テスト
テストを受けます。
これが終わったら夏休み!
日々の学習の成果を確認し、成績に反映する大事な日。
今日はそのテストの日だ。
「この後はもう夏休みだ。赤点は取るなよ。特に国語」
田中先生の補習したくないオーラが全開だ。
田中先生のためにも頑張ろう。
「慧、頑張ろうね」
「何を?」
(あれ?)
「何って、テストだよ?」
「テストって頑張るものじゃないよ?」
「あれ?」
「テストは実力を測るものだから直前に勉強しても意味ない」
言われてみれば、そんな気もしてきた。
「だから普段勉強してなければしなくて良い」
「ん?」
言い方の問題かもしれないが、ニュアンスが微妙に違うような。
「解き終わったら、余った時間は寝てても良い」
「あれ?」
確かに解き終わったら良いかもしれないが、見直しをしたり次のテストのことを考えたりで、意外とやることはある。
「テストは頑張らなくていい日」
「何か違うと思うよ!?」
何とは言えないが、私の頑張ると慧の頑張るは何かが違う気がした。
「じゃあ、チャイムが鳴ったら始めるように」
開始のチャイムが鳴ってから、私はテストに向き合う。
忘れてしまったものもいくつかあったが、大体書けそうだった。
(慧は……もう寝てる!?)
慧の様子を横目で窺ったら、机に突っ伏していた。
いくらなんでも早すぎる。
諦めたのかと思うほどだ。
(……あ、起きた)
私がテストを半分くらい解答を書いた頃、慧は起き上がってテストに解答を書き始めた。
(また寝た)
そして今度は書き終わったのか、また机に突っ伏した。
「地原、あまりよそを見ないでくれ」
慧の様子を見ていると、田中先生に注意された。
カンニング扱いされるところだった。
クラスから笑い声が漏れる。
恥ずかしかったのでもう見ないようにした。
慧はそれからは起きなかった。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
季節ガン無視ですね。




