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名もなき魔術師の一生  作者: きゅえる
【2章】
45/106

【48】エリー、モニカと再開する(2)

【9】


 朝。


 モニカは、目覚めた。

 変な姿勢で寝てしまったらしく、体の節々が痛い。ベッドの横に寄りかかるように寝てしまったようだ。目を開けると、すぐ目と鼻の先に、尖り耳の女の子の顔があった。


「そうか、寝ちゃったのか」


 モニカは立ち上がって、軽く腕を伸ばす。肩の関節がポキポキと鳴った。

 気がつけば、何時の間にか、魔法の光球は開放されていた。木窓の隙間から、朝の光が差し込んでいる。

 寝ぼけ眼をこすりながら、木窓を開けると、一面の雪景色が広がっていた。


「さむ……」


 朝の光を室内に取り入れると、部屋の中の様子がよく見える。手前のベッドにコルが、奥のベッドに亜人が、横たわっていた。


「ん、んんん……」


 コルが、日の光を浴びて反応した。目がパチリと開き、ゆっくりと体を起こす。首を軽く振ってから、モニカに微笑みかけた。


「モニカお姉様。おはようございます」

「お、おはよう」


 何となく気まずい。

 だが、コルは動じることなく、口を開いた。


「昨夜のことなら、気にしていません。私が、悪かったのです」


 モニカは、何と言ったら良いのか、分からなかった。はいと言ったら、コルが悪者になるし、いいえと言ったら、嘘になる。

 コルはクスリと笑って、ベッドから起き上がった。


「さあ、モニカお姉様。身支度をしましょう。今日も、忙しいです」

「そ、そうね」

 

 モニカとコルは、備え付けられた水桶と布を使って、体をお互いに拭きあう。特に、人前に出るコルは、身だしなみに気を使った。


「それでは、モニカお姉様。今日は、私一人で行ってきます。この人を、見ていてあげてください」

「うん。行ってらっしゃい」


 コルは部屋を出ていった。

 一人残されたモニカは、急に退屈を感じた。壁際にあった椅子を、窓辺に持って行き、座る。それから窓枠に肘を付けて、手にアゴを乗せた。外の冬景色を漠然と見る。

 そう言えば、イル先生も生前は窓のそばに座り、いつも街の風景を見ていた。自分もあんな風になってしまうのだろうか。


 コンコン。


「モニカ、入っていいか?」


 ハインツの声だ。

 一瞬、亜人に目を向けた。特に隠すわけではないが、彼女が目覚めてからの方が良い気がした。


「ごめんなさい。今、立て込んでるの」

「そうか。では扉越しでいいか?」

「ええ」

「宿屋の主人に聞いたんだが、一人、得体のしれない急病人を連れ込んだそうだな。大丈夫か?」

「大丈夫。悪い人じゃないと思う。でもまだ目覚めないの」

「ふむ」


 扉から声が途絶えた。

 そう言えば、鍵をかけていない。まあ、ヅカヅカと無断で入ってくる人ではないけれども。


「本当に、君たちには助けられているな。何か手伝えることはあるか?」

「コルちゃんが言うには、しばらくすれば目覚めるそう。だから平気」

「分かった」

「今日も山?」

「そうだ」

「大変ね」

「気にするな。各自が得意な事をすればいい」


 山は追いにくく、逃げやすい。敵は、奇襲と逃亡を繰り返して、順調に村の体力を奪っていく。

 ハインツたちは、村周辺の山狩りを繰り返している。お陰で、敵の動きも鈍くなっている。しかも帰るついでに、木を切って帰ってくるので、地味ながら、村人にも評判は良い。

 しかし、フルスベルグ冒険者の名の下に、悪事を働く者がいるとは思わなかった。汚名を返上するために、地味な作業を始めて、もう2ヶ月近く。そろそろ成果も期待したい。


「私は……何が得意かしら?」

「そうだな……確か、薬を作れただろう」

「うーん……こちらに回す余裕はないかな」


 製薬は、モニカの収入源だ。

 お金は何かと必要で、屋敷を維持するだけでも結構な費用がかかる。ゆえに七日に一回、屋敷に戻って大量に製薬している。あまり作り置きが多いと、品質に問題が起きるのだが、今のところ苦情は出ていない。

 実は、お得意様に納品する度に、内心ヒヤヒヤしているのだが。


「まあ、今日は休みだと思って、羽を伸ばすといい」

「ありがとう」

「では行ってくる」

「行ってらっしゃい」


 扉の前から、足音が去っていく音が聞こえた。モニカは、亜人が起きないのを確認して、再び、外に目を移す。


【10】


 モニカは、何時の間にかうつらうつらとしていた。窓枠にかけていた肘が突然、落ちた。


「ぐぁ!」


 変な声が喉から出る。窓枠に額をぶつけ、椅子からずり落ちてしまった。

 椅子は、ガタンと大きな音を立てて、引っくり返る。ついでに頭に当たった。痛い。


「いたたたた……」


 打った尻をさすりながら、立ち上がる。

 寝ぼけた頭を軽く叩くと、亜人を看病していた事を思い出した。


「あっ!」


 慌てて、振り返る。

 ……ぐっすり寝ていた。


 モニカは、胸を撫で下ろした。

 しかし、今の音で目覚めないとは、しぶとい娘だ。もう昼に近い。そろそろ、起きてきてもいいはずだ。

 椅子を持って、ベッドの横に座る。じっと、彼女を見つめた。


「んんんん……」


 !


 彼女は寝返りをうった。

 もうすぐ起きるのかもしれない。こうなったら長期戦だ。

 モニカは〈ビンダーナーゲル〉のクッキーが入った缶と、水の入った瓶を持ってきた。少し早い昼食を摂りながら、見守った。


 ポリポリ。


 クッキーは5枚まで、と決めた。

 美味しいので、再現なく食べてしまうと、色々と困る。その代わり、じっくりと味わう。


 ポリポリ。


 どうも、先ほどから彼女の様子が変だ。

 寝返りをうったのはいいが、そのまま動きがない。よく見ると、まぶたがピクピクしている。


「あの……」


 軽く肩を叩いてみる。返事がない。

 これ、ひょっとして、起きてるんじゃないかな。


「ひょっとして、起きてます?」


 今度は肩を揺さぶってみる。ぐらぐらと体と頭が揺れるが、目は開かない。むしろ、硬く閉じた。

 いや、これ絶対、起きてるって。


「ねえ、起きてますよね?」

「うーん」


 彼女は、モニカから顔を背ける方向に、寝返りをうった。腕が体の下敷きになる、という不自然な形で。

 これは、間違いなく起きてる。


「ひょっとして、お腹空いてませんか。クッキー、食べますか?」


 モニカは、手元のクッキー缶を差し出してみた。

 次の瞬間、彼女はガバッと起きる。

 そして、モニカの手に持っている物を見るや、引ったくり、抱えるようにクッキーをむさぼり始めた。


「あ」


 モニカはポカンとした。彼女は無我夢中で、クッキーは口に放り込んでいる。沢山あったクッキーがみるみる減っていく。

 知る限り、彼女は、昨日の夕方から昼過ぎまで食べていない。お腹が空いていたのだろう。先日、ついにフルスベルグで配給制が始まってしまったので、本当は、貴重なクッキー缶なのだが。


「うまい、うまい」

「あ、あの……」


 恐る恐る、声をかけてみた。その声にやっと気がついた彼女は、クッキーを口に咥えながら、まじまじとモニカを見つめた。


「ファ」


 ……ファ?

 ボリンと、クッキーが砕けた。粉がベッドの上に散らばる。うわあ。

 彼女は、目を大きく見開いて、手を止めていた。何かを言いたそうにしているが、言葉が出ない様子。

 口に含んだクッキーを、ゴクリと飲み込んでようやく、震えた声で言った。


「モニカっち?」


 え?


 モニカは、目の前が真っ白になった。

 ただ、口だけが勝手に動く。


「エリー?」


【11】


 頭が、段々と動き始めた。

 彼女の頭の先からつま先まで、観察した。姿は全く違うし、人間ですらない。だが、エリーだとすれば、色々と共通点が見えてくる。

 第一、モニカっちと呼ぶ知り合いは、エリーしかいない。


「本当にエリーなの?」


 途端に、目が物凄い勢いで揺れ始め、全身の動きはギクシャクしはじめた。その癖、クッキー缶だけは、全部食うぞとばかりに手放さない。

 間違いない。これはエリーだ。


「ア、ア、ソウ、い、いや、チ、チ、チ、チガウヨ」

「エリノールさんですよね」

「ち、ちがいます……」

「エリノール=アーレルスマイヤさんですね」

「ち、ちが……」


 必死に否定するが、段々と声が小さくなっていく。否定する理由は分からないが、挙動不審過ぎて、明らかに嘘だと分かる。というか、ワザとやってるとしか思えない。


「では、どうして、私の名前を知っているんですか」

「む、むかし、どっかで会ったんじゃないかな、な?」

「私は知りません」

「む、むう」


 彼女は、口を閉じた。これ以上、話してたまるかとばかりに、目もギュッと閉じた。

 そうだ、思い出した。勘が正しければ、彼女は言い逃れできない証拠を持っているはずだ。


「ちょっと失礼」


 モニカは、缶を抱えている、彼女の左腕を掴んだ。

 思った通りだった。

 クッキー缶を、彼女の腕から引っぺがした。中を覗いたら半分以上、減っていた。心を落ち着けて、横に置いた。


「ああん、あたしの……」


 違う。断じて、違う。


 それから、彼女の左袖を、力一杯めくりあげた。すると下から、金色に光る腕輪が現れた。


「……」

「……」


 お互いに目を交わす。彼女は、視線から逃げる事を諦めたらしい。代わりに、笑って誤魔化しはじめた。


「エリーさン?」

「や、やあ、モニカっち。久しぶり」


 ついに認めた。


「やっぱり、エリーだったのね」

「はい、そうです……」


 エリーはしょんぼりしていた。心なしか、耳も垂れている。


「今まで私たちを放り出して、どこ行ってたの?」

「そ、それは、もう、色々と……あ」


 突然、動きが止まった。突然、モニカから視線を外し、空中を見つめはじめた。何やら、一人でブツブツと呟いている。


「いや、違う。……そうじゃない。……そんなの、あたしだって分からない。……それは違う。……ワザとじゃない」


 モニカは、不穏な空気を感じた。まるで、頭が狂ってしまった人のよう。


「エリー?」


 突然、エリーはベッドの上で立ち上がる。そして、部屋を見回し、自分の格好を確認する。

 モニカは、一歩も動けなかった。信じられない程の魔力の光が、エリーの体から溢れ出るのが見えた。


「エ、エリー、どうしたの?」


 エリーは、質問には応じずに、魔法の詠唱を始めた。服が風で膨らみ始める。


「〈風の中位精霊(エアリアル)〉よ!」


 暴風が室内に吹き荒れた。

 クッキー缶が、中身を撒き散らしながら、壁に当たり、床に転がった。備え付けの絵画が跳ね回る。壁が軋む。

 モニカは、両腕で顔を覆う。机上の小物が、風に乗って舞い上がり、襲いかかってきた。


「くっ!」


 椅子から立ち上がり、足を踏ん張った。なんとか腕の隙間から、エリーを見る。

 エリーは、ふわりと浮き上がった。それから、チラリとモニカの方に、顔を向ける。


「    」


 何かを言ったように見えた。風の音に遮られ、モニカの耳まで届かない。そのまま窓の方に目を向ける。


 待って!


 モニカの声は、風の音にかき消された。

 次の瞬間、エリーは窓の外に飛び出した。モニカは衝撃で、ベッドになぎ倒された。

 肺から空気が漏れた。一瞬、息が出来なくなる。


「がはっ!」


 後に残ったのは、静寂のみ。

 モニカは、息を整えてから、恐る恐る目を開けた。

 部屋の中は、ひどく散らばっていた。床には砕けたクッキーが散乱し、壁の絵は床に落ちて、額縁が割れていた。


「エリー……」


 モニカは、エリーが飛び去った方向に目を向けた。木窓の留め金が外れたのか、窓が半分閉まっていた。既にエリーの姿はない。

 最後に、何と言ったのだろう。

 頭の中で、先ほどのエリーの口の動きを、何度も繰り返し思い出した。自分の口で、実際に再現してみる。


『さよなら』


 いやいや、そんなはずはない。

 モニカは、頭を思いっきり振った。もう一度、一から考え直す。

 エリーは、呟きの中で、ひたすら何かを否定していた。ひょっとしたら〈音の精霊(エコー)〉のような魔法をかけられていたのかもしれない。そして、誰かに責められていた。

 となると。


『また会おう』


 近いが、少し違う気がする。口の動きをより正確に再現する。そして今のエリーが、一番言いそうな単語を、選び出した。


『今夜会おう』


【12】


 騙したのね!


 エリーは、空を旋回していた。

 村にも戻るわけにもいかず、盗賊の寝ぐらに戻るわけにもいかない。

 何より、ハンナの敵意が、心の中から湧き上がってくる。エリーの心は、激しく揺さぶられた。


 信じてたのに!


 耳を塞ぐことも、出来ない。

 無視することも、出来ない。

 殺すことも、出来ない。

 耐えることしか、出来なかった。


「ぐあああああああああぁぁぁぁ!」


 エリーは吠えた。

 頭を空っぽにして、ひたすら叫ぶ。めちゃくちゃに飛び回った。外部の冷たい風が、空気の壁を突き破って、頬を撫でた。

 息が上がる。喉から酸っぱい液がせり上がってきた。吐きそうになる。吐いた。


「ぐ、ぐは、が、がはっ! はぁ、はぁ、はぁ」


 胃液を含んだよだれを拭った瞬間、精霊の操作を誤った。風のバランスが崩れる。

 螺旋を描きながら、落下していく。

 一度、混乱した頭の全てを真っ白にする。そして、風を全て開放。再び〈飛翔(フライ)〉の手順を踏んで、風をまとった。

 ぎりぎりの所で、墜落死を免れた。


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」


 眼下に見える雪を見ながら、エリーは荒い息をついた。酷いめまいを感じる。ゆっくりと雪の上に着地し、膝をついた。

 ハンナも、危うく死にかけたことに驚き、今は感情を抑えている。


「はぁ、はぁ、ハンナ、聞いてくれ」


 ハンナからは、沈黙が返ってきた。取り敢えず聞くだけは聞く、という態度だ。


「あたしも、今の今まで、思い出せなかったんだ」


 嘘。今のアンナの感情、読めないもの。何かを隠している。そう言えば、前にも一度だけ、アンナを感じなくなったことがあったわね。


 痛い所をつかれた。

 ハンナの言う通り、エリーは心を閉ざせば、相手に思考を読み取らせなくする事が出来る。

 一度目の死の前に、名もなき魔術師の知識を引きずり出す作業の過程で得た技能だ。イル先生の補助も大きかった。その際の精神摩滅に、自殺しかけたが、すんでの所で助けてもらった。


「それは……」


 いくら考えても、いい言い訳が思いつかない。

 段々と、ハンナのイラつきが大きくなっていく。


「あんた、何者?」


 エリーは狼狽した。これは出会った時の、最初の質問と同じだ。あの時は、なんと答えたのだったか。

 今度の質問は、あの時より、考える時間はない。

 エリーは頭を振った。


 いや、違う。

 そうじゃない。


 悩むな。

 行動しろ。


 逃げるな。

 腹を括れ。


 全てを話せ。

 そして、前に進め。


 エリーは、大きく息を吸った。


「あたしは……あたしは……エリー。エリノール=アーレルスマイヤという」


 アンナは……アンナは、どこへやったの?


「アンナは……あたしだ。ただし、あたしという自我が封印された、もう一人の人格、だった」


 ……じゃあ、もう、アンナはいないの?


「いや、アンナの思い出は、全て、あたしの中にある」


 ハンナは沈黙した。色々な感情が、複雑に絡み合っているようだった。今度は、こちらから質問する。


「アンナは、ハンナにとってどんな存在だった?」


 ハンナは、あれこれと考え始めた。概念は伝わってくるが、適切な言葉が見つからない様子だ。やがて、ハンナは自分の感覚に一番近い言葉を見つけ出した。


 アンナは友達。もしくは、もう一人の自分。


「そう。ならきっと、あたし達も、友達になれるよ」


 その言葉に反応して、ハンナは怒りを爆発させた。エリーはその衝撃にじっと耐えた。


 じゃあ、さっきの女は何? どうして敵と仲良くしてるの! あんたも敵か?


「彼女は……モニカっちは……あたしの幼馴染であり、大事な友達だ」


 大事な……友達?


「友達を傷付けるヤツは、誰であろうと、許さないよ」


 エリーの意思が、心の防波堤を乗り越えて、ハンナに届いた。ほぼ、同じ感情を持っていたハンナは、エリーの感情と同調する。


 それはわかるけど……だけど、あたしにはマテウス様が……。


「……ハンナっちは、一番大事なものは何?」


 大事なもの? 何だろう……。


「身近にいる人たちじゃないかな」


 そう、なのかな? よく分からない。


「敵とか味方とか、あまり大事なことじゃない。よく考えて。ハンナっちが、無くなったら悲しいと思うものを挙げてみてよ」


 うーん……。マテウス様。後は、イザベラも居なくなると悲しい……。フローラ、ゲルタも好きだ。あの部下の人間どもも、居なくなると少し淋しいかな……。


「じゃあさ、あたしもその人たちを全力で守るよ。ね? だからさ、ハンナっちも、あたしの大切な人を認めてくれないかな?」


 ハンナの動揺が伝わってくる。受け入れたいという気持ちと受け入れがたいという気持ちが衝突して、ぐちゃぐちゃになっていく。

 結論から逃げるかのように、ハンナが言葉を紡ぐ。


 だけど、フルスベルグを落とすのがマテウス様の目的。あたしは、マテウス様の願いを叶えて上げたい……。それには、あいつらが邪魔……。


 エリーには、ハンナがどんな思いでどんな言葉を紡いだか、手に取るように分かった。これを否定することは出来ない。


「……分かった。フルスベルグを落とすのは、付き合うよ。だけど、あたしの大事な人たちを死から遠ざけたい。それぐらいなら、協力してくれる?」


 ハンナは、エリーの言葉に驚いた。そして、ドミノ倒しのように、一つの結論に向かって収束していく。


 いいの?


「いいとも」


 ハンナの感情が和らいでいく。話はまとまった。

 同じ体験をしている以上、ハンナにとって大事な人は、エリーにとっても大事な人だと思えた。だからこそ、ハンナの思いは最大限、尊重してやりたいと願った。


「じゃあ、戻ろうか」


 そうだね、戻ろうか。


 エリーは、森に向かって歩き出した。

 

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