第14話 悪魔魔道士里帰りする
今回は、悪魔魔道士が里帰りする話です。
ゆるく読んで頂けると嬉しいです。
年末年始休暇に伴い、悪魔魔道士は里帰りしていたーーー
悪魔魔道士
「ただいまー」
悪魔母さん
「お帰りなさい。久しぶり、元気そうね」
悪魔父さん
「悪魔魔道士、お帰り」
悪魔弟
「お兄ちゃんお帰りなさい」
悪魔魔道士
「皆も元気してましたか?」
悪魔魔道士の家の名前は、何故か悪魔魔道士が基準になっていたーーー
悪魔母さん
「疲れてるでしょ?ゆっくりしていってね。ところでいつになったら『いい人』を連れてきてくれるのかしら?」
悪魔魔道士
「うーん、まだ『いい人』はできてなくて…まぁ、好きな人はいますが…」
悪魔父さん
「どんな子なんだ?」
悪魔魔道士
「会議中に服を脱いだり、男性を誘惑したりします」
悪魔父さん
「なんだって!?大丈夫か、その子?」
悪魔魔道士
「まぁ、本当は純心で、星を見るのが好きな子なんです…」
悪魔父さん
「そうか…父さんもそういう子は嫌いじゃないぞ。特に会議中に服を脱ぐところとかな!」
悪魔母さん
「やめて下さいよ、お父さん」
悪魔父さん
「すまん、すまん」
一同
「はははは」
悪魔魔道士
「…ははは」
悪魔魔道士は、実家の空気感は嫌いではないが少し苦手にしていた
悪魔父さん
「ところで、仕事はどうなんだ?順調か?」
悪魔魔道士
「私は順調ですよ。ただ魔王様のお世話が
大変で…」
悪魔母さん
「何かあったの?」
悪魔魔道士
「この前…」
数日前ーーーーー
トコトコ
悪魔魔道士
「魔王様、昨日魔王軍をホワイトにするって言って何をする気なんだろう…」
魔王
「おぉ、悪魔魔道士君おはよう。どうじゃ、魔王軍をホワイトにしてみたぞ」
悪魔魔道士
「え?…あっ!?」
悪魔魔道士の目の前に、文字通り白い景色が広がっていた。白い家具、白い扉、極めつけは白く塗られた壁である
悪魔魔道士
「魔王様!ホワイトってそういう意味じゃないですよーーー!」
ですょーー
すょー
ょー
ー
…
ーーーーーーーー
悪魔魔道士
「ってことがあったんですよ」
悪魔弟
「魔王様面白いじゃん」
悪魔母さん
「ユニークな方ね」
一同
「ははは」
悪魔魔道士
「はは…他にもあって」
さらに数日前ーーーー
魔王
「みんな、魔王軍にアニマルセラピーを取り入れる。みんな、動物の癒しでストレス軽減じゃ」
悪魔魔道士
(私に相談がない時は、トラブルばかり起きるからなぁ…いやな予感がしますね…)
魔王
「ドラゴン君、『アレ』をここに」
ドラゴン
「は!」
ズサァ…ズサァ…
悪魔魔道士
「こっ、これは!?」
魔王
「地獄の番犬ケルベロスじゃ」
ケルベロス
「ウゴォーーー!ウゴエァーー!」(鳴き声)
魔王
「キュートで癒されるじゃろ」
悪魔魔道士
「癒されるかぁーーー!!!」
かぁーー
ぁー
ー
…
ーーーーーー
悪魔魔道士
「…ということがあって…大カタツムリ君が引きずり回されて大変でしたよ…」
悪魔父さん
「大カタツムリ君は大丈夫か?」
悪魔魔道士
「血だらけでした…労災事故です…」
悪魔父さん
「…大変そうだな。帰って来てもいいんだぞ?」
悪魔魔道士
「大変は大変なんですが…魔王様は私がいないと駄目なんで。それに…」
悪魔母さん
「それに?」
悪魔魔道士
「私、魔王軍のこと、そんなに嫌いじゃないので」
悪魔父さん
「そうか…そこがお前の居場所なんだな」
悪魔魔道士
「えぇ、まぁ」
悪魔母さん
「お母さん嬉しいわ。でも、たまにはこうして帰って来てね」
悪魔魔道士
「はい。もちろんですよ」
悪魔父さん
「そうか…ところで話は変わるんだが…実はな……父さんの会社、倒産したぞ。とうさんのかいしゃがとうさんした、なんつって…今、父さんは無職だ」
悪魔魔道士
「ははは、なに言ってるんですか」
悪魔母さん
「本当よ」
悪魔魔道士
「えっ?」
悪魔弟
「本当だよ」
悪魔魔道士
「え、えぇ!?」
一同
「…」
悪魔魔道士
「…」
家族の気まずい空気の中で悪魔魔道士は思った「仕送りしなきゃ」と。
悪魔魔道士の周りは不思議と世話のかかる魔物が多かった…
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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