お婆ちゃんが編んだスイカ色の空
大きな望遠鏡があったなら
スイカ色の空を
丸く切り取って観れたのかな
お婆ちゃんが生きてたら
暖房の効いた部屋の中で
手編みのマフラー編んでくれたかな
望遠鏡の使い方もわからないし
お婆ちゃんの気持ちも分からなかった
ほんの少しのロマンと
ほんの少しのあたたかい気持ち
両方とも味わったことないけど
AIに訊いたらそれらしいこと言うのかな
なんかだ、やだぞ
想像していたい
望遠鏡の景色と
お婆ちゃんの笑顔
どれだけ美しく優しい映像が
私の目に入っても
きっとそれは偽物で
本物は私の心の中にある
空の色だってスイカ色
普通のスイカじゃないよ
美味しいとか瑞々しいとかではなく
私が直感で『スイカ』と言った
間違ってるかもしれない
でも、それが真実
私の見た世界
感じた世界
きっと
お婆ちゃんも
AIに閉じ込められるより
私の頭のなかで自由に動けたほうが楽だ
天国は心の中にある
きっとそうだ
だから『生き』なくちゃ!
スイカ色の空に雲の糸が通る
きっとお婆ちゃんがあっちで編み物してるんだ
こんなあったかい気持ちになれるんだもん
間違ってるかもしれない
でも、きっと真実
AIにこの気持ちが
ファクトチェック出来ようか
……出来ても
私の心は私だけのものだよ
見たもの感じたものは奪えない
「機械なんかに魂を奪われてたまるものか」
写真撮影の時に言ったオジサンが居たらしい
今となっては遥か昔の話
気持ち、分かるよ
怯えてるんだ
でも、あぁ。今日の空はスイカ色
最後まで読んでくれてありがとうございます!




