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第1章 4話
ザアアア...
「…はぁ…はぁ…はぁ」
少年は1人
いつの間にか迷い込んだ
暗い廃墟で横になっていた
体が痛んで歩くのもしんどい
外は酷い雨だ
嵐と言っても良い
僕は行き場を無くし
たった今この場で
命の灯火を消そうとしている
「…はぁ…はぁ…なんで」
なんで…こんな事に
なったんだろ…
バチ...バチバチ...
少年の体が発する雷に
暗闇が胎動しているかのように
わずかに光り辺りを照らす
そこには雨なのか
はたまた異常な量の汗なのか
全身ずぶ濡れの少年がいた
これでいい…
僕はここで死んで良い人間だ…
少年は眠るように
静かに瞳を閉じた
「よお
こんな所で寝たら
風邪ひくぜ」
少年はまた
目を閉じた数秒後
不快な声に目を覚ます




