第4話 スライム雑談
お読みいただきありがとうございます!
今回は、スライムと先輩スライムのゆる〜い雑談回です。
ゆるっと読んでいただけると嬉しいです。
魔王城通路ーーー
スライム
「あー会議、疲れたぁ。
あっ、アイアンスライムパイセン、チョリッス(おはようございます)!」
アイアンスライム
「おう、スライム。うぃーっす」
スライム「仕事終わりっすか?」
アイアンスライム
「おう。今日も人間ビビらせてやったぜ。
『こいつ、スライムなのに硬っ!?』ってな」
スライム
「マジぱねーっす!
硬いスライムとか、もはや哲学っすね。鉄(哲)だけに!」
アイアンスライム
「……おぉ。
それより、お前はどうなんだよ?世界征服、進んでる?」
スライム
「全然っす。
今日も12時間議論して、結論『保留』っす」
アイアンスライム
「なげぇな」
スライム
「魔王様が優柔で……話が進まねっす」
アイアンスライム
「そうなん?
てか、なんで魔ッティ(魔王)なんかに仕えてんの?」
スライム
「まぁ……なんでっすかね……」
アイアンスライム
「あいつマジ無能じゃね?封印されてるし。
歴代勇者に何連敗してんの?
マジダサくね?」
スライム
「ちっ……」
アイアンスライム
「あ?今舌打ちした?」
スライム
「いや、体の水分っす」
アイアンスライム
「本当か?まぁいいや。
大体よぉ、あいつ3000歳だろ?
ロートルは早く引退して欲しいよな」
スライム
「ちっ」
アイアンスライム
「お前、やっぱ舌打ちしたよな?
喧嘩売ってる?」
スライム
「ちっ……魔王様を悪く言うなよ……」
アイアンスライム
「あ?」
スライム
「魔王様を悪く言うなって言ってんだよ!」
アイアンスライム
「てめーなんだよ、急に」
スライム
「魔王様はな、魔界全体の平和を常に考えてんだよ!
だから慎重に、ゆっくり世界征服を進めてんじゃねぇか!
知らねぇやつが好き勝手言ってんじゃねぇ!」
アイアンスライム
「……」
スライム
「なんか言えよ」
アイアンスライム
「好きなんだな、魔ッティのことが……
あそこで切れないスライムはスライムじゃねぇよ」
スライム
「俺を……試したんすか?」
アイアンスライム
「まぁ、そうだな。
最近、お前仕事に迷ってたみたいだからな」
スライム
「アイアンスライムさん……」
アイアンスライム
「言えたじゃねぇか。本心が。
固い意志で仕事に励めよ。俺の体みたいになっ!」
スライム
「アイアンスライムパイセン……
チョリッス!(ありがとうございます)」
アイアンスライム先輩の熱いエールであったーーー
魔王
「おぉ、いたいたスライム君!探したぞ」
スライム
「魔王様、どうされましたか?」
魔王
「勇者の成長阻害会議を今からやるんじゃ。
なぜか勇者が急激に強くなってきとるらしくてのう」
スライム
「わかりました!やりましょう!」
魔王
「いい返事じゃのう。では始めるか」
24時間後ーーー
魔王
「うーむ…………保留じゃ」
スライム
「ちっっっっ」
読了ありがとうございました!
会社で実際にあった話を、膨らましてみました。
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