表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ポンコツ魔王軍の世界征服は今日も進まない。』  作者: mikamikan
第一章 魔王と魔王軍の日常
30/41

第24話 魔王軍解体新書盗難事件 ~解答編~

今回は、前回の続きです。

謎が解明されます。


ゆるく読んで頂けると嬉しいです

前回までのあらすじ

名探偵魔王が爆誕したのだった。


名探偵魔王

「うむ、捜査を始める…皆よ、丑の下刻から卯の刻にかけて何をしておった?」


悪魔魔道士

「私は、寝てました」


スライム

「僕も、寝てました」


ドラゴン

「我も、マザーと一緒に寝ておりました」


サキュバス

「私も寝てたわ」


大カタツムリ

「…私も…」


謎のひょっとこ男

「はい!私も寝てましたよ~」


名探偵魔王の目がキラリと光る。


名探偵魔王

「一つ分かったことがある…それは」


一同

「…それは?」


名探偵魔王

「みんな寝ていたということじゃ!」


名探偵魔王は満足そうに頷いた。


スライム

「…えっ?…あっ…はい」


名探偵魔王

「ん?…むむ?」


大カタツムリ

「…は、はは…はは」


妙な間が生まれた。


名探偵魔王

「ふむ」


大カタツムリ

「…魔王様、あのー…実は…」


謎のひょっとこ男

「いや~、みんな怪しいなあ~」


大カタツムリの声は名探偵魔王の耳には届かなかった。

このことが、後の悲劇に繋がるなんて、誰も予想していなかった…名探偵魔王さえも…。


名探偵魔王

「……ふむ」


名探偵魔王は、顎に手を当て、深く考え込んだ。


名探偵魔王

(魔王軍解体新書を盗んでどうする?…敵対する相手にわたす?…裏切り…はっ!?)


名探偵魔王は深い思考の果てに、一つの結論を導きだした。


名探偵魔王

「…分かったぞ…犯人が」


悪魔魔道士

「誰なんですか?」


名探偵魔王

「犯人は……………………………………」


悪魔魔道士

(長いなぁ)


スライム

(長い)


サキュバス

(長いわ)


名探偵魔王

「……………………ドラゴン君じゃ!」


大カタツムリ

「あ、魔王さ……」


謎のひょっとこ男

「え~~~~~~~~~~~」


ドラゴン

「……」


名探偵魔王

「うむ。わしは考えた…犯人は恐らく魔王軍解体新書を敵に渡すじゃろ。 すなわち裏切り…裏切りと言えば…そう、ドラゴン君じゃ。 ドラゴン君は以前、魔王軍を裏切ったことがある… つまりそういうことじゃ…悲しいことじゃが…」


ドラゴン

「………」


しばらく無言を続けるドラゴンだったが、我慢することが出来ずに大粒の涙をポロポロとこぼした。


ドラゴン

「…我は…違う」


悪魔魔道士

「魔王様!!!!!なに言ってんですか!!!!!

 こじつけが過ぎるでしょーが!!ドラゴン君泣いてるでしょ!!!」


スライム

「そうですよ!大体ドラゴン君、お母さんと一緒に寝てたって言ってるじゃないですか!?」


サキュバス

「ドラゴン君、泣かないで」


ドラゴン

「シクシク」


迷探偵魔王

「すまぬ…悪乗りが過ぎた…ドラゴン君すまぬ。この通りじゃ……」


悪魔魔道士

「全くですよ」


謎のひょっとこ男

「ドラゴン君がかわいそうだな~」


大カタツムリ

「……」


ひとしきりドラゴンをあやしたのち、場は落ち着きを取り戻した。


スライム

「しかし、魔王軍解体新書どこにいったんですかね」


大カタツムリ

「……皆さん…実は私…見たんです」


魔王

「む?何をじゃ?」


大カタツムリ

「ケルベロスが本を咥えて、歩いているところを……多分それかと」


魔王

「何じゃと!?」


コンコン

ガチャ


扉をノックする音と共に、オークが入室してきた。


オーク

「失礼しまっす!あの、ケルベロスに餌をやりに行ったんすけど、こんな本を見つけたっす!」


オークは一冊の分厚い本を差し出した。


魔王

「こっこれは!!」


悪魔魔道士

「…魔王軍解体新書ですね」


魔王

「うむ、解散!!」


その言葉は力強かった。


解散後ーーー


悪魔魔道士

「魔王様、やり過ぎですよ…ドラゴン君泣かせちゃいましたし」


魔王

「うむ…わしもどうかしておった。反省せんとの」


悪魔魔道士

「大体、魔王軍解体新書を最初に持ち出したの、魔王様ですよね?何していたんですか?」


魔王

「お主、分かっておったか…うむ… 魔王軍全員の特徴をな…把握しておったんじゃ。

力を持った者が、魔領域に近付いて来る気配を感じての」


悪魔魔道士

「…勇者…ですか?」


魔王

「恐らくは…まぁまだまだ、先になりそうだがの」


悪魔魔道士

「…そうですか…ところで…」


魔王

「なんじゃ?」


悪魔魔道士

「あの、ひょっとこは誰なんですか?」


魔王

「分からぬ」


謎が迷宮入り――いや、ダンジョン入りしたのだった。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

※ちなみに、ひょっとこは掃除係の人です。

本編では今後も特に説明されない予定で


よろしければ、ブクマや評価で応援していただけると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ