第十八話 討伐と国王と話
「ふぅ、ギリギリ間に合ったかな?はぁはぁ、時間見れるスキルとかないんかね。あ、コンチワです」
「ラクさんおかえりなさい。ギリギリ間に合いましたね。キラーウッドの素材と魔石はありますか?」
受付嬢はそう言いながら、紙を取り出した。
これって、アホうさぎの素材も出していいんかな?とりあえず、キラーウッドからか。
俺は袋から素材と魔石を取り出し彼女の目の前に置いた。
「ふむふむ、うん!確認が取れました。こちらが報酬の2銀貨です。他に素材があれば承りますよ」
「じゃあ、これを」
俺はポーチから魔石11個とアホうさぎの素材を置いた。
彼女はそれを見るなり、目を輝かせた。
「ラクさん凄いですね!この魔石、下級魔石ですよ!グレード持ちの魔石は珍しいですね」
「そうなんですか?下ってこの他はどう言った部類なんですか?」
「ただの魔石ですね。魔石にもグレードがあります。下、中、上、超、極級。グレードが高いほど出る確率が低いですね。それに、下級はF~Cランクのモンスター、中級はBランク、上級はAランク、超級はSランク、極級はSS以上に該当されますね。私の経験上では上級より上は見たことありませんね」
「はへー、魔石って何に使われるんですか?」
魔石は高く売れるのは知ってるがなぜそれが高価な売値がつくのか知らないな。
受付嬢は指を指し、言った。
「あの電球が見えますか?」
「はい」
「あれは魔石を燃料として光っている魔道具です。魔石は色々なものに使われます。大体は燃料ですが、グレード持ちの魔石は装備の強化や魔法具、魔戦具に使用されます。帝都では魔石を燃料とし魔電というものを作り、魔道具要らずらしいですよ!」
「へぇー。それは知らなかった」
「というわけで、追加報酬で銀貨20枚です」
「へ?めっちゃ貰えるじゃないですか」
「グレード持ちの魔石は価値が高いですからね」
これって俺のステータス運に振りまくったらめっちゃ落ちるんじゃね?いや、そもそものステータスが低すぎるからそっちに振ってる余裕ないや。
俺は銀貨を受け取り、この場から立ち去ろうとした時。右から声が聞こえる。
「よぉ、ラクや。ちょいと時間あるか?てか、時間作ってくれんか?」
「え?なぜ突然、その言い方は強制じゃないですか!まぁ、暇でしたけど」
「いや、あのな。ちょっと王宮までお前を連れて行かなきゃならない用事が」
「俺のことについてですか、、、」
「話が早くて助かる」
彼は申し訳無いという目をしていた。その後、後ろを振り向き、昨日転生のことで深く聞いてきた人がいた。どんな人かは知らんけど
「この人はこのギルドのAランク冒険者であり、この国の王宮魔術師。メード・アラバスだ」
「お、王宮魔術師!?それは凄い人ですな」
「君がこの国で召喚されたと聞いてね。すまないなこちらの事情なのに」
「召喚でなにか?まさか元の世界に帰れるとか?」
「いえ、それは出来ないですね。実はこの国では数十年前から召喚を禁止しているんです」
「へ?」
彼は「ここでする話ではないので」と言い、外にいる馬車に案内された。
中は車よりは居心地は悪いが新鮮さを感じさせた。
馬車は動き出した。外の景色は昼時なのであまり美しいとは言えないがこれはこれでいいものだと思った。
そうして、メードさんは先程の話の続きを話し始めた。
「最後に召喚したのは私がまだ学生だった頃でしたかね。その時この国を統治していた王は死んでしまいました。その頃は一年に一回、多い時はニ回召喚を行っておりました。異世界人は大概が強いスキルや能力値を持っています」
「まぁ、確かに、、、」
俺が召喚された時も剣聖だの勇者だの聖女、、、か。元気にしてるかなぁ。
俺はつい数週間前の余韻に浸る。
待って、数週間!?まだ、1ヶ月も経ってない!?俺、波乱万丈の異世界生活すぎだろ!!まぁ、いいか
「ら、ラクさん?大丈夫ですか?」
「あ、大丈夫です。続けてください」
「はい。しかし、弱いスキルを持ったものも現れました。そういう人は使えないのである程度のお金を渡し、城から追い出していました。私視点から見ても酷い行動でしょう」
「俺もそんなもんだな。金渡されただけやし」
「それが異世界人の怒りにもなったのでしょか。城から追い出された者たちは結託しました。」
「それは大丈夫なんですか?」
「結果的に追い出された異世界人の中に覚醒したスキルが出たらしく一夜にしてこの国は滅びかけました」
「滅びかけた?滅ばなかった理由はあるんですか?」
「とある魔法使いが敵対していた異世界人達をこの世界の各地に飛ばしました。それで一応終結しました」
「なんか、納得のいかない終結ですね」
飛ばしたところでまた結託したら、今度はこの世界を終わらせるんじゃないか?まぁ、そこまで大事にはならんか!
そんなことを考えてるうち馬車が止まる。
「着きましたよ。ラクさん、ギルドマスター」
「そういえば、ギルドマスターいましたね」
「ずっと居たぞ!?会話に混じってなかっただけで!」
「冗談ですよ」
俺はここの光景を見るのは2回目か。前は追い出された時だけど、今回は迎えられてるね。その呼ばれてる内容には目を瞑ればね
「で、でか!?王宮の中ってこんな感じなんやな、、、すっご。」
「凄いでしょ?内装はこだわってますからね」
「なんでお前が威張ってるんや」
中世ヨーロッパみたいで好きやな!かっこいい!
そんなこんなで、王座の前まで来た。
うわぁー、めっちゃ緊張するーー!
俺が緊張しているのがバレていたらしく
「ここにいる王様の顔は少し怖いけど。でも、たまに街まで一人で行くお天馬な王様なんだ」
「よくあるいい王様の例ですね」
「じゃあ、入るぞ」
「おれ、作法とか何にも、、、」
「あー、適当に膝ついときゃ大丈夫だって」
そんなんでええんか。舐められすぎだろ王様……
メードさんは護衛の人と少し遅れます会話をして、ドアが開いた。
うわぁーめっちゃ綺麗なシャンデリアやな
部屋の真上には豪華なフルーツのようなキラキラしたシャンデリアが実っていた。
これがお、王室……凄いとしか言えないゾ
「お、来たか!」
「え?」
「え?ラクさん?」
俺は声が聞こえたため、視線を前に戻すと姫さんがいた。
何故に?あの時行かなきゃ行けないところがあるって国王に会いにいくってことやったんか!
「2人とも揃ったな!めんどくさいから一気に事を片付けようと思ってな。して、姫さんや何があった?」
「はい。私の王国は北諸国にありました。しかし、魔王軍が進行してき、私の国は滅びました。この大陸の希望である父もその時に、、、」
「もしや、そなたの王国の名はハーディス国か?」
「はい。」
「ハハハ!なかなか希望が薄れたでは無いか!!だか、それもまた面白いものよ」
なんだこのおっさん!怖すぎやろ!てか、希望?どゆこと?魔王!?情報量が今!すごい!
笑っていた国王だったが、すぐさま笑いを止め、一言放った。
「聖王の血筋である、そなたは見えるのか?七王は」
「はい。見えはしますし、会話もできますが、、、」
「その力を使えるかは不明と?」
「はい。」
「なるほどね。」
え?今、聖王って言った!?どゆこと??
俺はキョトン顔をしていると、国王がこちらを見てきた。
「そういや、お前異世界人なんだったな?どっから来た?どんな力を持ってる?どこで召喚された?」
「えっと、■■から来ました。スキルを手に入れられます!ここで召喚され、、、そういえば、来る途中の景色。初めて見たぞ?」
また、地球って言えなかった。なぜだ……
「やはり、またやりやがったかあのクソ都市。元いた世界を言えないのはまだ健在か。というか、スキルを入手できるのか!これはまた面白いスキルだな」
「は?クソ都市?言えない?というか、さっきからなんの話をしているんですか!?」
「そうか、何も知らないのか。では、話そうではないか、この世界のこと、そして今この世界で何が起きているのかをね!」
俺は唾を飲み込む。
胸の高鳴りが止まらない。これから始まるんだ俺の冒険は!!きっとね?




