三話 進化したスキル
俺は目が覚めると、空が朱色になっており時刻は夕刻頃になっていた。
俺は立ち上がり、ふと思い出す。
【この依頼は夕刻ゆうこく頃までが期限ですのでそれまでに私に依頼達成の申告をお願いしますね。】
やば!急がないと。
俺は駆け足で街へと向かった。
ん?なんだか体が軽いな。まぁ、寝てたし気のせいかな?
俺は冒険者ギルドに入ると、中は俺が依頼していたときよりも賑わいを見せていた。
夜は酒場になってるのか...
俺は奥に進むと、さっき受付をしてくれていた受付嬢がこちらに気付いたようだった。
「あ!ラクさんようやく戻ってきましたね?遅いですよ」
「あ、す、すみません。あ、これ依頼の薬草です」
「確認しますね。クリート草が五本ですね。確認が取れました。えっとこれが報酬の銀貨8枚ですね」
「あ、ありがとうございます。」
俺はお金の入った袋を受け取り、店をでた。
俺は走っていたから気づかなかったが外では屋台で賑わっていた。美味しそうなにおいもしてきた。
そういや、俺今日まだなんも食ってなかったな、なにか食べよかね...あ、あの肉串うまそうだな。
「すいません」
「お、いらっしゃい。何がいいかい?」
ガタイのいい、気さくなおじさんがやっているようだ。
メニューはと...蜜牛の肉串焼き、暴レ牛の肉串焼き、魚牛の肉串焼き
うわ、なんだこのメニューさすが異世界いろんな牛がいるのか。
とりあえず、一番響きが美味しそうな蜜牛の肉串焼きかな。
「えっと、そのの蜜牛の肉串焼きを一本ください。」
「あいよ。えっと銅貨3枚だね」
「あ、銀貨でいいですか?」
「あいよ、銅貨7枚だね。それと蜜牛の肉串焼きだよ」
「ありがとうございます」
俺はおじさんから肉串焼きを受け取る。
なんだろこの肉...鑑定してみるか。
『鑑定』
蜜牛の肉・・・肉汁が蜜のように甘く肉が柔らかい美味しい人気の肉
なるほど...なんかめっちゃうまそうだな。
俺はひと噛みする。
口の中にほのかな甘みが広がる。そして、肉汁がじゅわっと溢れ出した。
な、なんだこれむっちゃうまい!こんな食べ物があるなんて異世界すげーな!
俺はその他に屋台の周り色々食べた。
そして、宿に戻り、借りた部屋に入りベッドで横になる。
美味かったなぁ...この世界で料理してみるのも良さそうだな。
俺はふと思い出す。
そういえば、この世界のお金についてよくわからんな。鑑定してみるか。
『鑑定』
銀貨・・・このイニティウム大陸で使われている通貨。日本円にして1000円
なるほど、てことは銅貨は100円。大銀貨は1万円。金貨は10万!?
まじか、金あるな。とりあえず、一ヶ月はしのげるか...そういえば、ここってイニティウム大陸っていうんだ。てか、俺のステータス見てみよ
『ステータスボード』展開
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菊田 楽 レベル10
体力 10 強化必要ポイント 1
魔力 0 強化必要ポイント 1
腕力 5 強化必要ポイント 1
頑丈 2 強化必要ポイント 1
俊敏 3 強化必要ポイント 1
器用 20 強化必要ポイント 1
運 50 強化必要ポイント 1
技 火魔法 レベル1 レベル2強化必要強化ポイント100
水魔法 レベル1 レベル2強化必要強化ポイント100
風魔法 レベル1 レベル2強化必要強化ポイント100
強化ポイント200
スキル
・収集 進化可能
・鑑定 進化可能
・分解 進化可能
・読書 進化可能
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なんだこれ...色々変わってる...強化ポイントかこれでステータス変えれるのか...
とりあえず変えてみるか。まず、魔力と体力と俊敏に強化ポイント振りたいな...
これでいいかな...?
スキルがなんか進化可能になってる...進化させてみるかとりあえずゴミすぎる読書ってやつ進化させるか
よし!これで完成と..いい配分やないか?
『ステータスボード』展開
--------------------------------------------------------------
菊田 楽 レベル10
体力 10(+20) 強化必要ポイント 1
魔力 0(+100) 強化必要ポイント10
腕力 5(+10) 強化必要ポイント 1
頑丈 2(+10) 強化必要ポイント 1
俊敏 3(+40) 強化必要ポイント 1
器用 20(+10) 強化必要ポイント 1
運 50(+10) 強化必要ポイント 1
技 火魔法 レベル1 レベル2強化必要強化ポイント100
水魔法 レベル1 レベル2強化必要強化ポイント100
風魔法 レベル1 レベル2強化必要強化ポイント100
スキル
・収集
・鑑定
・分解
・世界ノ本・Ⅰ
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うぉ!強化されてる!てか、スキル進化してるはちゃんと!世界ノ本・Ⅰ?なんだそれ
『鑑定』
世界ノ本・Ⅰ 実績を解除できるようになるレベルによって解除できる量が上がる 世界の知恵が入った本を読める 使用回数ごとに数字が上がる最大Ⅴ 使用するには『来タレ 知恵ニ集イシ書ヨ』と言う
え?普通に強いやん...本を早く読むからなんか強いやつに変わった!呼べるらしいな...呼んでみるか。
『来タレ 知恵ニ集イシ書ヨ』
そう言うと目の前に本が現れる。
「うぉ!ほんとに出た。どれどれ?」