することに決めた。

「よし、とりあえず僕の家に行こう。知り合いとかに会いたくないしね。それと君の名前は?」

「私の名前はアイスバルト・ミナスフィーアよ。長いからアイって呼んでくれればいいわ」

「アイスバルト? 外人なのか?」

「んー、まぁ外人ってことになるかな。」

「どうゆうことだよ?」

「信じてもらえるかわかんないんだけどさ、私地底人なんだよね」

 うーん……僕の目の前にいる少女、アイはとんでもないやつだったのかもしれん。だって自分のことをいきなり地底人とか言いだしたんだから。まさかアイは流行のタミ○ル使用者なのか?だからこんな意味不明な行動をしたり、意味不明なことをいっているのか!あぁかわいそうに。こんなところまで被害が及んでいるとは……

「ねぇ、貴方今とても失礼なこと考えたでしょ」

ぐっ……最新型は心まで読めるのか。あぁ恐い恐い。

「なんかお楽しみのところ悪いんだけどそろそろ名前教えてくれない?こっちはちゃんと名乗ったんだしさ」

地底人とか意味不明なことをいっておいてちゃんと名乗っただと?ふざけるな

「僕の名前は橋矢恭平。まぁどこにでもいる量産型高校生さ。」

でも僕はなぜか普通に本名を名乗っていた。面白いことも思い浮かばなかったしさ。

「橋矢恭平君ね。これからよろしく〜」

満面の笑みでそういったアイをみて僕はこれから大変なことになりそうだと思っていた。




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