表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『ポンコツ魔王軍の世界征服は今日も進まない。』  作者: mikamikan
第一章 魔王と魔王軍の日常
28/41

第22話 スライム雑談 ー恋バナ編ー

今回は、スライムの恋の相談です。


ゆるく読んで頂けると嬉しいです

魔王城の廊下を、一人ため息を漏らしながら歩くスライムの姿があった。


スライム

「はぁ、ピンクスライムちゃん……」


アイアンスライム

「おっ、スライム! チーッス!」


スライム

「アイアンスライムパイセン! チャッス! 相変わらずかっこよ」


アイアンスライム

「やめろ、やめろ……いつものことじゃねぇか? アンダスタン?」


スライム

「うっわ、かっこよ」


アイアンスライム

「ふふ、それよりどうした。冴えない顔して」


スライム

「実は、僕……好きなスライムがいるんすけど……断られるのが恐くて……」


アイアンスライム

「誘えないってことだな……恋をするとよ……溶けるよな?」


スライム

「溶けるんすか?」


アイアンスライム

「溶けるぜ」


スライム

「そうなんすね」


アイアンスライム

「それで、マッティ(魔王)には相談したのかい?」


スライム

「してないっす。意味ないっす」


アイアンスライム

「だな……じゃあ聞いてやるよ……この、魔領域の伊達スライムこと、アイアンスライムがな」


スライム

「アイアンスライムパイセン……チョリッス(ありがとうございます)」


スライムは話した。ピンクスライムとの出会い……ピンクスライムの魅力、そしてどれだけピンクスライムが好きなのか。

アイアンスライムは聴いた。何度も体全身を揺らしながら。


ーー数時間後ーー


アイアンスライム

「なるほどな」


スライム

「はい……すみません……話に付き合わせちまって」


アイアンスライム

「本当だぜ。頷きすぎて、揺れが止まらねぇ」


スライム

「……すみません、思いが溢れちまって」


アイアンスライム

「ま、いいよ、いいよ。それより、俺なら落とすのはソーイージー……楽勝だな。紹介しろよ。手本、見せてやるよ」


スライム

「えっ?アイアンスライム…パイセン?」


アイアンスライム

「へへへ、俺がピンクスライムちゃんを口説いてよぉ、お前にもおこぼれやるって言ってんだよ」


スライム

「て……てめえ」


アイアンスライム

「あっ? なんだ? 誰にそんな口聞いてんの?なめてる?」


スライム

「関係ねぇ!ピンクスライムちゃんは誰にも渡さねぇ!あんたにもだ!」


その答えに、アイアンスライムの口角が少し上がった。


アイアンスライム

「……ならなんで、グズグズしてんだよ?」


スライム

「えっ?」


アイアンスライム

「……ふふ、早く彼女を誘えよ。そうしねぇとよ……俺みたいなクズに、捕まっちまうぜ」


スライム

「アイアンスライムパイセン……」


アイアンスライム

「行けよ、彼女を誘いに。ここで誘わねぇスライムは、スライムじゃねえ」


スライム

「は、はい! アイアンスライムパイセン……チョリッス(ありがとうございます)」


トコトコトコトコ。


スライムは、アイアンスライムに勇気をもらい、一歩踏み出した。


アイアンスライム

「スライムよ……見せろよ。お前の中の漢」


誰が知るところではないが、アイアンスライムは一つ嘘をついていた。

彼は、女の子と喋ったことがなかった……否、喋ったことはある……お母さんとだけ。

当然、手にも触れたことが無い。

心の底では、スライムのことを死ぬほど羨ましく思っていた。


そんな気持ちを押し殺し、後輩の背中を見送る漢の背中は、誇らしげに見えた。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


漢の中の漢を書いてみました。


よろしければ、ブクマや評価で応援していただけると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ