最終章 8話
白い男は施設の所長室で
モニターを見ていた
「…まったく
所長までやられちゃうなんて…
まぁ良いさ結果的に例の子は
約束の地に来るんだ
むしろ良くやったと
誉めるべきなのかな?」
白い男の声に返事は無い
当然だ
施設にはもう
生きた人間は彼以外
いないのだから
...
..
.
ヒュンヒュンヒュン
「ハァ…ハァ…ハァ…くっ」
ギン!ギギン!
白い剣を持つ
黒い男は施設に向かい
走っていた
しかしその道中
仕掛けられたトラップに
時間と体力を消費していた
それでも黒い男は止まらず
走り続けた
所長は死んだ…
違う所長は殺された
誰に?
恐らく所長を殺した男は
所長が言っていた男だ
昔所長に訊いた事がある
契約時に特殊な術式を
組み込むと
契約に違反した時に発動する
ペナルティーを作る事が
出来るらしい
恐らく所長は
契約した主に殺された
「………くっそ!」
黒い男の体から
どす黒い炎の様な光が
溢れ出す
ズドォォン!
施設の壁をぶち抜く
「どこだ!
出て来い!」
黒い男は叫ぶ
しかし周囲に反応は無い
そして男は気づく
周囲が血まみれの
死体だらけと言う事に…
「………ギリッ」
奥歯をきつく噛みしめ
黒い男は再び叫ぶ
「そうかよ…
なら炙り出してやる!」
ボオオォォォオ!!!!
黒い光は炎の様に
施設を包み込み
徐々に朽ち果てさせる
「参ったな…」
どこかでそんな声がした
黒い男はそれを
聞き逃さなかった
「そこか!」
黒い男は天井をぶち抜き
屋上に出る
するとそこには
黒い剣を持つ
白い男が立っていた




