三対一
すみません、新作を投稿していて更新忘れてました。
新作ぜひ読んでください。
『異世界に転生した妻に召喚されたのですが続いて娘が勇者として召喚されました。~なんだか二人がヤンデレになっているんですがどういうことですか?~』
↑ https://ncode.syosetu.com/n3136eq/
「さて、ここにはもう誰もいない。伝説の英雄の力楽しませてもらおう。武闘家マルス、魔導師レベン、暗殺者クロート」
僕はそう言って、刀を抜いた。
すると、彼らは驚いたように身構える。
「少し話を聞いてもらいたいな・・・」
3人は即座に戦闘に移行し、僕は精霊皇による先制の最上位精霊魔法〈6色の天竜〉を作り出し、・・・放つ。
「防御するな回避しろ!」
リーダーである魔導師そう言うが二人は避ける気が無かった。
「な!」
龍はそのまま二人の横を通り過ぎ屋敷に突撃する。
そのまま屋敷は崩壊し、破壊報酬に内部の魔道具が自分のストレージに自動回収されてゆく。
「これでまた研究材料が増えたな・・・」
僕はそう言ってため息を吐く。
「ベレン、監視者全部が死んだ」
「ひゅう~。そりゃあすごい。俺らクラスとは言わんでも人体改造されて準英雄クラスだっただろうにそれを魔法一発で・・・」
「マルス、あれはスキルだ」
「・・・!?そりゃあすごいねえ。伝説の精霊術師かな?」
「フフ、正解ですよ」
「なッ!・・・何のつもりだ?」
僕が普通の返事をするとリーダーの魔導師は疑うように聞いてくる。
「なに、正解を言い当てたからです。それももう精霊術は使い必要なくなりましたし」
「それは俺たちを見くびってか?」
「はは、そんなわけがありますか。ただ純粋に私も接近戦をするだけですよ」
僕はそう言って走り出す。
「ベレン!」
マルスが叫び彼は目の前に防護障壁を貼る。
「遅いです」
しかし僕は障壁の内部、彼の目の前にまで迫っておりそのまま首をはねた。
「恨みはないので即死にしました。これが私にできる慈悲です」
そう言って刀の血をひりはらい、二人を見る。
「クロート、あれやるぞ」
「・・・わかった」
「奥の手ですか・・・楽しみです」
「武闘家 最終スキル〈鬼神〉〈狂戦士〉〈ターゲット〉〈命がけ〉」
武闘家のマルスは己れに4つのスキルを重ね掛けし、体は2回りほどお聞くなり、額には一本立派な角をはやし、目は真っ赤に染まりターゲットされた僕を見ている。
「ぐうっ、ぐうっ」
苦しそうな息遣いは恐らく最後の命がけのせいだろう。
確かあのスキルは己のHPを削ってステータスの底上げを行う者だったはずだ。
「暗殺連技〈不動雲〉〈金縛り〉」
僕の周りを雲が多い、出て行こうとすると金縛りを受けてしまった。普段なら金縛りで伸びてきた影を避けるのだがこの雲ですきを突かれてしまった。
「いけ、マルス!」
「〈闘神の一撃〉」
雲が晴れ、眼前には迫ったマルスがいた。
「・・・あっぱれ」
僕はそう言いうと、暗い空に人の顔を殴るにぶい音が空高く響いた。
・・・こうして、僕の戦闘は終わりを告げた。
※※※
結論から言おう。最後に立っていたのは僕だった。
マルスの最後はよかった。当たれば僕に大ダメージが入っただろう。
だが、あるのだ。僕にも同じ技が。
僕は眼前にマルスが迫った時、金縛りが緩んだので抜け出し、とある概念武装を使ってそのままマルスを吹き飛ばした。吹き飛んだマルスはそのままクロートを巻き込んでそのまま潰れてしまった。
二人はそのまま消滅する。
「・・・あたらは多分生前より弱くなっている。だって、命が掛かっていないのだから。それに守るもののないただの戦闘人形と戦うのはやはりつまらないな」
そして僕は屋敷の中央部まで歩き、結界を立体に展開させ、その部分瓦礫をよける。
そこには扉があり地下へとつながっているようだった。
「・・・バルトス、いるんだろ?」
「おう、見てたぜ。ちびるかと思ったよ」
「面白い冗談だ。死霊術者はあらかたこの屋敷瓦礫につぶれた。この扉から今頃あれは逃げてるだろうよ」
「・・・ったく、この中から資料探すとかマジ面倒だぞ」
「それについては安心しろ。これを渡す」
そう言って僕はストレージから紙束を出す。
不正の証拠、契約書、帝国や商会との癒着の証明書だった。
「大司教を通じて断罪を。・・・しばらくはむこうさんも動かないだろう。その隙に引継を・・・って、これは言わなくてもやってるか。いや、そんなこちょり僕の口出すことじゃないですね」
僕は戦闘のイライラで少し口調が悪かった。
バルトスは頭を掻き僕に言う。
「お前さん何でも溜め込まねえ方がいいぞ。そのなんだ、俺だったら酒ぐれえ飲んでやるから」
「・・・僕、自分のバーを持つほど酒にはうるさいし、酒には強いからたくさん愚痴を聞いてもらう事になりますよ」
「ああ、構わんよ。その位してくれた方があの坊主も安心するんじゃねえか?」
「・・・」
「まあいい。その地下通路だがな繋がっている先は知ってるから安心しろ」
「知ってます。私の手勢が接触したようですから」
「あれお前さんのか・・・仕事が速いこって」
そういながらバルトスは去ってゆく。
「そうだ、あの坊主。力尽きて倒れてたから、回収してやりな」
「・・・ありがとうございます」
よく見ると彼は上着を着ていなかった。
つまり・・・そういうことなのだろう。
なんだかんだ言ってやさしいと僕は思いながら僕はヤイチの下へと向かうのであった。
バルトス:「やさしくなんかねーよ。いい戦いだからねぎらっただけだ」




