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九重ゆいか 独白

作者: かずさ

自キャラの、シナリオ登場前やシナリオ後の行動をいろいろ考えるのって、楽しいですよね。

私は大好きです(笑)


あらすじにも書きましたが、以前に私が投稿した『ダブルクロス the3rd リプレイ The Tale of Yomoyama 』の登場キャラクターの掘り下げ小説(?)です。


良ければ、リプレイ本編もご一読下さい。

おねえちゃんが死んだ----。

そう聞かされたとき、まず最初に思ったのは、「なんで私は生きてるんだろう?」だった。

一緒に、崩れてきた瓦礫の下敷きになったおねえちゃんは、死んだのに。

たった一人の家族だったおねえちゃんは死んだのに。

なんで、私一人生き残ったんだろう?


白石さんと出会って、それはレネゲイドウィルスって未知のウイルスに感染し、オーヴァードとして覚醒した所為だと言われて。

「なんで私だけ?」って思った。

優しくて、料理も上手だったおねえちゃん。

学校の先生が、我が校始まって以来の才女だった、って言ってたくらい頭も良かったおねえちゃん。

そんなおねえちゃんが死んで、私が生き残るだなんて、何かの間違いだと思った。


そして、強く強く感じたのは、憎悪。

事故とはいえ、おねえちゃんを殺した、UGNの反支部長派の奴ら。

そいつらに、翻意を促した、FHとかいう組織の奴ら。

おねえちゃんを生き残らせなかった全てのものに対して。

そして何より----のうのうと生き残った自分自身に対して。


だから、一連の事件に黒幕が居ると聞いたとき、「私が」探しだして殺さなきゃいけないと思った。

私が生き残ったのは、おねえちゃんの仇をとるために違いないのだから。

黒幕を殺して、私も死ぬ。

それが、最善の幕引きだと思った。


それから私は、寝食を惜しんで黒幕を探した。

途中で出会ったジャームに襲われて、自衛の為に殺したのが、最初の殺人。

思ったよりも罪悪感が無い自分に少し驚いた。

その後も黒幕の手掛かりを求めて市内を歩き、出会ったジャームは迷わず殺していった。

ジャームは基本的に話が通じないし、話が出来たとしても、黒幕のことを知っている奴は居なかった。


ある時、ミコという女の子に会った。

賢者の石の化身だって言ってたけど、正直よく分かんない。

ただ、私では知り得ない情報を多数持っているのは確かで、“雷雲”って相方の男と2人、反支部長派が起こした軍事蜂起の裏側を探っているとのことだった。


UGNの事情になんて興味なかったけど、蜂起の裏事情を探るんなら、黒幕の情報も自然と入ってくるでしょ。

そう思った私は、ミコ達に協力することにした。


白石さんが、私の高校への転入届けを出したらしい。

余計なことしなくていいのにって言ったら、悲しそうな顔してた。

何よ。そんな顔したって、高校なんか行かないからね?

私は忙しいんだから。

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