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作者: 小波

 

 私は何がつらいんだろうなぁ。と、ふと考える。

夏が綺麗に消えて夜を楽しめる気候になって秋はふと物悲しい。立ち止まり、はなかなか自分からは起こせない。暑い暑いと言わなくなって余白が出来た。


何かが呆然とするし足元が浮いてるかのようにも感じる。

生きてる実感が強い夏は頭に血が回らない。それで秋は変速がうまく切り替わらなかった自転車みたいにくるくるその場で動かない。と、私は思った。


 物悲しいのは独身だからだろうか‥。


 ひとりはつらいだろうか。いや、ひとりの時間は大切だ。

なんとなく振り返りたいけどどこを向けばいいだろう。

ドアの前で振り返る。私が背を向けていたそちらは新しい人間関係。そんなものが目に浮かぶ。どこへでも飛び込める。そんな気配もある。例えば家族のある人を思い浮かべる。マッチ売りの少女の幻覚の様に暖炉の前には家庭が広がる。それはそれで良しと出来る完成された落ち着きを少しだけ感じ取る。地に足が着いている。私にはそう言ったものへの憧れがある。椅子に浅く腰掛け両足をぶらぶらさせる。昔からふわふわ浮いて飛んできそうだと言われることは珍しくなかった。

いきてるんだけど、何もかもがながら運転みたいに、やめたい。


いまここ、ただある。

カメラでも取り付けて自分を観察しようか。


わたしが振り向きたい世界。足を進み出すそこへ。

それが心をざわつかせている。私はとても不安です。

ただ、悪い不安ではない。(私はこの世界になじめるのかな)

ありがとうございます。

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