第1章 6話
少年は数日前の
出来事を思い出した
少年の悪魔の力が暴走し
自宅はもちろん両親も傷つけた
だっていうのに
その両親が捜している?
なんでだ?
まさか…僕に
復讐するため…
そこまで考えると
体は勝手に動きだした
バチバチィ
ガンッ
「なんのつもりだ?」
男は持っていた
白い剣で少年の雷を纏った
腕をはじく
「母さんが…父さんが
僕を探してるって?
そんなの嘘だ!」
「おい
お前なに言って」
バチバチバチバチ
少年の激情に呼応するかの様に
体中が雷を発する
「仮に本当だとしても
帰れるはずない!
僕は母さん達を
傷つけたんだ!」
少年は揺れる思いを
雷と共に腕に乗せ
男に殴りかかる
ちっ
こいつ正気を
失ってやがる…
男は少年の腕を避けながら
後ずさる
しかしここは狭い廃墟
すぐに壁際へ
追い詰められる
「くっそ!」
ボガアァァン!!
壁を剣でぶち抜き外に出る
!
しまった
男は初の実戦
初の命の危機に正常な
思考が出来ていなかった
普段の男なら
天候も目標が雷の力を持つ事も
考慮に入れ行動出来たはずだ
しかし既に遅い
もう外に出てしまった以上
勝負は決したも同然
「雨…」
少年も続いてゆっくり
壁の穴から外に出る
「あーははははは!
僕の勝ちだ!」
少年は全力で雷を
体中から放出する
それで勝負はつく




