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第5.5話 魔王怒る ーその後ー

5話の裏側──大カタツムリ視点の後日談です。


本編の合間に、ゆるく読んでもらえたら嬉しいです。

魔界総合病院ーーー


ガチャ。


魔王

「大カタツムリ君、いるかの?」


大カタツムリ

「はひ! ま、魔王!?」


魔王

「いやー、昨日は怒って済まなかった。

怪我までさせて、本当に申し訳ない」


大カタツムリ

「わざわざ……そんな。私ごときに」


魔王

「いやいや、本当に申し訳ない。怪我の具合はどうじゃ?」


大カタツムリ

「全治1ヶ月です。でも私はすぐ復帰しますよ!」


魔王

「怪我をさせたワシが言うのもなんじゃが……あまり無理するでないぞ」


大カタツムリ

「はい! ……ん? んん?」


(魔王様、鼻毛がまた出ている!?

しかも長く、太い。

これはお伝えするべきか?

しかし……また昨日の二の舞に……

いや、魔王様に恥をかかせるわけには……!)


大カタツムリ

「魔王様!」


魔王

「ん? なんじゃ」


大カタツムリ

「大変恐縮なのですが……

魔王様のご尊顔の中央部より、

生命に満ちた稲穂の如き一筋の――」


魔王

「つまりどういうことじゃ?」


大カタツムリ

「……鼻毛が出ております」


ゴゴ……


魔王

「……そうか。

……ありがとう。

…………わしは、本当にダメじゃな」


大カタツムリ

「そ、そんな……!」


魔王

「お主にまた気を遣わせてしまった。

すまんのう」


大カタツムリ

「魔王様……」


魔王

「それじゃあ、わしは帰るでの。

ゆっくり休んで体を労ってくれ。

……期待しとるぞ」


大カタツムリ

「ありがとうございます……

(……魔王様は、優しいお方だ)」



自分の不甲斐なさを、反省する魔王であった。



読んでくださりありがとうございます!


こういう小さめの後日談も、たまに挟んでいきますので、続きを読んでみたいと思っていただけたらブクマや評価で応援していただけると励みになります!

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