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『ポンコツ魔王軍の世界征服は今日も進まない。』  作者: mikamikan
第一章 魔王と魔王軍の日常
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第7話 サキュバスの恋

今回は、サキュバスちゃんの恋の話です。


今回も魔王軍は平常運転です。


ゆるく読んで頂けると嬉しいです

数日前、魔王城廊下。魔王は謎の視線を感じていたーー


悪魔魔道士

「魔王さま、どうかされましたか?」


魔王

「なんか視線を感じるんじゃ…誰かに見られておるような…ん?サキュバスちゃん?」


数日後ーー


サキュバス

(ジーーーーーー)


魔王

(やっぱりじゃ、サキュバスちゃんが見ておる)


悪魔魔道士

「魔王さま、なんか落ち着きないですよ」


魔王

「そうかの?気のせいじゃ。気のせい。」


さらに数日後、魔王城・執務室。魔王が書類に目を通していると、控えめなノックがあった。ーーー


サキュバス

「魔王様……少し、お時間よろしいかしら」


魔王

「うむ。どうしたのじゃ」


最近、彼女がこうして執務室を訪れることが、少し増えていた。用件があるようで、ないような。魔王は深く考えないようにしていたが、今日は様子が違う。


サキュバス

「その……相談があって」


魔王

「相談、とな」


サキュバス

「こ、恋の相談なの」


魔王

(き、きた)

「わ、ワシで良ければ…」


サキュバス

「男の人って、私みたいにエッチな女の子ってやっぱり嫌いかな…?」


魔王

「魔物によるんじゃないかの…」


サキュバス

「…魔王様はどう?」


魔王

(わし?こ、これは!?)

「う、うむ。ワシは嫌いじゃないぞ」


サキュバス

「そう、よかったわ」


魔王

「き、気になってる相手は、どんな魔物なんじゃ…?」


サキュバス

「年上で、仕事が出来て、優しくて…時々寂しそうな表情をするの…」


魔王

「そ、そうなのか」

(やっぱりわし、わしじゃないか…仕事出来るし…これは、恋する相手に敢えて相談し、意識させるというテクニックでは?サキュバスちゃんは恋愛巧者じゃ、あり得るぞ)


魔王は自分が出来る男だと思っていた


サキュバス

「実は、魔王軍の上司なの…」


魔王

(これは決まりじゃ!しかし…受け入れ…いいものじゃろか…皆が、やりにくくなるのでは?…しかし、サキュバスちゃんの気持ちは無碍にできぬ!軍内恋愛はやりようじゃ!よし!)

「…魔王軍は軍内恋愛はしても大丈夫じゃぞ。それで、相手は誰かのぉ?気持ちの準備はできておるぞ」


サキュバス

「私が好きな人は…」


魔王

「人は?」


サキュバス

「悪魔魔道士さんよ」


魔王

「ありがとう。わしもサキュバスちゃ…ん、悪魔魔道士?」


サキュバス

「ええ。」


魔王

「てっきり、ワシかと…」


サキュバス

「なんで、魔王様なのよ?」


魔王

「いや、最近わしのことめちゃくちゃ見ておるし…最近執務室によく来るし、今日だってわしの前でモジモジしておったから」


サキュバス

「それは…魔王様の横にいる悪魔魔道士さんを見てたのよ…それに、私も女の子だから恋の相談するときはモジモジしちゃうわ」


魔王

「淫魔なのに奥ゆかしいの…」


サキュバス

「実は、殿方と手も繋いだこともないわ」


魔王

「みんなの前で脱ぐのにか?」


サキュバス

「あれはあれ。これはこれよ」


魔王

「そうなんじゃな…まぁ、話を戻すが悪魔魔道士君がお主のことを好きかどうか、わしには分からぬ。だが、お主が相手のことを思って行動すれば、必ず結果はついてくると思うぞい」


サキュバス

「そうね、頑張るわ」


魔王

「焦らずにな。わしら魔物生(人生)は長いからの」


サキュバス

「やっぱり魔王様に相談してよかったわ」


魔王

「それは、よかったわい」


サキュバス

「うふ、私行きますわね。魔王様、ありがとう。チュ」


魔王

「ふふ、頑張るんじゃぞ…」


…


魔王

「そうじゃの、わしにはお主がおったの。セイラ。わしは浮気者じゃな…」


魔王城庭園ーー


悪魔魔道士

「あれ、サキュバスちゃん」


サキュバス

「あ、悪魔魔道士さん」

(ドキドキ)


悪魔魔道士

「どうしたんですか、動揺して」


サキュバス

「ど、どうもしてないわよ」


悪魔魔道士

「そうですか。今日も疲れましたね」


サキュバス

「そうね…」


悪魔魔道士

「サキュバスちゃん、良くここにいますね」


サキュバス

「ここは、夜空が綺麗に見えるの」


悪魔魔道士

「本当だ…月が…綺麗ですね」


サキュバス

「こんな綺麗な月は、初めてですわ…」


月が、ひときわ輝いていた…


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


似た経験があって話にしてみました。


よろしければ、ブクマや評価で応援していただけると励みになります。


次回も引き続き、ポンコツ魔王軍の日常をお届けします。

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