満月教とサクラ商会
久しぶりに更新。お待たせ!
select・garden内でプレイヤー、NPC問わず広まった宗教がある。
その名も・・・満月教。
教祖はプレイヤーの巫女姫シズク。
東の列島諸国から広まりselect・garden唯一の宗教 創生教と対をなす宗教となったのだ。
そんな宗教も元はただの慈善団体。
実力主義によって下剋上が日常的に起こる東の諸国列島で人の死なない戦いを提示したのが始まりだった。
それは体を動かすことと言えば武芸と考えが合わない多くの国民の同意を得た。
既に戦国時代に多くの人が飽き飽きしており、名ばかりの大名が増えたの国々。
そんな大名から人が離れるの早かった。それどころか世襲制の大妙な中には己が領地を明け渡して彼女の行為を受ける者もいた。
一方、そんな考えもできない一部の権力者は無論牙をむいた。
しかし所詮NPC。基本的にプレイヤーはNPCに干渉できないがこれはイベントとして認められ、巫女姫に忠誠を誓うプレイヤーやボランティアのプレイヤー、彼らの友人プレイヤーも参加してくれた。
中には後のトウシンや円卓の騎士皇、義賊王などの最上位プレイヤーも参加したと言われている。
彼の手伝いもあり彼女たちは東の島々を掌握、満月教と言う名のスポーツランドを作り上げたのだ。
それは隣国をどんどん侵食していった。しかし、東園の森によりのその信仰スピードは少し遅くなったが、それを迂回据えるように広まって行っていた。
そして今、この国でも同じことが起こっている。
始まりは、商会を立ち上げようと計画した時だ。
※※※
商会の建設は自分の個人的なお願いで建設してもらったbarで話し合った。
このbarは元々こういった僕たちの話合いの場として作るのが目的だったのだ。
僕達はそれぞれ1週間(+α)の勉強と2週間(+β)のハードレべリングを乗り越え、これからどうするというところにいた。
そこで最初にみんなに何がしたいか聞いてレライトが言ったこの一言から始まったのだ。
「自分の商会が持ちたい」
それでホシカが続いてこういった。
「じゃあ、私この世界に満月教をはやらせる!やっぱりこの国の人たちクーデターやって心は疲弊しているからやっぱそういうときこそ運動しないとダメでしょ!」
彼女は出るようにあった声で元気にそう言った。
僕も実際その通りと思って満月教と言うよりは彼女の下やっていた慈善活動を政府が予算を出してやるという形にしようとしていた。それも、新政府樹立後に。
・・・まあ、はっきり言えば金が無い。
土地はあった。正確に言えばこの国の周りは森だらけ、村も少なく、この首都が海の方へ向かって開拓されており、他国へは背後に山脈を越える又は抜け道を通るか沿岸部から脇道を行くしかない。
山側の土地は手付かずであり、その所有権は王にあった。
そして干ばつも行われない森はあまりいい状態ではなかった針葉樹が生え、いい木材はあまりない。その代わり薪となる木は多くできる。元々工業都市であるこの国にとってはそれはいいのだが、食糧自給率が半分以下の現状はどうにかしたいと思っていた。
また、この国は山にダンジョンができやすく、それを確認してくれる傭兵の中継地点となるような村がまったくない。ゆえに、僕達で森の伐採をしてメニューのストレージ内に木はしまっておき、土地の開拓だけはしておいた。
・・・そして金を手に入れるため商会の準備をしている時に僕が彼と出会ったのだ。〈レメント商会〉代表 アルノー。
彼はこっちが様々な弱小商会や生産者を抱き込み、投資してもらっている事に気づいた。
僕とレライトで尋ねたときには資金ゼロから始める商会てみたことが無いと豪快に笑われたものだ。
ただそれでもきっちりと結果を出したことにより、彼らから投資を受けサクラ商会の拡大に成功。臨時政府に要請して奴隷制の撤廃による奴隷の買い取りをして彼らの一部に満月教の慈善活動に協力してもらってもう一部は傭兵の新人に、もう一部は村づくりを行った。
村ができたことにより傭兵の宿泊地ができたことになる。故に宿泊施設と飯屋を優先して作り、金を稼ぐ。するとダンジョンへ挑む人が増え、武器が消耗しレメントで武器を品質重視の自社作成をモットウとしたサクラ商会でアイテムを買う人が増え、好循環を生む。
投資してもらった資金の変わりとは言ってはなんだったが薪を大量に送っておいた。
・・・ちなみに俺らが作った薪はスキル補正もあり一律高品質となるのでアルノーからはさらに投資してもらえた。
そこで、始まったのが満月教と言うわけだ。
サクラ商会代表レライトは後のこういった。
「・・・私はselect・gardenで商人として動いて唯一勝てなかった相手が3人いるの。その一人が満月教教祖シズク。彼女は己が宗教で利益を得るのがダメと言っていた。実際グッツ関連は先に回収された商人たちが驚くような低利で売っていたから驚いたわよ。でもいまなら・・・ふふ」
なにやらいろいろと儲けを考えているようだ。ホシカもそれを承認しているようだしいいのだが・・・。ちなみにほかの二人について聞くと...。
「え?ほかの二人?そうね、私より商才も合って頭良かったけどやさしすぎたのよね。侵略者のくせに」
そう言って僕をちらっと見てきた。・・・僕が?まったく覚えていない。
・・・そう言えば、一度エルドラからエルフ商人が来ているとか聞いたかも。
そして、開拓した村の近くやこの都市の空き地に公園を作った。
そこを拠点として彼女たち巫女と解放奴隷を使って遊びを広めた。
初めは道具を使わない鬼ごっこやドロケイ。それでも疲れるのでそこにすかさずサクラ商会が無料の水配布の近くで小腹用の果実やお菓子、ジュースやお茶、薬を売る。
こうしてバンバン儲けを出しながら運動することで気分が晴れるみんなは空き時間にこうして集まるようになる。だが、運動し続けるのもよくはないし、運動が苦手な子もいる。
またこの国では文字に読み書きができない子が多い。
そこで運動している子も必ず休憩とこまめな水分補給をするようにし、日陰での休憩ついでに紙芝居や希望者には文字を教えるようにした。
やってみて紙芝居は意外と人気だった。親からお伽噺を聞かされるが絵があるのはまた別の面白さがあるそうだ。
そう言った子の名前は聞いておき優秀なら将来スカウトするリストに名前を入れておく。
またギルド掌握も丁度良く終わり、暇な傭兵に声を掛けて子供の相手をさせる。
運動が得意な奴はその人の動きをまねて動きはよくなる。
また紙芝居効果により傭兵になりたいという子を増やし、彼らに愛着がわいた傭兵に面倒を見させる。これで新人傭兵の死亡率を下げると同時に成長を促すことに成功した。
それがまたサクラ商会を利用してくれてと循環する。
・・・しかし、こうも順調では邪魔が入るの明確だった。
故にそう言ってことを行うのが僕と僕の部隊〈月詠〉と言うわけ。
ホシカもホシカで現地の子で裏部隊を作ったようだけど、まだ外に手が出せるようではない。故に僕隊が被るのだ汚れは。
僕達が動くルールは7、いや8つ。
1つ、我々は誰も死なない。
2つ、我々は悟られてはいけない。
3つ、自害は許さない。
4つ、敵には力でも金でもなく情報を持って対処すべし。
5つ、力には証拠を持って封殺せよ。
6つ、常に情報を集めろ。
7つ、確証も得ずに実行するな。
8つめ。これは絶対遵守。・・・ルールを破く行動はどんな理由があろう任務失敗とする。
これらを胸に僕たちは教も夜を駆ける。僕らの理想の為に。
こうして僕たちは順調に勢力を拡大していった。
そして、各国への根回しを行いようやくかなった建国。
僕ら8人がそろって国民の前に出る最初の式典。
・・・僕以外は知るはずもなかった。これが僕らがそろう最初で最後の勇者としての仕事だと。また、僕も予想していなかったことがこの起こるのだがそれはまた今度。
この後勇者8人のステータス紹介しようと思います。つぎは6時更新




