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エルフはエロとトンチンカン  作者: 東雲唯純
3/4

エルフと優雅なお散歩


朝食も終わり、セシルと買い物へと出かけることになった。恥ずかしながらセシルの私服のセンスの良さに見惚れてしまった。…まぁ、元もいいのだが。一部を除いて。


「…そういえばご主人様。この辺の地理についてまだお話してませんでしたね…。」


「ん?おう…どうした?なんかいい場所でもあるのか?」


セシルからこのような真面目な言葉が出るのは珍しい。


「…実はここら辺…谷が無く。大変なのです…。」


谷が無くて大変…どうかしたのだろうか。滝が発生するマイナスイオンがどうのこうのとかだろうか。


「谷が欠けていて大変なんです…」


「…ん?聞いてるが。そんなに大変なのか?」


2回も言うほど大変なことなのだろうか。


「谷が欠けている…まさに"欲"!!!」


「それが言いたいだけじゃねーか!!」


…やっぱり下ネタだった。こいつに期待した俺が馬鹿だった。


「ちなみに谷がないと言うのは冗談です。家の5mほど後方にございます。」


「大嘘じゃねえかよ!!冗談ってレベルじゃねえぞ!!」


本当にこいつはふざけている。


「いいえ、私は本気ですよ。」


「…心の中読むんじゃねーよ!!!」


朝からこいつは大丈夫だろうか。


街を並んで歩いていたところ。隣を歩くセシルが口を開く。


「…そういえば私はお金が無いんです。あそこの人にちょっと身売りして稼いできますね…」


「やめろよ!!そこまでして米食いたくねーよ!!」


歩いてた親父さんすみません。巻き込みました。そして満更でもなさそうな顔するのやめようか。


「ではこの我が家に代々伝わるネックレスを…」


「やめろよ!重すぎて食いたく無くなるわ!!」


…どれだけこのネタ引っ張るのだろうか。


「実は100〇ショップです。」


「ダ〇ソーかよ!!」


実は消費税が入って100円で売ってるものは何一つないというのは言ってはいけない。


「…冗談ですよ…お金くらい持ってます。」


良かった。どうやらお金は持ってきたようだ。これで無かったらシャレにならない。


「ほらここに。…ペソを」


「単価違うわ!!!何処のアルゼンチンだよ!!」


俺に言われれば呆れた様にため息をつきlilyと呼ばれる貨幣を出す。呆れるのはこっちである。


「むむ…アルゼンチン?あるのはチ〇チ〇じゃないですか。」


「少しは隠せよ!!!いや、隠してるけども!」


周りの目が段々と痛くなる。早くこの場を離れたい。


「…まぁ。航平さん。落ち着いて…ちょっとお茶でも飲みましょう。」


そう口にし、近くにあった喫茶店に案内される。


「…確かにな。これぐらいいいだろ…」


…この時こう思った俺を全力でぶん殴りたい


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