第35話 エピローグ
今回は、2章のエピローグです。
ゆるく読んで頂けると嬉しいです
ここはスナック魔女っ娘倶楽部。
魔王とサイトーが、長々と話を続けていた。
「ふーん、じゃあまっちゃんは自分で力を封印したんだな?」
「そうじゃよ」
「魔王軍の攻勢が止まったのは、そういう裏側があったのか…平和な世界征服…悪くない」
「…じゃが…道を違えた者たちもいるがの」
「……」
グラスの氷に亀裂が入る音がした。
「ところで…その後セイラさんは?」
魔王は沈黙した。
その口元に笑みを残したまま、少し遠い目をしていた。
「……穏やかな最期だったよ……長生きしたしの」
「……そうか…幸せな人生を送れたんだな」
サイトーはグラスを置き質問を続けた。
「ところでさ…まっちゃんはいつ、セイラさんのことを好きになったんだ?」
「それは、いいじゃろ……」
「いや、そこが一番重要だぜ?」
「うぅ…」
魔王はモジモジしながら、頬を赤らめた。
「……実はの…一目ぼれじゃ」
「はは、なるほどね。野暮な質問だったな」
「……うむ……それにしても、お主は『わしの力がどこまで弱まった?』とか、『魔王軍の方針の変更は?』とか、聞かんのじゃな?」
サイトーはグラスの酒をひと飲みして答えた。
「……野暮だろ」
「はは、そうじゃな」
そんな中、二人の話を黙って聞いていた魔女ママが口を開いた。
「今日は二人とも、賢者モードだね……魔王と剣士なのに」
スナック魔女っ娘倶楽部は、今日も平和な一日だった。
ーー第2章 完
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
次回から第3章です。
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