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第五章開始 色付きの花束と透明な花  作者: 絢奈
第二章 友情
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木の実と歌とドロドロと

 





「この耳栓…自分の話し声すらあやふやになる程ですね…テッタ君?ユリさん?聞こえますか?」


「「…」」



 日が傾き始め若干の薄暗さが森を支配する中、リーチェはユリからもらった耳栓を付けながら話すが二人からの反応は無かった。



 本来であればセグリム村から迷いの森まで片道5日…それをたった半日足らずで踏破した三人は森の浅い場所でエントの呪歌対策をしていたのだ。



「…今こそ手話の出番では…?ユリさん?」


「…?」



 じっと前を見つめるユリの肩を叩いたリーチェはユリの口がパクパクと動いているのを見て覚えたての手話を披露する。



『聞こえない、手話…いい?』


『あーおっけーっす。もうそこまで手話が出来る様になったんっすね?』


『手話、ティリア、凄い。私、全然。どうする?』


『今回あたしは移動の補助だけなんでテッタっちと合わせるといいっすよ』


『わかった』



 悩みながらも意思疎通が出来たリーチェは小さく笑みを浮かべ地面に手をついて目を閉じているテッタの肩を叩く。



「…?」


『耳、聞こえない。手話、出来る?』


『…ちょっとだけ』



 リーチェの手話で意図が伝わったのかテッタも悩む様な表情を浮かべモタモタしながら手話を返してくれる。



『見つかった?』


『無い、届いてない。…奥、進む、少し』


『わかった。護衛する』



 テッタの血統魔法で命を吹き込んだ土人形の行動範囲ではエントが見つからなかったのか更に奥へと行こうとするテッタにリーチェは腰の後ろに交差して吊るしているアネモネとアイリスを抜き放ち全方位を警戒して進んでいく。



(ほぉ~…随分いい感じに集中してるっすねぇ…ちょっと試してみるっすか…)



 アリアから直々に戦闘技術を叩きこまれているおかげか一切の油断すらせずにスルスルと奥に進む二人に笑みを浮かべたユリは二人から見えない場所に血魔法で槍を作り出し…



(当てるつもりは全く無いっすけど危機感を煽る為にテッタっちを狙うっすよ!)



 テッタからは見えリーチェからは死角になる部分にユリが腕を振り的確に攻撃を放つと…



「…!っ!」



 リーチェは片手の手に持ったアネモネで血の槍を弾きそれが魔法で出来ている事がわかるともう片方の手で持ったアイリスで吸収し、すぐさま遠くにいるユリにアイリスを振ると吸収された血の槍はユリに向って放たれる。



(おー…リーチェっちの武器はそんな事が出来る様になってるんっすねぇ…いい武器を持たせたっすね魔王様とユーランっちは)



 決して遅くない速度で向かってくる真っ赤な槍を掴んでくるくると回して血の玉に戻すとユリは警戒しているリーチェに笑みを向け、リーチェも一安心と笑みを浮かべつつ今の一連の出来事を一切意に介さず探索を続けるテッタの護衛を再開する。



(ちゃんと役割もわかってるっすし仲間を信頼してる証拠っすねぇ…魔王様の教えは本当に凄いっすよ…)



 そしてそのまま見守り…時には緊張感をと二人にちょっかいをかけつつ森を進み…遂には日は完全に落ち暗闇と木々の隙間から差す月明かりを頼りにしていた時…



「……っ!」


「「…」」



 テッタが片手を上げて歩みを止めた。



『見つけた、10時、金の実、耳栓、直し』


「「…」」


『金の実、一体、実無し、三体、このまま取る。成功、撤退、失敗、誘導、討伐』


「「…」」



 手話で指示を飛ばし状況を理解したリーチェとユリが無言で頷くとテッタは目を閉じ集中する。



(金の実をつけてるエントを囲む様に普通のエントが三体か…確かエントって動物の生命力を糧に成長するんだよね…なら小動物系の形だと狙われる…?でも土人形だし…いや、血統魔法で命を吹き込んでるから十分に対象足りえる…流石に音が全部防ぎきれるとは言い難いからどうしても万全は期したい…イオリなら色んな魔法で手際よく出来るんだろうけど僕は茶の魔色と血統魔法だけ……工夫しなくちゃ)



 エントの傍に忍ぶ土猫の視界を共有して状況を確認したテッタは更にエントを取り囲む様に土猫を作り出し…



「…!グオオオオオオオオ!!!」



 一匹の土猫がエント達の前の姿を現すと食事だと言わんばかりに四体のエントが地面から姿を…現さなかった。



(よし!上手くいった!)



 エントが木に擬態している間に地面を固めて動けない様にしていたテッタは木の葉を激しく揺らすエントの一体…金の実を付けたエントが落とした木の実を華麗に奪取する。



(後は木の実を運んで…)



 囮にしていた土猫をその場に残して残りの土猫で自分の手元に運ばせたテッタが囮の土猫を崩すと暴れていたエントが元の木へと戻り…森に静寂が訪れる。



「…よし、リーチェ、ユリさん実を手に入れたので帰りましょう!エントも追っかけてこないみたいなんで!」


「…流石ですねテッタ君」


「うっし、んじゃ転移魔法で帰るんであたしに触れてくださいっす!あ、胸とお尻は魔王様のもんなんでそこ以外でよろしくっす!」


「「……」」



 テッタの手の中にある三つの木の実を受け取ったユリが胸の谷間から小さな魔道具を取り出し二人が何とも言えない表情で背中に触れると迷いの森から三人の姿が消える…。





 ■





「随分溜まったわね…これだけあれば大丈夫そうよ」


「うぐぅ…もうやばいですわ…」


「流石に私も…もう無理…」



 完全に茹でられたメイリリーナとシャルロットを浴室へ取り出し人肌の温度のお湯をかけて汗を流したアリアは二人の頭に冷たいタオルを乗せる。



「…ん~…流石に無理そうだから後は変わってあげてもいいのだけれど…私、魔王で悪魔だから聖水作れないのよねぇ…」


「アリア先生にも出来ない事があるんですのね…」


「うぅ…なんか勝った気分…」


「そんな伸びた状態じゃなきゃかっこつくセリフなのに台無しねぇ…何でも教えるって言った手前、いい物を経験させてあげるわ」


「「…?」」



 浴槽の淵に腰を下ろしたアリアは換気窓から覗く夕暮れの景色を眺めつつ…



『―――――♪』



 浴室の中がまるで神聖な場所だと錯覚する様な澄んだアリアの歌声がメイリリーナとシャルロットの耳に届き驚きに目を丸くする。



「素晴らしいですわ…」


「吟遊…?ちょっと違う…?」



 今まで聞いた事が無い歌声にいつの間にか魅了された二人はそれ以降一言も喋らず目を閉じて聞き入り…



『何時までも私は見守る――――愛してる――――…』


「「…」」



 歌が終わると体調が悪いはずなのにも関わらず自然と拍手を送ってくれる二人に笑みを向けるアリア。



「どうかしら体調は?」


「え…?気持ち悪くありませんわ…!?」


「本当だ…え?何で!?」


「これが歌の力…なんてね。声に魔力を乗せて体調を回復させたのよ。言うなれば()()()ね」


「「音魔法!?」」



 歌を聞いていただけなのにも関わらずさっきまでの体調不良が嘘みたいに良くなっている事に驚いた二人ははだけるタオルも気にせずにアリアに詰め寄る。



「人っていうのは頭の中にある脳で色々考えるけど割といい加減な生き物なのよ。思い込みで実力以上の力が出せたり逆だったりってね?実際リーナとシャルはサウナで汗をかきすぎて体調が悪かったけれど歌に意識を向かせて脳に体調が悪い事を忘れさせて身体を活性化させたのよ」


「音の回復魔法…?」


「…あれ?でもそれなら普通に回復魔法をかけても同じなのでは?」


「ぶっちゃけそうね。ただこういう回復のさせ方もあるって事を伝えたかっただけよ。体調が戻ったのならさっさと私が作れない聖女の聖水を作っちゃいなさい」


「そうでしたわ…」


「歌に気を取られてすっかり忘れてた…」



 タオルをまた体に巻きつけた二人は頑張って集めた汗に両手を翳して白の魔色を起こしながら聖水へと変換し始める。



「…?アリア先生は魔王で悪魔なんですのよね?」


「ん?そうよ?」


「でも天使でもあるんですのよね?」


「そうねぇ」


「それでも作れないんですの?」


「天使だとしても聖女じゃなければ作れないでしょう?万が一作れたとしても同じ効果の別物ねぇ…」


「同じ効果の別物ですか?」


「聖女の聖水と同じ効果を持つ薬、ポーションなら作れるって事よ」


「アリア先生は薬学も出来るんですか?」


「出来るわよ。何度か飲ませているけれど青いポーションとかも全部私の手作りよ」


「へぇ…本当に何でも出来るんですね…」


「一応全部に通じてはいるけれど特化してる人には敵わないわよ。ランが作った武器を超える武器なんて作れないもの」


「…でも、この世界基準なら?」


「世界一の技術を持ってると自負するわ」


「何ともまぁ…大げさと言えないのが何ともまぁですわね…」


「確かに…」



 そんな会話をしつつ笑い合っていると勢いよく浴室の扉が開き…



「魔王様ただいまーっす!!」


「…ただいま戻りました」


「「……」」


「ユリ…少しは隠しなさいよ…リーナとシャルが固まってるでしょう?リーチェもお疲れ様ね」


「はい…」



 流石サキュバスと言えるプロポーションの暴力を抜き身で振るわれた二人はユリの身体に釘付けになってしまうのだが…



「あの…アリア先生…」


「何かしら?」


「…子供みたいに拗ねてすみませんでした…」


「…何言ってんのよ?まだリーチェは子供でしょう?」


「…」


「…だからまぁ…その…私が元の世界に帰るまでの間、よろしく頼むわ」


「…はい!」



 そんな二人とユリを無視してリーチェとアリアは仲直りするのだった。





 ■





「シルヴィ起きてる!?」


「起きてる!いおりんと二人っきりで寝るわけないじゃーん!」


「さっき寝てたよね!?」


「知らなーい!」



 森ばかりの景色から岩ばかりの景色に変わりすっかり暗くなった道なき道をバイクのライトを頼りに進み続けていた唯織とシルヴィアはまだカラ砂漠に辿り着いていなかった。



「もう真っ暗だけどテッタ達は集め終わったかな!?」


「アリアちゃんの手を借りてるならもう集めてあの家に戻ってるんじゃないかな!?手を借りてるならだけどね!」


「ならもう集め終わってるかもね!アリア先生は優しいから手を貸してって言わなくても貸してるだろうし!」


「アリアちゃんみんなの事大好きだからそれはあり得るねー!」



 皆が呪いを解く為の材料を集め終えたか二人で面白可笑しく話していると…



「早く僕達もおわらせなぁっ!?」


「うわぁっ!?」



 突然バイクが浮き上がり数瞬の浮遊感が唯織とシルヴィアを包み…



「あれ!?もしかしてこれ!?」


「崖から飛び降りてるうううううう!!!!」



 まるでバイクが飛べない事を思い出したかの様に地面に向って信じられない速度で落ち始める。



「や、ヤバいヤバいヤバい!!バイク壊したらアリアちゃんに怒られる!!マジでヤバい!!!」


「っ!?ま、まずい!!」



 バイクのハンドルにしがみ付き続ける唯織は真っ暗闇の落下に恐怖を覚えながらも片手を離し光の球を作り出して空に投げると朝になったのかと錯覚するほどの光が生まれ闇が晴れる。



「シルヴィ!!」


「わかったよいおりん!!」



 名前を呼ぶだけで唯織が何をして欲しいか察したシルヴィアは唯織の腰から腕を離し一気に魔力を練り上げ手を空に突き出すと徐々に近づいてくる地面からその場に留まる程の突き上げる突風が吹きもう一度浮遊感に包まれる。



「ここだ!!!」



 そして唯織が崖に手を伸ばし何かを引っこ抜く様に腕を動かすと崖から勢いよく石柱が伸び優しく唯織とバイクを着地させる。



「よし!!」


「ナイスいおりん!」


「…っと、今着地するつもりなかったでしょ?」


「ふふ~ん、いおりんが受け止めてくれるって信じてたからねー!」



 ただただ落下してくるシルヴィアを受け止め事なき終えた唯織とシルヴィアは徐々に暗くなっていく風景を見つめると…広大な砂漠、目的地のカラ砂漠が視界に飛び込み笑みが零れる。



「着いた…後はバジリスクを探すだけだね」


「ねぇいおりん?これさぁ…」


「…?どうしたの?」


「バイクを空間収納に仕舞って普通に着地すればよかったんじゃない?」


「…確かに。焦りすぎて気付かなかった…」


「まっ、私も気付かなかったんだけどね~。一応砂漠の砂でバイクが壊れちゃうかもしれないからこっからは走っていく?」


「そうだね…壊したら滅茶苦茶怒られそうだし…」


「んじゃ仕舞っちゃうね~」



 右手を前に翳し空間の歪みを作り出したシルヴィアはせっせとバイクをその空間に押し込み空間収納に仕舞いこむと唯織の手を取り笑みのまま宙に身体を投げ出す。



「わっ…シルヴィ?」


「ねぇいおりん?空を飛んでみたいとか思わない?」


「え…?どういう事?」


「いいからいいから!飛んでみたい?飛んでみたくない?」


「…飛んでみたい」


「よっし!ちゃんと見ておいてねー!」


「うぷっ!?」



 落下しながら唯織を胸に抱きしめたシルヴィアは背中に魔力を集めると背中からバキバキバキという甲高く硬質な音が響き…



「こ、氷の翼!?」


「ふふ~ん!どお?凄い?」



 白い冷気を漂わせ羽ばたく度に澄んだ風切り音を生む氷の翼はシルヴィアの身体の一部として生えた正真正銘の翼だった。



「凄い…それ、どうやってやってるの?」


「ん~…どうやってるんだろ?イメージかな?氷の翼が自分の身体の一部になってるイメージ?」


「へぇ…僕も出来るかな?…こう…かな?」



 シルヴィアの綺麗な氷の翼を見つめながら唯織なりにイメージを明確にして魔力を背中に集めるが掌サイズの小さな氷の翼が現れるだけだった。



「いおりんのその翼も可愛いけど…今は急がないといけないし練習は後でにしたら?」


「そ、そうだね…そうするよ」


「よし!じゃあこのままバジリスク探しちゃうよー!」


「わかったけど…なんか荷物になった気分…」


「あはは!まぁ上から見た方が見つけやすいし我慢我慢!」


「う、うん…」



 母猫に運ばれる子猫の様な格好になりつつも夜の砂漠を飛び回り真っ暗になれば唯織が光の球を空へと投げつけ砂漠を照らしてしばらくバジリスクを探していると…



「…あ!見つけたよシルヴィ!」


「……ほんとだ!んじゃ早速『待ってシルヴィ!』…んゆ?」


「あの個体、相当デカいから出来れば素材を傷つけない様にしたい!わがままだけどいい!?」


「…ふふん、いおりんの好きにしたらいいよ!んじゃ、いってらっしゃーい!」


「うん!」



 上空からでも拳程の大きさを持つバジリスクを見つけシルヴィアの腕の中から解き放たれた唯織は真っ逆さまにバジリスクへと落ちて行く。



「気付かれてない…身体を傷つけず即死させる方法…ユリさんみたいに血を操る魔法なんて僕には使えない…なら即死じゃないけど窒息がベストだよね…!!せい!!!!!」



 通常の個体よりも数倍大きいバジリスクがどんどん近づいてくるのに合わせて長い髪を暴れさせながら魔力を練り上げた唯織は空間属性の巨大な透明の壁を作り上げバジリスクを閉じ込めると…



「…やああああああああああ!!!!」


「…!ギュアアアアアアアアアアア!!!!!!」



 すかさず両手からドロドロとした粘着性の水を生み出して壁の中を満たし始めるとバジリスクは耳を劈くような咆哮を上げて暴れ始めるがヌチャヌチャと音を立てるだけだった。



「よし…!最後の仕上げ!!」


「…!…!!」



 暴れても自分の力で鱗が傷つかない事を確認し、壁の中から逃げない様にもう一度空間属性の蓋を作り上げるとバジリスクの咆哮が一切聞こえなくなり…



「…っと、こんなもんかな!」



 自分が作り出した透明の箱の上に着地した唯織は真っ白の腹を晒して力なく浮かぶ巨大なバジリスクを笑みで見つめる。



「お疲れいおりん!うっはー!近くで見るとマジデカいね!」


「ありがとシルヴィ!通常の3倍…5倍ぐらいの大きさかな?」


「カラ砂漠の主的な奴かなー?でもこれを売ったら滅茶苦茶高値が付くんじゃない!?傷一つ無いし!」


「だといいね!血抜きはユリさんにお願いすれば…あ、あれ…?」


「わお?いおりん大胆だね?」



 空から降りてきたシルヴィアとハイタッチして喜びを共感していると魔力を使いすぎたのか身体がふらつきシルヴィアの胸に倒れ込んでしまう。



「ご、ごめん…久しぶりにいっぱい魔法使ったから…」


「よしよし。後は私がやっとくからいおりんは寝てていいよ?」


「うん…ごめん、後はおねが…」


「…おやすみいおりん。今日はよく頑張ったね…」



 お願いと言い切る前に全身から力が抜けた唯織を抱えたシルヴィアは慈愛に満ちた笑みを浮かべ…



「さてと、帰りっ!?うえええええええ!?!?い、いおりんんん!!」



 唯織が力尽きた事によって透明な壁が無くなりドロドロの水に唯織と共に落ちるのだった…。

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